静岡おでん
実写(ライセンス済み)Akahito Yamabe / CC BY-SA 4.0

静岡・葵 常磐町No.1055★★★地図で見る →

静岡おでん

food王道を、いちばんいい形で

牛すじと濃口醤油で煮た、底の見えない黒いつゆ。具はすべて竹串に刺さっていて、勘定は串の本数で決まる。静岡の街なかには、その鍋を囲む小さな店が並ぶ路地が二本ある。

  1. 起点静岡駅(JR東海道本線)
  2. 約15分静岡駅から徒歩
  3. 静岡おでん

場所

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見どころ(歩く順)

青葉横丁Akahito Yamabe / CC BY-SA 4.0
  1. 昭和通り駅から西へたどる大通り。二本の路地はこの通りから少し入ったところにある
  2. 青葉おでん街赤提灯が途切れずに連なる低い一棟。屋台の面影がいちばん濃い
  3. 青葉横丁ビルに挟まれた細いほうの路地。古い構えの店が並ぶ
  4. 青葉シンボルロード路地の脇から北へ延びる緑の遊歩道。かつて屋台が並んだ通りにあたる

実際の行き方

  1. 静岡駅に着く(JR東海道本線・東海道新幹線)。
  2. 北側に出て昭和通りを西へ。常磐町まで徒歩十五分ほど。
  3. 二本の路地を先に両方のぞく。開いている時間も休みも店ごとに違う。
  4. 串の本数で注文し、だし粉と青のりは自分でふってから食べる。
静岡駅から歩く
静岡駅の北側に出て、昭和通りを西北西へ進むと常磐町に入る。公式の案内では所要十分から十五分ほど。商店街のなかを抜ける平坦な道が続くだけで、乗り換えは要らない。
静岡駅へ戻る
帰りも昭和通りをそのまま東へ、徒歩で十五分ほど。静岡は東海道本線と東海道新幹線の駅なので遅い便もあるが、路地の店は小さく夜が主戦場だ。座ってからではなく座る前に、必要な最終列車を確かめておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

主役は鍋だ。牛すじと濃口醤油で煮たつゆは底が見えないほど黒く、多くの店はそれを空にせず、鰻屋のタレのように継ぎ足して使い続ける。黒はんぺんも色を助ける。焼津のあたりで作られる練り物で、青魚を皮も骨ごとすり身にするから、白ではなく灰黒色に仕上がる。具はどれも竹串に刺してから鍋へ入る。だから器で取り分けるという発想がない。食べたいものを鍋から抜き、台に残った串の本数がそのまま勘定になる。だし粉と青のりは最後に自分でふる。

おすすめの楽しみ方

行くなら夜がいい。赤提灯と丸椅子の界隈で、多くの店は夜に開く。最初から盛り合わせを頼まず、二本か三本から始めるといい。まずは黒はんぺん。よそのおでんでは出会わない一本だからだ。あとは食べながら足していけばいい。だし粉と青のりは自分でふるものなので、かけない一本とかけた一本を続けて食べてみると、地元の人がこだわる理由がわかる。

歴史・背景

始まりは大正時代とされる。牛すじも豚モツも、当時は誰も欲しがらないから安かった。戦後、その同じ部位が街の日常食としてのおでんを広げた。もとは路上のものだった。市の中心を貫く通りには屋台が並んでいたが、都市開発でそれが片づけられ、商売を続けた者たちが昭和通り沿いの路地へ移った。それが今の二本である。習慣のほうは屋台より長く残った。駄菓子屋も惣菜屋もパン屋もおでん鍋を置いているから、静岡では「駄菓子屋にもある」ことが静岡おでんの条件のひとつに数えられている。

行く前に

現金
路地を歩くだけなら払うものはない。おでんは串一本ごとに値がつくので、勘定は台に残した串を数えて決まる。チェーンではなく個々の小さな店の集まりだから、カードが使える前提では行かず、現金を用意しておきたい。
行く前に
営業時間も定休日も店ごとに違い、多くは昼ではなく夜に開く。昼下がりに行くとシャッターの列に当たることがある。路地は狭く、席はカウンターの丸椅子なので、大人数で並んで座るのは難しい。
別ルート
車なら、静岡市の公式案内は東名からインター通り・国道1号を経て昭和通りへ入る道順を示している。新東名からは安倍街道と御幸通りを抜けて昭和通りへ。街なかの駐車場は有料で、路地そのものに駐車場はない。
降りたあと
静岡駅からは昭和通りをひたすら西へ。ビルの列が緑の遊歩道に変わるあたりが常磐町で、赤提灯の路地は通りから少し入ったところに、二本が数歩の距離で並んでいる。