
岩手・大船渡No.557★★地図で見る →
碁石海岸
〜三陸の海食地形が続く岬〜
大船渡・末崎半島の外海側。薄く傾いた岩を太平洋が削り、洞門や岩柱、切れ込んだ谷が連なる。断崖の上の遊歩道が展望地を順に結び、海岸の名の由来になった黒い玉砂利の浜へ下りていく。
- 起点一ノ関駅
- 約3時間BRT+路線バス
- 降車碁石海岸口駅(JR大船渡線BRT)
- そこから
- 碁石海岸
狙い目
国の名勝に指定された海岸で、隠れた場所ではない。ただ三陸は東京・京都の軸から遠く、海外からの旅行者がここまで北東へ足を延ばすことは少ない。加えて見どころが一直線に並んでいるため、歩く人が散らばり、一か所の展望台に溜まらない。
場所
岩手のほかの記事 17件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 穴通磯三つの洞門が貫いた岩。小型船が穴をくぐれる大きさがある
- 雷岩岩棚の下の空洞に波が入り、雷のような音が響く場所
- 乱曝谷切り立った壁にはさまれた狭い谷。はるか下で白波が砕ける
- 碁石岬半島の先端。三方が開けた海に突き出している
- 碁石浜海岸の名の由来になった黒い玉砂利の浜。遊覧船の乗り場でもある
実際の行き方
- 一ノ関駅→気仙沼(JR大船渡線)→碁石海岸口(大船渡線BRT)。
- 碁石海岸口→碁石海岸(半島を下る路線バスでインフォメーションセンターへ)。
- インフォメーションセンター→穴通磯→雷岩→乱曝谷→碁石浜(案内標識のある断崖の遊歩道)。
- 一ノ関からJR大船渡線とBRT
- 一ノ関駅→(JR大船渡線)→気仙沼→(大船渡線BRT)→碁石海岸口。この乗り継ぎ全体でおよそ2時間半をみておきたい。碁石海岸口からは、半島を下る路線バスが海岸まで運んでくれる。
- 碁石海岸口から戻る
- 路線バスで碁石海岸口へ戻り、BRTで気仙沼、そこからJR大船渡線で一ノ関に出て東北新幹線に乗り継ぐ。どの区間も本数の多い路線ではないので、歩き出す前に三つとも時刻を読んでおくこと。
どんな場所か
末崎半島は大船渡の市街から太平洋へ南に突き出していて、その外海側の岸が碁石海岸だ。断崖の上を遊歩道がたどり、黒松の林に入っては、岬ごとにまた海の上へ出る。ここの地層は薄く、急な角度で傾いている。だから波は岩を丸い入り江に均さず、洞門や岩柱、鋭く切れ込んだ谷へと彫り込んできた。季節になれば小型の船が同じ海を走り、岩の穴をくぐって見せる。展望地は海岸線に沿って順に並んでいるので、歩くこと自体が一本の筋道になる。
おすすめの楽しみ方
岩の洞門をくぐる穴通船は、例年あたたかい季節に運航する。二人からの乗船で、碁石海岸インフォメーションセンターに前日までに予約しておくと確実だ。端から端まで歩けば午前中いっぱいはかかるので、時間が読めないときは穴通磯から入って乱曝谷で折り返すとよい。冬は船が休みに入るが、遊歩道は歩ける。
歴史・背景
碁石海岸の名は、南端の碁石浜に由来する。波に磨かれた黒い石が、平たい碁石のように敷き詰められているからだ。この海岸線は国の名勝・天然記念物に指定され、日本の渚百選にも数えられている。雷岩の岩棚の下で波が立てる低い響きは、残したい日本の音風景百選に選ばれた。海岸一帯はいま、三陸復興国立公園に含まれている。
行く前に
- 現金
- 遊歩道と展望地に入場料はいらない。穴通船は有料で、碁石海岸インフォメーションセンターを通して申し込む。船と路線バスのために現金を持っておきたい。
- 行く前に
- 遊歩道はさえぎるものがなく、谷の上は簡素な柵の向こうがそのまま海だ。風の強い日は縁に近づかないこと。日が落ちれば照明はない。穴通船は冬季に運休し、運航の期間も年によって前後するので、船を目当てにするなら事前に確かめること。
- 別ルート
- 仙台からなら東北新幹線で一ノ関へ出て、同じ大船渡線の乗り継ぎに入る。車の場合は三陸自動車道・大船渡碁石海岸ICから案内が出ていて、遊歩道の入口に広い駐車場がある。
- 降りたあと
- 碁石海岸口駅から半島を下る路線バスに乗り、インフォメーションセンター前で降りる。展望地へ向かう道は駐車場の端から始まり、最初の分岐から案内標識が立っている。