沖縄・那覇 牧志No.444★★★地図で見る →
沖縄そば
名前に反して、そば粉はいっさい使わない。小麦粉とかん水で打った太い麺を、豚とかつおのだしで食べる沖縄の日常食だ。那覇の第一牧志公設市場なら、売り場の真上でその一杯に出会える。

沖縄そばに、そば粉は入っていない。小麦粉をかん水(古くは木灰の灰汁)で練り、太めに切った麺がその正体だ。だしは豚骨とかつお節でとる。とろりと煮た三枚肉、棒かまぼこ、ネギ、紅生姜。これがのれば県内どこでも通じる基本形になる。骨付きあばら肉のソーキそば、軟骨ソーキ、野菜そばと派生も広く、島ごとの顔もある。宮古そばは縮れのない平打ち、八重山そばは細いストレートだ。那覇の第一牧志公設市場は、その豚も魚も並ぶ売り場であり、同じ建物のなかで完成した一杯にたどり着ける場所でもある。
歴史・背景
起源は明治期、那覇にできた中国系のそば屋にさかのぼる。戦後、小麦粉が手に入りやすくなると一気に広がった。ところが1976年、公正取引委員会から「そば粉を使わないものをそばと名乗るな」と指摘を受ける。県内の製麺業者が交渉を重ねて「沖縄そば」の名称を守り抜き、以来10月17日は沖縄そばの日になっている。市場のほうは1950年に牧志公設市場として開き、老朽化した建物を建て替えて2023年に新しい姿で再出発した。
見どころ(歩く順)

- 国際通り
- 牧志駅から県庁方面へ南西に延びる、那覇いちばんの目抜き通り
- 市場本通り・平和通り
- むつみ橋交差点から入る、屋根付きの歩行者専用アーケード
- 公設市場 1階
- 豚肉・島の魚・島野菜が並ぶ売り場。買った食材を上の階で調理してもらえる
- 公設市場 2階
- 売り場の真上に沖縄料理の食堂が並ぶフロア。沖縄そばもここで出る
- 壺屋やちむん通り
- 市場から東へ数分、窯元と陶器店が軒を連ねる通り
おすすめの楽しみ方
昼どきなら2階の厨房がすべて動き、1階の売り場もいちばん活気づく。市場を見て回ったあとではなく、まず一杯を先に食べておくのがいい。三枚肉より肉らしい歯ごたえが好みなら、あばら肉がのるソーキそばを頼めば外れない。
実際の行き方
- 那覇空港駅→牧志駅(ゆいレール・16分、320円)。
- 牧志駅→第一牧志公設市場(国際通り・市場本通り経由で徒歩約9分)。
- まず1階の売り場を眺めてから、階段で2階へ上がって沖縄そばを頼む。
- 帰りは平和通りを抜け、東へ進んで壺屋やちむん通りへ。
- ゆいレール・那覇空港駅から直通
- 那覇空港駅→(ゆいレール・16分)→牧志駅。運賃320円。牧志駅からは国際通りと市場本通りを抜けて徒歩約9分。空港から通しでおよそ25分になる。モノレールは日中こまめに走るので、時刻表を細かく調べる必要はない。
- 牧志駅から戻る
- 牧志駅からは乗り換えなしで那覇空港駅まで戻れる。空港行きの終電は深夜前に出るので、夜まで市場周辺にいるならホームの時刻表を確認しておきたい。美栄橋・県庁前も歩ける距離にあり、宿の位置によってはそちらから乗ってもいい。
行く前に
- 現金
- 市場もアーケードも入るだけなら無料で、払うのは買ったぶんだけ。ゆいレールはOKICAとSuicaなど全国相互利用のICカード、現金のいずれも使える。ただし市場の個々の店や食堂は現金のみのことがあるので、小銭は持っておきたい。
- 定休
- 確認時点の営業は8時から22時(店舗により異なる)。2階の厨房のラストオーダーは20時。休みは毎月第4日曜(12月を除く)、正月、旧盆。アーケードは屋根付きなので、雨の日でも歩ける。
- 別ルート
- 県庁前駅や那覇バスターミナル側から歩く手もある。国際通りを北東へ15分ほど進み、むつみ橋交差点でアーケードに入ると市場に着く。
- 降りたあと
- 牧志駅を出たら国際通りを南西へ下り、むつみ橋交差点で左手の市場本通りのアーケードへ。屋根の下をまっすぐ進むと公設市場の入口が現れる。