地獄谷野猿公苑
実写(ライセンス済み)Ashley98lee / CC BY 4.0

長野北東・山ノ内No.751★★★地図で見る →

地獄谷野猿公苑

nature王道を、いちばんいい形で

山ノ内の上、湯の湧く谷に野生のニホンザルが下りてきて湯に浸かる。受付までの車道はない。車道の終点にある温泉街から、林の小径を歩いて入る。

  1. 起点湯田中駅
  2. 約45分長電バス+徒歩
  3. 降車上林温泉(長電バス)
  4. そこから
  5. 地獄谷野猿公苑

場所

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見どころ(歩く順)

地獄谷野猿公苑へ続く湯道の遊歩道Abasaa / Public domain
  1. 湯道の遊歩道谷の斜面を削ってつくられた、ほぼ平坦な林の道。頭上は杉、下は横湯川
  2. 谷底の湯気剥き出しの岩から熱い湯が噴き出す一帯。この谷が地獄と呼ばれた理由
  3. サルの露天風呂公苑が掘った湯船。低い園路が囲むだけで、群れとのあいだに柵はない
  4. 湯船まわりの岩場毛づくろい、食事、小競り合い。実のところ群れの多くはこの乾いた場所にいる

実際の行き方

  1. 長野駅→湯田中(長野電鉄)。
  2. 湯田中→上林温泉(長電バス)。
  3. 湯道の遊歩道を谷沿いにたどって公苑の受付へ。
  4. 受付を通り、最後の下りを湯船まで。
湯田中駅から長電バス
長野電鉄で湯田中まで行き、志賀高原方面または上林温泉行きの長電バスに約15分乗って上林温泉で降りる。そこから公苑までは徒歩30分ほど。長野駅の東口からスノーモンキーパークまで直通する急行バスもあり、電車をやめて乗り通す手もある。
湯田中へ下る
行きの道をそのまま戻り、同じ路線のバスで湯田中へ。長野電鉄が長野まで下ろしてくれる。山あいの便は午後遅くなると薄くなり、林の道に照明はない。帰りの時刻は上る前に決めておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

ここのサルは野生だ。誰かが湯に入れているのでも、湯から出さないようにしているのでもない。群れは上の森に暮らしていて、都合が合えば谷底へ下りてくる。だから公苑は「何頭くらい出そうか」を予報として出し、湯船にカメラを向けたままにしている。谷そのものは横湯川沿いの標高およそ850メートル。湯気と剥き出しの岩が詰まった一角で、地獄谷という名はそこから来ている。彼らが使う湯船は、公苑がサルのために掘ったものだ。習慣のほうが先に、よその湯で身についていた。

おすすめの楽しみ方

出かける朝に、公苑が出しているサルの出没予報とライブカメラを見ておきたい。相手は野生で、ほとんど下りてこない日もある。それを歩いたあとで知るより、歩く前に知るほうがいい。湯を使うのは冬がいちばんで、その冬は道が雪と氷になる季節でもある。持ち物のどれよりも、滑らない靴が効く。開苑はおおむね緑の季節が8時30分から17時、冬が9時から16時。上りはじめる限界は閉苑時刻よりずっと手前にある。

歴史・背景

公苑が開いたのは1964年。群れの社会を間近で見るための場所としてつくられた。その最初の年、一頭の子ザルが近くの宿・後楽館の露天風呂に入り、大人たちがそれをまねた。野生のサルが客と同じ湯を使う状態が続くはずもなく、公苑は谷の奥に自前の湯船を掘る。習慣はそのまま移った。以来ここで撮られてきたもの——湯気、濡れた毛、閉じた目——は、すべてその一度のまねから伸びている。

行く前に

現金
入苑料は道の上り切ったところの受付で払う形で、額は公苑の公式サイトに出ている。遊歩道そのものと上林温泉の駐車場には費用がかからない。銀行から遠い山の中なので、現金は持っていきたい。
行く前に
冬の開苑時間は緑の季節より短い。まとめ記事ではなく、行く日の公式ページを見ておきたい。道に照明はなく、雪も地面が出るまでは掻かれない。真冬に遅い時間から上りはじめるのが、いちばん避けたい失敗になる。
別ルート
車の場合、公苑の無料駐車場は上林温泉にあり、そこから歩くことになる。谷寄りの有料駐車場もあるが、そこへ通じる林道は冬期に閉まる。雪の季節は結局みんな同じ道を歩く。
降りたあと
上林温泉が、車道のある最後の停留所になる。湯道の遊歩道は温泉街から始まり、杉の下をほぼ水平に谷沿いへ延びていく。距離にして2キロほど。下には川が流れ、その終点に受付が待っている。