
長野東・上田No.1217★★地図で見る →
別所温泉
〜塩田平の古刹と外湯の里〜
長野県上田市の南西、塩田平にある湯の町。湯は宿のものではなく地区が持つ共同浴場で、泊まらない客も入れる。信州の鎌倉と呼ばれる古刹も、同じ道沿いに並ぶ。
- 起点上田駅
- 約30分上田電鉄・1時間に1〜2本
- 降車別所温泉駅(上田電鉄別所線)
- 徒歩
- 別所温泉
狙い目
ここは知る人ぞ知る秘湯ではない。宿が軒を連ね、寺には観光バスも上がってくる。差がつくのは時間帯のほうだ。外湯は夜が明けるころに、寺はそれより少し遅れて開く。朝のはじめの一、二時間だけ、この町は歩いて回る人のものになる。
場所
長野のほかの記事 27件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 大湯外湯のなかで最も広く、露天風呂がある。木曽義仲ゆかりの葵の湯と伝わる
- ななくり足湯外湯と寺をつなぐ道沿いにある、無料の足湯
- 北向観音本堂が北を向く霊場。境内にカツラの巨木、愛染カツラが立つ
- 安楽寺 八角三重塔八角の平面に三層を重ねた木造塔。本堂裏の石段を上った先にある
- 常楽寺国の重要文化財の石造多宝塔が残る、天台の古刹
実際の行き方
- 上田駅→別所温泉駅(上田電鉄別所線・終点まで約30分、590円)。
- 別所温泉駅→大湯(坂を下って徒歩約10分)。
- 大湯→ななくり足湯→北向観音(西へ徒歩5〜10分)。
- 北向観音→安楽寺→常楽寺(それぞれ徒歩5分前後)。
- 上田駅から別所線で終点まで
- 上田駅(北陸新幹線・しなの鉄道)が別所線の起点。終点の別所温泉駅まで運賃590円、所要は約30分。日中はおおむね1時間に1〜2本なので、上田を出る前にホームの時刻表を見ておきたい。
- 同じ線で上田へ戻る
- 帰りも別所線の単線を上田まで戻る。都市部の路線ほど本数はなく、最終も深夜ではなく夜のうちに出る。長湯に入る前に、時刻表を確かめておくと安心だ。
どんな場所か
別所温泉は上田市の南西、塩田平と呼ばれる盆地を見下ろす山ふところにある。大湯・大師湯・石湯という三つの共同浴場があり、どれも特定の宿のものではなく地区が管理していて、互いに数分の距離に立つ。湯は弱アルカリ性の単純硫黄泉。通り沿いには「ななくり」と「大湯薬師の湯」という無料の足湯もあり、服を脱がずに湯に触れることもできる。外湯が公共のものである以上、電車で着いてその日のうちに湯に入るのに、段取りはいらない。
おすすめの楽しみ方
外湯は朝6時台から、北向観音は7時から開く。先に湯に入り、それから寺をまわれば、通りがまだ静かなうちに両方を味わえる。定休日は外湯ごとにずれているので、どれかが休みでも残りは開いている。無料の足湯は帰り道のために取っておくといい。坂を歩いた脚にちょうどいい。
歴史・背景
別所は信州でもっとも古い温泉のひとつとされ、古い文献では七久里の湯と書かれる。本堂が北を向き、長野の善光寺と向かい合う北向観音は、平安時代初期の開創と伝わる。安楽寺の八角三重塔は木造の八角塔として日本に唯一残るもので、長野県で最初に国宝となった建築でもある。2020年には、塩田平の社寺と1921年開通の別所線を合わせて、盆地を貫く夏至と冬至の光の線をめぐる日本遺産の物語に認定された。
行く前に
- 現金
- 外湯の入浴料は1か所300円、受付で現金払い。別所線は交通系ICカードでそのまま改札を通ることはできず、きっぷを買う必要がある。ただし上田・下之郷・別所温泉の券売機は、カードやICの残額での支払いに対応している。
- 行く前に
- 定休日は外湯ごとに違い、石湯が火曜、大湯が水曜、大師湯が木曜。北向観音は晩秋から冬にかけて拝観時間が短くなり、夕方には閉まる。隣の常楽寺の受付は、外湯より遅い時間に開く。
- 別ルート
- 長野駅からは北陸新幹線でもしなの鉄道でも上田に出られ、そこで別所線に乗り換える。松本方面からは篠ノ井線で長野へ回り、同じく上田で乗り換えることになる。
- 降りたあと
- 別所温泉駅は終点で、湯の町は西へ下った先にある。大通りを10分ほど歩けば大湯。北向観音と寺々は、そこからさらに5〜10分。