
長野北東・山ノ内No.778★★★地図で見る →
渋温泉
〜石畳に外湯が並ぶ湯の町〜
志賀高原の入口にある湯の町。石畳の一本道に共同浴場が並ぶ。その多くは宿泊者に貸される鍵でしか開かず、日帰りで入れるのは最後の一つだけだ。
- 起点長野駅
- 約1時間長野電鉄+長電バス
- 降車湯田中駅(長野電鉄長野線)
- そこから
- 渋温泉
場所
長野のほかの記事 27件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 渋湯橋川沿いの駐車場から町へ渡る橋。向こう岸に温泉街が立ち上がる
- 渋温泉観光案内所九番湯の日帰り入浴券を売る場所。近くの旅館でも扱っている
- 石畳の坂道両側に木造の宿が続く一本道。車がほとんど入ってこない幅
- 一番湯から八番湯軒先に据えられた番号付きの扉。同じ鍵で開き、効くとされる不調はそれぞれ違う
- 九番湯 渋大湯いちばん大きい湯。蒸し風呂と屋上の足湯があり、日帰り客が開けられる唯一の扉
実際の行き方
- 長野駅→湯田中(長野電鉄長野線・終点)。
- 湯田中→渋温泉(長電バス)。歩いて下ることもできる。
- 坂を上る前に、案内所で大湯の日帰り券を買う。
- 渋湯橋から石畳を上がり、九番湯に入る。
- 長野駅から長野電鉄
- 長野駅から長野電鉄長野線に乗り、終点の湯田中まで。特急と普通があって所要が違うので、乗る前に発車案内を見ておきたい。湯田中からは上林方面の長電バスが渋温泉に停まる。
- 長野駅へ戻る
- 帰りは同じバスと同じ路線を逆にたどる。支線の夕方以降は本数が落ちるので、湯に浸かる前に終発を見ておくほうがいい。新幹線に乗り継ぐなら、長野での乗り換え時間には余裕を持たせたい。
どんな場所か
渋温泉は志賀高原の入口、横湯川が山から下りてくるあたりにある。端から端まで歩いても知れた広さで、町といえばこの石畳の坂がほぼすべてだ。両側には木造の宿の正面が続き、その軒先に共同浴場が間を置いて据わっている。湯は塩化物泉。硫黄の匂いではなく、無色透明でわずかに塩気のある湯だという。浴場には番号が振られ、胃腸、皮膚、神経、目と、効くとされる不調が一つずつ違う。扉はどれもふつうの引き戸に見える。それでいい。観光の看板ではなく、町の人が体を洗うための湯だからだ。
おすすめの楽しみ方
大湯の日帰り開放は日中の時間帯だけで、入浴券は案内所か大湯まわりの旅館で買う。坂を上ってから探すより、先に手に入れておくほうがいい。タオルは持参で、石鹸類は置いていない。洗髪も禁じられている。湯をそのまま流すからだ。全部の外湯を巡りたいなら、方法は一つしかない。泊まることだ。鍵は宿で受け取るので、外湯めぐりは夕方と翌朝の仕事になる。
歴史・背景
湯を見つけたのは諸国を歩いた僧・行基だと伝わる。今から千三百年ほど前のことだという。渋はそこから、遊びに来る町ではなく湯治の町として育った。一晩ではなく何週間も浸かりに来る人のための湯である。浴場に番号が振られているのも、その名残だ。順に巡る決まった道筋があり、扉ごとに効くとされる不調が割り当てられている。宿泊者はいまも祈願手ぬぐいを持ち、各湯でスタンプを押していく。九は「苦」に通じるから、巡り終えれば苦労が流れるとされている。
行く前に
- 現金
- 九番湯は有料で、券は扉ではなく観光案内所や近くの旅館で売っている。料金は現地の掲示が正で改定もあるため、当日確かめたい。現金は持っておく。残りの八つはそもそも売っていない。鍵に付いてくるものだ。
- 行く前に
- 外湯は清掃などで予告なく閉まることがある。町は雪の深い土地で、冬も歩けはするが石畳はよく滑る。雨のあとも湯気と濡れた石で坂がぬめるので、履物は見た目以上に効いてくる。
- 別ルート
- 車なら上信越自動車道の信州中野インターから遠くない。町の有料駐車場が渋湯橋の向かいにあり、大型バスも入る。列車の時間に合わない日はこちらが現実的だ。
- 降りたあと
- 湯田中駅で降りたあと、渋温泉のバス停は町の上の通り沿いにある。降りた先から石畳が川に向かって下っていく。バスの時間が合わなければ、駅から谷沿いを歩いても荷物ひとつで着く距離だ。