乳頭温泉郷
実写(ライセンス済み)掬茶 / CC BY-SA 4.0

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乳頭温泉郷

onsen王道を、いちばんいい形で

十和田八幡平国立公園、乳頭山の麓のブナ林に七つの宿が散らばる。宿ごとに源泉が違うので、一本の山道を歩くあいだに、湯の色もにおいも入れ替わっていく。

  1. 起点田沢湖駅
  2. 約50分路線バス・1日約11便
  3. 降車乳頭蟹場温泉(羽後交通 乳頭線・終点)
  4. 徒歩
  5. 乳頭温泉郷

場所

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見どころ(歩く順)

黒湯・孫六へのブナ林の道掬茶 / CC BY-SA 4.0
  1. 蟹場温泉バスの終点。宿から少し離れた露天風呂が原生林に囲まれている
  2. 大釜温泉移築した木造校舎がそのまま湯宿に。冬も使える露天風呂がある
  3. 妙乃湯先達川の渓流の上に湯船。岩風呂に浸かるとせせらぎが聞こえる
  4. 黒湯・孫六へのブナ林の道休暇村前から奥の二湯へ続く、林のなかの細い道
  5. 鶴の湯七湯でいちばん古い宿。茅葺きの本陣と、白く濁った露天風呂

実際の行き方

  1. 田沢湖駅前→乳頭蟹場温泉(羽後交通 乳頭線・約50分、1日11便ほど)。
  2. 終点から道を下り、大釜温泉、続いて妙乃湯へ(それぞれ数分)。
  3. 休暇村前からブナ林の小道に入り、いちばん奥の黒湯温泉・孫六温泉へ(徒歩約15分)。
  4. 鶴の湯へ行くならアルパこまくさで降り、宿へ事前に連絡して送迎バスを使う。
田沢湖駅から乳頭線のバス
田沢湖駅前→(羽後交通 乳頭線・約50分)→終点の乳頭蟹場温泉。朝7時前から夕方まで、おおむね1時間おきに1日11便ほど出ている。途中で田沢湖の東岸を通るのも、この路線の得なところだ。タクシーなら駅から約30分。
山を下りる
下りの最終は蟹場温泉の終点を18:15に出て、19時すぎに田沢湖駅前へ着く。そのあとの便はない。最後の湯の受付時間ではなく、この最終バスから逆算して一日を組みたい。奥の湯と道路のあいだの徒歩区間は、雪が積もると目に見えて時間がかかる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

乳頭温泉郷は町ではない。十和田八幡平国立公園のなか、乳頭山の下のブナ林へ上っていく一本の道と、その脇に散らばる七つの宿のことだ。うち六軒は昔ながらの一軒宿で、これに公共の宿である休暇村が加わる。七軒が引いている源泉は十種類以上あり、道を数百メートル歩いただけで、乳白色の硫黄泉が澄んだ湯に入れ替わる。宿どうしは組合をつくって湯めぐりを運営しており、一帯は環境省の国民保養温泉地に指定されている。この道を通う公共交通は、田沢湖駅からの路線バス一本だけである。

おすすめの楽しみ方

日帰り入浴の枠は狭い。多くの宿は朝9時か10時から午後の半ばまでで、一日に回れるのは現実的に二、三湯だ。9:40のバスで上がって15:40で下りると、前後に余裕が残る。緑の季節なら、少し歩いてでも黒湯まで足を延ばす価値がある。雪の深い時期は、道路沿いで通年開いている大釜温泉が確実だ。

歴史・背景

七湯のうちいちばん古いのが鶴の湯で、ほかの宿はここに続いた。マタギが鶴の水浴びを見つけたのが名の由来と伝わり、のちに秋田藩主が湯治に通った。警護の武士が詰めた茅葺きの長屋はいまも残り、「本陣」と呼ばれている。ほかの宿も江戸期を通じて湯治場として育ち、湯気の立つ地面の上に板と茅の湯小屋を並べてきた。道のいちばん奥の黒湯温泉には、その姿がそのまま残っている。

行く前に

現金
日帰り入浴の料金は宿ごとに違い、金額も受付時間も組合が公式サイトで公開している。宿泊する人は、七軒を一回ずつ回れる「湯めぐり帖」(大人2,500円)を各宿のフロントで買える。宿泊者限定で、支払いは現金のみ。
行く前に
黒湯温泉は11月中旬から4月上旬ごろまで冬期休業で、宿へ入る小道も除雪されない。道路とバスは通年動くが、ここの雪はメートル単位で、そのぶん遅れも出る。日帰り入浴に週一の定休日を設けている宿もあるので、組合の一覧で先に確かめておきたい。
別ルート
秋田空港からは乗合の「あきたエアポートライナー」が温泉郷まで直行し、2時間あまり。車なら東北自動車道の盛岡ICから国道341号経由でおよそ1時間。
降りたあと
終点の乳頭蟹場温泉からは宿がすぐ目の前。大釜温泉、その先の妙乃湯は、道を数分ずつ下った順に並んでいる。