
大分西・由布院No.874★★★地図で見る →
金鱗湖
〜湯の坪街道の先で朝霧が立つ池〜
湯の坪街道を歩き切った先にある浅い池。冷たい湧水と温泉が同時に注ぎ込む。そのちぐはぐさが、寒い季節には町が目を覚ます前の霧になって水面から立ちのぼる。
- 起点由布院駅(JR久大本線)
- 約25分駅から徒歩
- 金鱗湖
場所
大分のほかの記事 12件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 湯の坪街道駅と湖のあいだを結ぶ目抜き通り。食べ歩きの店が密に並ぶ
- 大分川沿いの道路地を抜けた先の、上流沿いを行く静かな一本
- 天祖神社湖の南側、水際に立つ小さな社
- 金鱗湖浅い水面と、ひと続きで歩ける岸辺の遊歩道
- 下ん湯湖畔にそのまま立つ茅葺きの共同浴場。飾り気がない
実際の行き方
- 由布院駅→白滝橋(由布見通りをまっすぐ)。
- 白滝橋→金鱗湖(湯の坪街道を歩き切る)。
- 岸の遊歩道を一周し、天祖神社と湖畔の湯屋を見る。
- 帰りは一本南の川沿いか、来た道を戻る。
- 由布院駅から歩く
- 駅から湖まで約1.5km、歩いて25分ほど。由布見通りをまっすぐ進み、そのまま湯の坪街道へ入る。店が開いていればもっとかかる。歩みが遅くなる原因はだいたい店のほうだ。
- 駅へ戻る
- 同じ道を戻ってもいいし、一本南の川沿いを選べば静かに帰れる。久大本線は本数が多くないので、乗る列車を決めてから出るほうがいい。
どんな場所か
金鱗湖は、どこを撮ろうか決めきる前に一周できてしまうほど小さい。面白いのは地面の下の配管のほうだ。冷たい湧水と温泉の両方が底から入り、流れ込む川のなかには温かいものもある。だから水温が空気と合わない。秋から冬にかけての冷え込んだ朝、湖面から霧が立ちのぼり、水の上に留まったまま由布院盆地へ流れていく。町の写真がどれも夜明けに撮られているのはそのためだ。岸には遊歩道が回り、片側に社、反対側に湯屋がある。
おすすめの楽しみ方
来るなら秋から冬、夜が明けるころに岸へ立つのがいい。霧が出るのもその時間だし、遊歩道に人がいないのもその時間だ。帰りは店が開き始めた湯の坪街道を抜けていけば、静かな時間から賑やかな時間へと順に通ることになる。もう一本、川沿いの道を足すと、同じ町の別の断面が見える。
歴史・背景
風流な名がつく前、この池は土地の言葉で「岳ん下ん池」と呼ばれていた。由布岳の下にある池、という意味そのままだ。1884年、儒学者の毛利空桑が、泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に光るのを見て「金鱗湖」と名づけたと伝わる。名前のほうが残り、以来この池は由布院という町の自画像の中心にある。旅館や商店の通りがここまで伸びてくるより、ずっと前からだ。
行く前に
- 現金
- 湖を一周するだけならお金はかからない。湖畔の湯、湯の坪街道の店、近くの駐車場が、この日の有料の部分になる。
- 行く前に
- 岸辺に夜間の照明はない。霧は冷え込みが生む現象なので、暖かい朝には出ない。雨の日も水面に乗らない。
- 別ルート
- 駅前にはタクシーが待っていて、数分で湖まで入る。夜明け前の暗い時間や強い雨のときは、その数分の価値がある。
- 降りたあと
- 由布院駅前の広場を渡り、由布見通りを東へ。白滝橋から先が湯の坪街道で、そのまま歩き切ると湖に出る。