
佐賀北西部・唐津No.1020★★★地図で見る →
唐津焼
〜茶陶で知られる佐賀の土もの〜
砂気のある土に鉄絵をのせ、あるいは藁灰の釉で白く濁らせる、桃山以来の焼き物。窯元は佐賀北西部の山あいに散らばるが、組合の共同展示場だけは唐津駅のそば、アルピノの2階にある。
- 起点博多駅
- 約1時間30分博多から地下鉄・JR直通
- 降車唐津駅(JR筑肥線・唐津線)
- 徒歩
- 唐津焼
場所
佐賀のほかの記事 14件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 2階 唐津焼総合展示場組合が運営する共同の売り場。入口から階段かエレベーターで一つ上
- 窯元ごとの棚加盟する窯元ごとに区切られた棚。作風の違いがそのまま並ぶ
- 製造工程のパネル蹴轆轤から釉掛けまで、唐津焼のつくり方を一枚ずつ追える
- 絵付け体験のコーナー湯呑や皿に絵を入れる有料の体験。団体は予約がいる
- 1階 唐津物産展示場松露饅頭や松浦漬といった唐津の特産と、佐賀の地酒が並ぶ
実際の行き方
- 博多駅→唐津駅(福岡市地下鉄空港線からJR筑肥線へ直通、約1時間30分)。
- 南側の出口を出て、駅前に沿ってふるさと会館アルピノへ。
- 階段かエレベーターで2階へ上がり、唐津焼総合展示場を見る。
- 1階へ降りて唐津物産展示場と中庭を抜け、ホームへ戻る。
- 博多駅から地下鉄・JR直通で
- 博多駅→(福岡市地下鉄空港線からJR筑肥線へ直通)→唐津駅。1時間半ほどを見ておきたい。地下鉄とJRは市内から一本の路線としてつながっているので、行き先に「唐津」か「西唐津」と出ている電車に乗れば乗り換えはいらない。
- 唐津駅から戻る
- 帰りも同じ直通で姪浜・天神・博多・福岡空港方面へ向かう。夕方以降は本数が細るので、着いたときにホームで最終の時刻を見ておきたい。町なかの大手口バスセンターからは高速バス「からつ号」も福岡へ出ている。
どんな場所か
唐津焼は使ってこそ完成する器だと言われる。土は砂気があって鉄分を含み、形にてらいがない。表情をつくるのは鉄絵の筆であり、白く濁る藁灰の釉であり、二種類の釉を掛け分ける手つきだ。それぞれに絵唐津、斑唐津、朝鮮唐津という呼び名がある。蹴轆轤を踏み、叩いて成形する仕事も今の窯元に受け継がれている。難しいのは地理のほうで、工房は市内に広く散らばり、一軒ずつ回るにはあまりに遠い。だから組合は町なかに共同の売り場を一つ置いた。加盟する窯元がそれぞれ棚を持ち、同じ部屋に違う手が並ぶ。
おすすめの楽しみ方
展示場は9時に開いて18時まで。福岡を午前の電車で出れば、棚の整った時間に着いて、午後は海沿いへ回せる。触れてよいか一声かけたうえで、器は手に取ってみたい。唐津焼は重さと口づくりで判断される焼き物で、写真ではそのどちらも消えてしまう。絵付けをするなら、帰りの電車に十分間に合う早い時間に。
歴史・背景
唐津焼が始まったのは1580年代、岸岳を拠点にした波多氏の領内だったとされる。世紀の終わりには朝鮮から陶工が渡り、技法に厚みが加わった。茶の湯の世界では「一井戸二楽三唐津」と数えられ、江戸期には藩の御用窯としても続いた。土に埋もれていた古唐津を掘り起こしたのは中里無庵(1895〜1985)で、叩きの技法を作陶に取り戻し、1976年に人間国宝となっている。
行く前に
- 現金
- 展示場は美術館ではなく売り場なので、入口に券売機はない。器の値段は窯元ごとに決まっていて、絵付け体験は別に料金がかかる。現金も持っておきたい。
- 行く前に
- 同じ建物でも階によって休みの日が違う。2階の唐津焼展示場と1階の物産展示場は別々の定休日で案内されていて、年末年始もそれぞれ休む。平日に組み込むなら両方を確かめておきたい。
- 別ルート
- 車ならアルピノに駐車場があり、長崎自動車道の多久インターチェンジが最寄りの出口にあたる。車があれば市の内陸、北波多の岸岳古窯跡群まで足を延ばせる。唐津焼発祥の地とされ、割竹式の古い登窯が国の史跡として残っている。
- 降りたあと
- 唐津駅の南側から出て、駅前に沿って少し歩けばふるさと会館アルピノに着く。唐津焼の展示場はその一つ上、1階の物産展示場の真上にある。