大宜味村立 芭蕉布会館
実写(ライセンス済み)Kugel~commonswiki / CC BY-SA 4.0

沖縄北部・大宜味村No.813★★地図で見る →

大宜味村立 芭蕉布会館

〜糸芭蕉から布になる里〜

craft穴場——実はすごい

糸芭蕉の繊維から織る芭蕉布は、沖縄北部のひとつの集落に残った。喜如嘉の村立会館では、繊維から織り機までの仕事のひと続きを、いまも織っている場所で見ることができる。

  1. 起点名護バスターミナル
  2. バス停から約3分国道58号のバス+徒歩3分
  3. 降車第一喜如嘉(辺土名線・67番)
  4. 徒歩
  5. 大宜味村立 芭蕉布会館

狙い目

静かな集落というより、働いている集落だ。会館そのものは小さく、団体が入れば手狭になる。それでも北部まで足を延ばす価値があるのは、ここでの手仕事が見せるための実演ではないからだ。ふだんどおりの仕事を、そのまま横から見せてもらうことになる。

場所

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見どころ(歩く順)

集落と海Kugel~commonswiki / CC BY-SA 4.0
  1. 会館の建物と看板低いコンクリートの建物。正面に重要無形文化財の表示が掲げられる
  2. 一階の展示場織り上がった布、染めの見本、繊維をしごく竹鋏のエービ
  3. 二階の作業所織り機と制作工程のビデオ。工程どうしのつながりが見えてくる
  4. 集落と海会館の下に広がる芭蕉の畑と家並み。その先に東シナ海が開ける

実際の行き方

  1. 名護バスターミナル→第一喜如嘉(国道58号のバス・辺土名線67番)。
  2. 国道の山側へ渡り、海と反対方向へ坂を上る。
  3. まず制作工程のビデオ、次に一階の展示場、最後に二階の織り機へ。
  4. 国道58号まで下りて、南行きのバスに乗る。
名護バスターミナルから国道58号を北へ
名護バスターミナルから西海岸の国道58号を北上するバスに乗り、第一喜如嘉で下車する。この停留所は辺土名線67番が通る。会館は山側へ少し歩いたところ。北部は便数が少ないので、開館時間よりも時刻表に合わせて組み立てたい。
名護方面へ戻る
南行きの乗り場は国道の反対側にある。名護方面の便は間隔が長く、最終も街の感覚より早い。帰りぎわではなく着いたときに、掲示の時刻を確かめておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

芭蕉布の糸は糸芭蕉から採る。野生のものは繊維が硬いため、喜如嘉ではわざわざ畑で育てる。株から一反の布になるまでには二十三の工程があり、織りはその最後にして最も短い一手にすぎない。保存会は、織りが仕事全体の一パーセントほどだと言う。残りはすべて、畑仕事であり、木灰汁で煮ることであり、繊維をしごき、糸を績み、絣を括り、染めることだ。会館は集落の山側に建つ二階建てのコンクリートで、上階には花ブロックの帯がまわり、その背後にすぐ山が迫る。

おすすめの楽しみ方

開館は朝10時から。11月から3月は17時まで、4月から10月は17時30分まで。入場は無料だ。順番としては、布を見る前に制作工程のビデオを先に見ておきたい。そうしないと、あの繊維が布になる理由が腑に落ちない。休館日は日曜で、週末に北部を回る計画だとここでつまずく。

歴史・背景

琉球王国のころ、芭蕉布は王族の衣であり、中国や徳川家への貢ぎ物でもあった。同時に、目の粗いものは島じゅうの庶民の普段着でもある。高温多湿の土地で肌にまとわりつかないからだ。第二次世界大戦のあと、この布は途絶えかけた。それを喜如嘉で立て直したのが織り手の平良敏子で、戦争末期に本土の工場へ動員され、終戦直後にそこで織物を学ぶ機会を得た人である。1974年、国は「喜如嘉の芭蕉布」を重要無形文化財に指定し、集落の保存会を保持団体として認定した。

行く前に

現金
入場は無料。駐車場は15台分で有料。手荷物は受付で無料で預かってもらえ、英語での対応もできる。
行く前に
休館は日曜、旧盆、年末年始。一階の展示場はペットを連れて入れるが、二階の作業所は不可。この海岸は荒天のとき急に閉まることがある。
別ルート
車なら沖縄自動車道の許田インターチェンジから約80分、那覇空港からは約2時間30分。いずれも国道58号を北へ走ることになる。
降りたあと
第一喜如嘉は集落のはずれ、国道58号沿いにある。海と反対の山側へ折れて坂道を上ると、数分で右手に会館が見えてくる。背後はすぐ森だ。