
石川・金沢長町No.1155★★地図で見る →
長町武家屋敷跡
金沢城の南西に広がる、黄土色の土塀と石畳の屋敷街。加賀藩の中級武士のために整えられた区画で、通りは無料でいつでも歩ける。公開された屋敷跡と資料館、金沢最古の用水がひとつの環の上に並ぶ。
- 起点金沢駅
- 約20分路線バス・本数多め
- 降車香林坊(城下まち金沢周遊バス)
- 徒歩
- 長町武家屋敷跡
狙い目
ここは金沢の主要な観光地で、隠れた場所ではない。静かなのは、いまも人が住んでいるからだ。茶屋街のように店が軒を連ねる道ではなく、塀と門が続くだけなので、人が一か所に溜まらず塀沿いに散らばる。
場所
石川のほかの記事 16件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 大野庄用水界隈の東を勢いよく流れる、金沢でいちばん古いとされる用水
- 土塀の小路石畳の上に続く黄土色の土塀。塀ごしに三角の妻壁と松の梢がのぞく
- 武家屋敷跡 野村家界隈で唯一、屋敷の内部が公開されている邸宅と、用水を引いた庭
- 旧加賀藩士高田家跡復元された長屋門の奥に、厩と仲間部屋、池のある庭が残る
- 金沢市足軽資料館市内から移して再現した足軽の家。入館は無料
実際の行き方
- 金沢駅東口→香林坊(城下まち金沢周遊バス、または南へ向かう北鉄の路線バス)。
- 香林坊→土塀の小路(大通りから西へ入る)。
- 周回路をたどる。大野庄用水と土塀、それから野村家、旧加賀藩士高田家跡、足軽資料館の順。
- 香林坊に戻ってバスに乗るか、そのまま尾山神社と金沢城公園まで歩いて抜ける。
- 金沢駅から香林坊へバス
- 金沢駅東口→(城下まち金沢周遊バス、北陸鉄道の路線バス、西日本JRバスのいずれかで10〜15分ほど)→香林坊。そこから西へ入ると小路に着く。この通りはバスの本数が多く、時刻表を細かく調べる必要はない。
- 香林坊から戻る
- 香林坊は金沢駅へ戻る幹線のバス通りに面していて、路線バスは夜まで走っている。城下まち金沢周遊バスは夕方で運行を終えるので、それ以降は同じ停留所から北鉄の路線バスに乗るとよい。
どんな場所か
長町は金沢城の南西、鞍月用水と大野庄用水に挟まれた一帯にある。住んだのは加賀藩の平士、いわゆる中級の武士たちで、その格は今も街のかたちに残っている。黄土色の土塀が長く続き、門は通りから少し引いて構え、塀の上には三角の妻壁と松の梢がのぞく。景観の規制は公開施設だけでなく界隈全体にかかっていて、だから塀は民家の前でも途切れない。小路はいまも生活道路で、住人の車や自転車が普通に行き交う。市の観光協会がすすめる短い周回路は、身分の違う三つの屋敷跡を順に結んでいる。
おすすめの楽しみ方
香林坊から市の観光協会がすすめる周回路をたどると、足軽・中級藩士・野村家と、格の違う三軒を順に見ることになる。門の構えも庭の広さも天井の高さも違うので、並べて見ると身分差がそのまま形になっているのが分かる。十二月の初めからは土塀に薦が掛けられ、春先まで藁をまとった姿になる。
歴史・背景
長町は、金沢城から加賀藩を治めた前田家に仕える藩士の住まいとして、江戸期に整えられた区画だ。ここに屋敷を構えたのは平士と呼ばれる中級の家柄で、塀の高さも門の構えも、好みではなく格によって決まっていた。東の縁を流れる大野庄用水は金沢で最も古い用水とされ、いまも野村家の庭に引き込まれて曲水をつくっている。市はこの界隈一帯を景観地区に指定していて、北陸では最初の例にあたる。
行く前に
- 現金
- 小路そのものは公道で、通り抜けに料金はかからない。野村家は確認時点で大人550円、金沢市足軽資料館は入館無料。周遊バスは1回220円、1日フリー乗車券は800円。
- 行く前に
- 小路は狭い生活道路で、車も自転車も通る。土塀は個人の所有物なので寄りかからないこと。十二月の初めからは土塀に薦が掛けられ、湿った雪で石畳が滑りやすくなる。公開施設は夕方に閉まり、10月から3月は夏場より閉館が早い。
- 別ルート
- 金沢ふらっとバスの長町ルートなら「長町武家屋敷跡」バス停で降りて徒歩1分ほど。幹線ではなく裏通りを縫って走る小型バスだ。
- 降りたあと
- 香林坊で百万石通りの西側へ渡り、脇道へ入って5分ほど歩く。大通りを外れた時点で、もう土塀が始まっている。