気仙沼のフカヒレ
実写(ライセンス済み)Ty19080914 / CC BY-SA 4.0

三陸・気仙沼No.1220★★地図で見る →

気仙沼のフカヒレ

food穴場——実はすごい

日本でサメの水揚げが最も多い港が気仙沼で、ここで干されたヒレがフカヒレとして流通する。魚市場の岸壁に建つ海の市は、一階が水産物と加工品の売場、二階がサメの博物館だ。

  1. 起点仙台駅
  2. 約3時間高速バス・直通
  3. 降車河原田・海の市入口(仙台〜気仙沼 高速バス)
  4. 徒歩
  5. 気仙沼のフカヒレ

狙い目

町が看板に掲げている名物で、隠れた食べものではない。専用の博物館まである。見えにくいのは順序のほうだ。ここの船団はカツオもマグロもメカジキも追っていて、サメはその同じ漁のなかから揚がってくる。岸壁に立つと、食材より先に船に会う。料理屋での出会い方とは、順番が逆になる。

場所

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見どころ(歩く順)

気仙沼港Satoh Junpei / CC BY-SA 3.0
  1. 魚市場前の岸壁外洋へ出る船が町の中まで着ける、働いている水際
  2. 海の市 一階気仙沼の魚介と水産加工品が並ぶ売場。フカヒレの加工品もここ
  3. 氷の水族館氷点下の部屋に入って見る水槽。港の製氷技術から生まれた展示
  4. シャークミュージアム二階、観光案内の窓口の隣にあるサメの博物館
  5. 気仙沼市魚市場隣の建物。北側の上階に、一般が入れる見学デッキがある

実際の行き方

  1. 仙台駅前→気仙沼(宮城交通の高速バス・直通、約3時間、2,200円)。
  2. 終点まで行かず「河原田・海の市入口」で下車。
  3. 徒歩2分で海の市へ。一階の売場から二階の博物館へ上がる。
  4. 隣の気仙沼市魚市場へ移り、上階の見学デッキから水揚げを見る。
仙台駅から高速バスで直通
宮城交通が仙台駅前から気仙沼行きの高速バスを走らせている。乗り換えなしで、通しでおよそ三時間。途中の停留所で乗り降りできる方式なので、終点まで行かずに「河原田・海の市入口」で降ろしてもらう。仙台〜気仙沼の片道は確認時点で2,200円。
同じ停留所から戻る
仙台行きも同じ道路脇の停留所から出る。便は朝と日中に寄っていて、遅い時間ほど細くなる。建物に腰を落ち着ける前に、停留所の時刻を見ておきたい。この旅程は帰りから組むほうが楽だ。
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どんな場所か

気仙沼はリアス海岸の細長い湾の奥にある。水深があるので、外洋へ出る船が町のただ中まで入ってこられる。魚市場と海の市は、その同じ岸壁に並んで建っている。サメの水揚げは日本一で、多くはヨシキリザメとネズミザメだ。ヒレは加熱してから表面のざらついた皮をこすり落とし、脂を抜いて天日で干す。そこまでやって、ようやくフカヒレになる。身は練り製品に、皮は革になって、捨てるところがない。工場の塀の内側に隠れた話ではない。この町ではそれが、道路の高さで動いている。

おすすめの楽しみ方

着くなら午前中だ。隣の魚市場は店より早く開き、水揚げと入札は昼を待たずに終わる。海の市は下から上へ回るとつながりがいい。売場で加工品を見て、二階でサメを見て、そのあと魚市場のデッキへ渡る。食材と、それを運んできた船とを、一度の訪問で同じ順に並べられる。

歴史・背景

フカヒレは、日本の海産物のなかでも古くから外へ出ていったものだ。江戸時代には長崎から清へ送られ、いりこ・干し鮑と並ぶ「俵物」の一品として俵に詰められた。積み出しが増えたのは十七世紀の終わりごろで、中華の膳での値打ちはそれよりさらに前から定まっていた。気仙沼がこの話に加わるのはずっと後で、加わり方はこの湾を母港にした遠洋の船団を通してだった。

行く前に

現金
海の市の建物に入るのは無料で、払うのは買うものと二階の入館料だけ。シャークミュージアムは別料金で、小学生は大人より安い。
行く前に
確認時点では、海の市は朝8時に開き、閉まるのは十月から四月が17時、五月から九月が17時30分。隣の魚市場の見学デッキは6時30分から入れる。岸壁は海に開いていて、冬は湾を抜ける風が強い。
別ルート
鉄道で入る道もある。東北新幹線の一ノ関駅からJR大船渡線が気仙沼駅まで東へ走るが、本数は少なく、駅は水際から離れているので最後はタクシーになる。岩手県北バスの三陸高速バスも仙台と気仙沼を結んでいて、停留所が少ないぶん速い。
降りたあと
河原田・海の市入口の停留所は、海の市の二百メートルほど手前、陸側にある。海に向かって平坦な道を歩けば、岸壁の細長い建物が正面に出る。二分ほどの距離だ。