美濃焼
実写(ライセンス済み)Daderot / CC0

岐阜東濃・多治見No.992★★★地図で見る →

美濃焼

craft王道を、いちばんいい形で

東濃のやきものの全体を、一度に見渡せる場所から。丘の上のセラミックパークMINOには、県立の現代陶芸美術館と、土に触れる作陶館と、いまの窯の器を並べた売り場が、ひと続きの建物に収まっている。

  1. 起点多治見駅
  2. 約20分多治見駅からコミュニティバス
  3. 降車セラミックパークMINO(ききょうバス)
  4. そこから
  5. 美濃焼

場所

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見どころ(歩く順)

岐阜県現代陶芸美術館コヲダ / CC BY-SA 4.0
  1. 岐阜県現代陶芸美術館園内の県立館。19世紀末以降の作家の器から、実用の食器、産業陶磁までを収める
  2. 作陶館土に触れて自分の一点をつくる工房。成形も絵付けも、焼成は園が引き受ける
  3. ショップ&ギャラリー MI-NO土産物ではなく、いま動いている窯の器が並ぶ売り場
  4. カスケード広場と展望台棟と棟のあいだに落ちる水の階段と、東濃の山なみを見渡す高み
  5. 多治見市美濃焼ミュージアム坂をひとつ下ったバス停の前。産地の歴史と資料を受け持つ市立の館

実際の行き方

  1. 名古屋駅→JR中央本線の快速→多治見駅。
  2. 南口からききょうバスのオリベ観光ルートで園まで(土日祝の運行)。
  3. セラミックパークMINOで下車。まず県立の美術館、それから作陶館と売り場へ。
  4. カスケード広場と展望台まで出て、帰りのバスはひとつ手前で降り、市立の美濃焼ミュージアムに寄る。
快速で多治見へ、そこから丘の上へ
多治見はJR中央本線の駅で、名古屋から快速が入る。駅の南口から、ききょうバスのオリベ観光ルートが園まで坂を上がる。走るのは土曜・日曜・祝日。平日は東鉄バスの妻木線で近くまで行き、最後に少し歩くかたちになる。曜日を選ばないのは、同じ南口のタクシーだ。
多治見駅へ戻る
観光ルートは南口へ戻る周回なので、帰りの限界を決めるのは列車ではなくバスのほうだ。展示に腰を落ち着ける前に、園の掲示で戻りの便を見ておきたい。バスの走らない曜日に来てしまったときは、駅までタクシーですぐ下りられる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

美濃焼が指すのは、岐阜県東濃の四つの市――多治見・土岐・瑞浪・可児――で焼かれる器である。国の伝統的工芸品としての指定は十五種類。志野の白い貫入から織部の緑まで、範囲が広すぎて、代表を一つ選ぶことができない。まとめているのは様式ではなく土のほうだ。良質の陶土が足りていたから、この盆地では古代から今の工場まで窯の火が絶えなかった。セラミックパークMINOは、その町を見下ろす里山の尾根に建つ。産地が自分の仕事を集め、見せ、売る場所が同じ屋根の下にある。

おすすめの楽しみ方

坂をバスに任せたいなら、土曜か日曜に来ること。時間は一時間ではなく半日を見ておきたい。県立の美術館、作陶館、坂下の市立館が一本につながっているからだ。三年に一度は国際陶磁器フェスティバル美濃が館を占め、園がいちばん賑わう。屋外まで歩くつもりなら、尾根の道に日が長く射す午後遅くがいい。

歴史・背景

この盆地の窯は、朝鮮半島から伝わった須恵器の技術に始まる。桃山のころには、志野・織部・黄瀬戸・瀬戸黒という茶の器が焼かれ、それが今も美濃焼の顔になっている。ただし長いあいだ、それらは尾根の向こうの瀬戸の仕事だと信じられていた。1930年、荒川豊蔵が現在の可児市大萱の古窯跡で志野の陶片を拾い、産地が美濃であることを決着させる。園そのものの開館は2002年、設計は磯崎新。1986年に始まった国際陶磁器フェスティバル美濃の主会場でもある。

行く前に

現金
敷地と園路は無料で歩ける。県立の美術館には入館料があり、作陶館は一点ごとの料金。コミュニティバスは車内で払う小額の均一運賃なので、カードのほかに小銭も持っておきたい。
行く前に
館ごとに休みの日があり、展示の入れ替えでも閉まる。作陶館は予約で動く。だから片方が閉まっていて、もう片方は開いているということが起こる。広場もカスケードも尾根の道も屋外なので、そちらはその事情の外にある。
別ルート
車なら、東海環状自動車道の土岐南多治見IC、または中央自動車道の多治見IC・土岐ICから。最後は坂を上がる。平日に行くなら、バスより車のほうがずっと話が早い。
降りたあと
バスが停まるのは園の敷地の中、建物の前だ。そこから同じ高さのデッキづたいに美術館の入口へ入れる。広場と尾根の道も、同じ階から続いている。