
長野中部・松本No.761★★★地図で見る →
松本城
松本駅の北東、平地に立つ黒い木造の天守。堀が城をもう一つ、逆さに映す。現存する同じ型の天守では最も古く、戦が終わってずいぶん経ってから月見の櫓が足された。
- 起点松本駅
- 約10分周遊バス タウンスニーカー
- 降車松本城・市役所前(周遊バス タウンスニーカー)
- 徒歩
- 松本城
場所
長野のほかの記事 27件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 堀と北アルプス東側の堀端。晴れた朝は天守の背後に稜線がそろって並ぶ
- 黒門本丸へ入る黒い正門。石垣の橋と二つの門が一直線に並ぶ
- 大天守軒まで黒い下見板、その上は白漆喰。壁の低いところに矢狭間と鉄砲狭間が抜ける
- 月見櫓薄い舞良戸だけで三方が開く座敷。外に朱塗りの回縁、内は船底のような天井
- 朱塗りの反り橋堀の北西の角。水に映る天守を、切符の外から立って眺められる一点
実際の行き方
- 松本駅お城口→「松本城・市役所前」(周遊バス タウンスニーカー)。
- 堀に出て、水沿いに回り込み、本丸の黒門へ。
- 門で天守の切符を買い、階段が詰まる前に登る。
- 外へ出たら堀をたどって北西の朱塗りの橋へ。外側から眺める。
- 松本駅から周遊バス
- 松本駅のお城口を出て、アルピコ交通のタウンスニーカーに乗る。「松本城・市役所前」で降りれば約10分。全区間均一の運賃で、市街を回る路線なので城のあとそのまま町なかへ戻れる。
- 松本駅へ戻る
- 帰りも同じ道筋を周遊バスが戻る。待つより歩くほうが早いこともあり、町の中心を南西へまっすぐ下れば駅に出る。夕方は便が薄くなるので、バスに決める前に停留所の時刻表を見ておきたい。
どんな場所か
日本の城の多くは山や岩の上に建つ。松本城は平地にある。だから守りは水と壁そのものに任された。幅のある堀と、信州の冬に耐えるため周期をおいて塗り直される黒漆の下見板だ。堀の対岸から見れば屋根は五重に数えられるが、その裏には六階が積まれている。しかもそのうちの一階は窓を持たない。二重目の屋根の下に隠された暗い層で、倉と避難所を兼ねたと考えられている。国宝に指定されているのも天守一棟ではなく五棟だ。大天守、北西に寄り添う乾小天守、両者をつなぐ渡櫓、そして一世代あとに増築された二つの櫓。
おすすめの楽しみ方
開場は8時30分、最終入場は16時30分で、朝いちばんと昼どきの差は城そのものではなく階段の行列に出る。中は一方通行の急な登りで昇降機はないから、大きな荷物は下に預け、動ける靴と服で行きたい。堀をめぐる公園には門がなく、水鏡も朱の橋も山の稜線も、切符の外側でいつでも見られる。
歴史・背景
天守が建ったのは十六世紀の終わり、まだ戦が終わりきらず、城が武器であることを求められていた頃だ。平和は、城に求められるものを変えた。寛永十年(1633年)、城主の松平直政は二つの増築に着手する。小さな附櫓と、三方に朱塗りの刎ね勾欄をめぐらせた開けはなちの月見の間。将軍徳川家光が善光寺へ向かう道中でここに立ち寄る、その予定があったからだ。家光は来なかった。天守は増築も含めて、1952年に国宝となる。
行く前に
- 現金
- 天守の観覧料は城内を歩くこととは別会計で、額は公式サイトに出ている。堀をめぐる外側の公園は無料で歩ける。料金は季節や共通券で変わるため、古いページではなくその日の情報で確かめたい。
- 行く前に
- 開場時間は季節で動き、桜の頃には夜の特別開放もある。時間を決める前に公式のカレンダーを見ておきたい。中は靴を脱いで裸の木の階段を登るので、冬は足元から冷えるし、天守が混めば歩みも遅くなる。
- 別ルート
- 松本駅から歩くなら、町の中心を北東へまっすぐ進めばいい。片道はこの道を歩く価値がある。車なら門のすぐ近くに市営駐車場が複数あり、位置は公式のアクセスページに載っている。
- 降りたあと
- 停留所は市役所の脇の道、城の南東の角にあたる。降りたら堀へ出て、水沿いに回り込めば黒い正門にたどり着く。天守はずっと視界にあるので、道に迷いようがない。