揖保乃糸
実写(ライセンス済み)Kropsoq / CC BY-SA 3.0

兵庫西・たつのNo.978★★★地図で見る →

揖保乃糸

food王道を、いちばんいい形で

揖保川の谷でつくられる手延そうめんを、スーパーの棚ではなく、組合の建てた資料館で。そうめんの里には展示室と実演の場、売店、食事処が一つの屋根の下に収まっている。

  1. 起点姫路駅
  2. 約30分JR姫新線の普通
  3. 降車東觜崎駅(JR姫新線)
  4. 徒歩
  5. 揖保乃糸

場所

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見どころ(歩く順)

そうめんの里(たつの市神岡町)Chacmool / CC BY-SA 4.0
  1. 実演と試食のコーナー生地を延ばす手つきを見せる場と、その場で一杯を口にできる席
  2. 展示室そうめんの起こり、手延の工程、産地としての歩みをたどる部屋
  3. 売店組合のそうめんと、播州の産物が並ぶ売り場
  4. レストラン庵季節で温かくも冷たくもなる、そうめん料理の食事処
  5. そうめん流し中庭と屋外に出る流しの席。動くのは暖かい時期だけ

実際の行き方

  1. 姫路駅→JR姫新線の普通列車→東觜崎駅。
  2. 駅を出て、歩いてそうめんの里へ。
  3. 実演と試食を見てから展示室へ、そのあと売店。
  4. 昼はレストラン庵、季節が合えばそうめん流し。
姫路から姫新線で西へ
起点は姫路。新幹線も山陽本線も山陽電車も、この駅で降りられる。姫新線は同じ駅から西へ出て、揖保川の谷に入り、東觜崎に着く。編成は短く、本数も都市の感覚では少ない。腰を落ち着ける前に、戻りの掲示を見ておきたい。
姫路へ戻る
帰りも同じ線になる。最終の一本は、都市の旅行者が思うよりずっと早い。東觜崎は無人駅で、尋ねる窓口がない。着いたときにホームの掲示で戻りを確かめておくのが確実だ。乗り遅れたら、たつのか姫路までタクシーという手が残る。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

そうめんは切ってつくらない。油をまとわせた生地に縒りをかけて延ばし、寝かせ、また延ばす。それを繰り返して、糸ほどの細さまで持っていく。仕事の季節は寒いほうに寄っていて、10月から4月まで。材料も、かつては谷の中で揃った。播州平野の小麦、揖保川の水、海側の赤穂の塩である。銘柄を持っているのは一社ではなく、つくり手の集まった組合のほうだ。束ねられた麺は、等級に分けられてから帯を巻かれる。そうめんの里は、その組合が川のそばに建てた建物である。

おすすめの楽しみ方

そうめん流しが目当てなら、春の終わりから夏にかけて。中庭が先に始まり、屋外の会場は少し遅れて開く。資料館は夕方に閉まるが食事処はもっと遅くまで開いているので、展示を先に、食事を後にする順が収まりがいい。冬は食べる季節ではなく、つくる季節だ。それを見に来るなら、むしろ冬がいい。

歴史・背景

播磨でそうめんが記録に出てくるのは1418年。斑鳩寺に伝わる寺の日記に「サウメン」の三文字があり、訪れた使いをもてなした品として書き残されている。生業として広がるのは江戸期だ。1770年代の安永年間に龍野藩が許可業種として奨励し、1804年からの文化年間には藩が産物として保護に回った。いまの銘柄が受け継ぐ手延の製法は、およそ600年をさかのぼるとされる。2024年、この名は国の地理的表示に登録された。

行く前に

現金
展示室には入館料がかかる。売店も食事処もそうめん流しも、それぞれ別の会計だ。駅にはICカードの読み取り機があるだけで、ほかに何もない。運賃の支度は乗る前に済ませておきたい。
行く前に
建物は週に一日休み、年末年始も閉まる。そうめん流しが動くのは暖かい時期だけで、中庭のほうが先に始まり、屋外の会場は少し遅れる。食事処は資料館より遅くまで開いている。支線の往復は時間の値が張るので、出る前に確かめておくのが安い。
別ルート
車なら山陽自動車道の龍野ICから約10分、山陽姫路西ICからは約7分。大型バスの入る駐車場もある。車で来れば、龍野の城下町と揖保川の谷を同じ午後に回せる。
降りたあと
東觜崎は駅員のいない小さな駅だ。そうめんの里まではおよそ15分歩く。壁いっぱいに筆で銘柄が書かれた建物なので、最後に迷うことはない。