
石川南・能美No.989★★★地図で見る →
九谷焼
釉薬の上から色を重ねて焼く、石川県南部の磁器。開窯からほどなく途絶え、長い空白を経てよみがえった歴史を持つ。産地の能美市では、市立の美術館が展示室の一室ずつに一色をあてている。
- 起点金沢駅
- 約1時間20分IR鉄道+のみバス
- 降車九谷陶芸村(のみバス)
- 徒歩
- 九谷焼
場所
石川のほかの記事 16件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 九谷陶芸村美術館・体験の館・工房と業界のショールームが一つの敷地に並ぶ区画
- 五彩館一色ずつに部屋をあてた本館。壁の色そのものが展示になっている
- 浅蔵五十吉記念館近代の九谷の作り手をたどる館。五彩館と共通の券で入れる
- 体験館自分の器に絵付けができる館。建物に入るだけなら無料
- 職人工房絵付けやろくろの仕事場をのぞける工房。ここも入館は無料
実際の行き方
- 金沢駅→能美根上駅(IRいしかわ鉄道・福井方面、乗り換えなし)。
- 能美根上駅→陶芸村(のみバス)。平日は連携ルートが手前の泉台コミュニティセンターまで。
- 五彩館から見はじめ、浅蔵五十吉記念館・体験館・職人工房へ。すべて同じ敷地にある。
- 帰りも同じ経路。のみバスは本数が限られるので、着いたら先に帰りの時刻を見ておく。
- 金沢駅からIRいしかわ鉄道で
- 金沢駅から福井方面のIRいしかわ鉄道に乗り、能美根上駅で降りる。乗り換えはない。駅からはのみバスが陶芸村の方面へ走っている。乗り継ぎと最後の徒歩を含めて、能美市の案内ではおよそ1時間20分の道のりだ。
- 能美根上駅から戻る
- のみバスで能美根上駅まで戻り、IRいしかわ鉄道で金沢へ北上する。のみバスは市のコミュニティバスで、街なかの路線のように次々来るわけではない。展示に入り込む前に、帰りの便を決めておきたい。
どんな場所か
九谷焼は上絵付けの磁器である。素地を焼いたあと、釉薬の上に絵の具を置いて、低い温度でもう一度焼く。要は色だ。黄・緑・紫の三色が絵柄の骨格をつくり、そこへ紺青と赤が加わる。この取り合わせを九谷五彩と呼ぶ。どう使い分けるかがそのまま様式の違いになり、赤をいっさい使わない作風も生まれた。産地はいまも能美市とその周辺で、泉台町の一角には市立の美術館、体験の館、職人の工房、そして業界のショールームが一つの敷地に集まっている。
おすすめの楽しみ方
五彩館は9時から17時まで、入館は16時30分までで、休みは月曜(祝日なら翌平日)。館がまとまっているぶん、月曜に行くと丸ごと閉まっているので先に曜日を確かめたい。午前に着けば、色の部屋をゆっくり見てから体験館と職人工房まで回れる。土日祝は観光ルートのバスが陶芸村まで入るので、車がなくても動きやすい。
歴史・背景
始まりは1655年ごろ、大聖寺藩の初代藩主・前田利治の命で、領内の九谷という地に窯が開かれたことによる。藩士の後藤才次郎が有田へ技を学びに送られていた。ところが、この窯は半世紀ほどで火が絶える。理由はいまも定まっていない。この最初の時期の器を古九谷と呼ぶ。生産が戻るのは19世紀に入ってからで、加賀藩や地元の商人が春日山・若杉・吉田屋・民山といった窯を次々に開き、それぞれ別の作風を育てた。これらを再興九谷という。
行く前に
- 現金
- 五彩館の観覧料は、確認した時点で大人430円。高校生以下は無料で、浅蔵五十吉記念館も同じ券で入れる。体験館と職人工房は入館無料。ショールームはそれぞれ別の会社なので、現金を持っておきたい。
- 行く前に
- 休館は月曜(祝日にあたる場合は翌平日)、年末年始、それに展示替えの期間。観光ルートのバスが陶芸村まで入るのは土日祝だけで、平日は手前までの連携ルートになる。
- 別ルート
- 車なら北陸自動車道の能美根上スマートICから約15分。美術館に駐車場がある。小松空港も近く、ターミナルからタクシーやレンタカーを使える。
- 降りたあと
- 陶芸村のバス停は敷地の入口側にあり、五彩館までは数分歩く。館は一つの広場を囲むように並んでいるので、入ってしまえば館から館へは歩いて移れる。平日に連携ルートで来る場合は、手前の泉台コミュニティセンターで降りることになり、道のりはもう少し長い。