金鱗湖
実写(ライセンス済み)HyunJae Park / Public domain

大分西・由布院No.874★★★地図で見る →

金鱗湖

〜湯の坪街道の先で朝霧が立つ池〜

onsen王道を、いちばんいい形で

湯の坪街道を歩き切った先にある浅い池。冷たい湧水と温泉が同時に注ぎ込む。そのちぐはぐさが、寒い季節には町が目を覚ます前の霧になって水面から立ちのぼる。

  1. 起点由布院駅(JR久大本線)
  2. 約25分駅から徒歩
  3. 金鱗湖

場所

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見どころ(歩く順)

湯の坪街道そらみみ / CC BY-SA 4.0
  1. 湯の坪街道駅と湖のあいだを結ぶ目抜き通り。食べ歩きの店が密に並ぶ
  2. 大分川沿いの道路地を抜けた先の、上流沿いを行く静かな一本
  3. 天祖神社湖の南側、水際に立つ小さな社
  4. 金鱗湖浅い水面と、ひと続きで歩ける岸辺の遊歩道
  5. 下ん湯湖畔にそのまま立つ茅葺きの共同浴場。飾り気がない

実際の行き方

  1. 由布院駅→白滝橋(由布見通りをまっすぐ)。
  2. 白滝橋→金鱗湖(湯の坪街道を歩き切る)。
  3. 岸の遊歩道を一周し、天祖神社と湖畔の湯屋を見る。
  4. 帰りは一本南の川沿いか、来た道を戻る。
由布院駅から歩く
駅から湖まで約1.5km、歩いて25分ほど。由布見通りをまっすぐ進み、そのまま湯の坪街道へ入る。店が開いていればもっとかかる。歩みが遅くなる原因はだいたい店のほうだ。
駅へ戻る
同じ道を戻ってもいいし、一本南の川沿いを選べば静かに帰れる。久大本線は本数が多くないので、乗る列車を決めてから出るほうがいい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

金鱗湖は、どこを撮ろうか決めきる前に一周できてしまうほど小さい。面白いのは地面の下の配管のほうだ。冷たい湧水と温泉の両方が底から入り、流れ込む川のなかには温かいものもある。だから水温が空気と合わない。秋から冬にかけての冷え込んだ朝、湖面から霧が立ちのぼり、水の上に留まったまま由布院盆地へ流れていく。町の写真がどれも夜明けに撮られているのはそのためだ。岸には遊歩道が回り、片側に社、反対側に湯屋がある。

おすすめの楽しみ方

来るなら秋から冬、夜が明けるころに岸へ立つのがいい。霧が出るのもその時間だし、遊歩道に人がいないのもその時間だ。帰りは店が開き始めた湯の坪街道を抜けていけば、静かな時間から賑やかな時間へと順に通ることになる。もう一本、川沿いの道を足すと、同じ町の別の断面が見える。

歴史・背景

風流な名がつく前、この池は土地の言葉で「岳ん下ん池」と呼ばれていた。由布岳の下にある池、という意味そのままだ。1884年、儒学者の毛利空桑が、泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に光るのを見て「金鱗湖」と名づけたと伝わる。名前のほうが残り、以来この池は由布院という町の自画像の中心にある。旅館や商店の通りがここまで伸びてくるより、ずっと前からだ。

行く前に

現金
湖を一周するだけならお金はかからない。湖畔の湯、湯の坪街道の店、近くの駐車場が、この日の有料の部分になる。
行く前に
岸辺に夜間の照明はない。霧は冷え込みが生む現象なので、暖かい朝には出ない。雨の日も水面に乗らない。
別ルート
駅前にはタクシーが待っていて、数分で湖まで入る。夜明け前の暗い時間や強い雨のときは、その数分の価値がある。
降りたあと
由布院駅前の広場を渡り、由布見通りを東へ。白滝橋から先が湯の坪街道で、そのまま歩き切ると湖に出る。