
岩手・平泉No.553★★★地図で見る →
中尊寺金色堂
平泉の丘の上の寺に、内外を金箔で覆った小さな堂がひとつ残る。いまはコンクリートの覆堂に包まれて建つ。そこへ行くには、寺が月見坂と呼ぶ杉並木の参道を登ることになる。
- 起点一ノ関駅
- 約30分JR東北本線+バス
- 降車平泉駅(JR東北本線)
- そこから
- 中尊寺金色堂
場所
岩手のほかの記事 17件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 月見坂県道から境内へ上がる表参道。老杉が両側に立ち並ぶ坂道
- 東物見台木立の切れ目から北上川と衣川、束稲山を見渡せる眺望地点
- 本堂一山の中心。日々の法要が営まれる現役の堂
- 讃衡蔵藤原氏の世紀を越えてきた仏教美術を収める宝物館
- 金色堂コンクリートの覆堂の内側、硝子越しに見る皆金色の堂
- 旧覆堂近代の覆堂ができるまで金色堂を風雪から守ってきた木造の鞘堂
実際の行き方
- 一ノ関駅→平泉駅(JR東北本線・約9分)。
- 平泉駅→中尊寺入口(路線バス、土日祝は巡回バス、または徒歩)。
- 月見坂を登り、物見台・本堂・讃衡蔵を順に見る。
- 金色堂と旧覆堂で締めて、同じ道を平泉駅へ戻る。
- 一ノ関からJR東北本線
- 一ノ関駅→(JR東北本線・約9分)→平泉駅。ここから一関〜平泉駅〜中尊寺を結ぶ路線バスが通年で走り、土日祝には町内巡回バス「るんるん」が加わる。歩いても行ける。寺の入口は駅の北西およそ2キロだ。
- 平泉駅へ戻る
- 月見坂を下って入口に戻り、バスか徒歩で平泉駅へ。東北本線で一ノ関に出れば新幹線に乗れる。夕方は本数が落ちるので、登り始める前に帰りの時刻を見ておきたい。境内にコインロッカーはなく、寺は平泉駅のロッカーを案内している。
どんな場所か
中尊寺があるのは北上川を見下ろす杉山の尾根で、入口はただ一本、月見坂と呼ばれる坂の参道だ。その坂に沿って堂が並ぶ。川沿いの平野を望む物見台、続いて本堂、そして宝物館。金色堂はその列のいちばん奥にある。小さな方形の堂で、内外を金箔が覆い、須弥壇には夜光貝を切り出した螺鈿と象牙が象嵌されている。壇の下には、ここから東北を治めた藤原四代の亡骸が納められている。実際に足を踏み入れるのは堂を包む近代のコンクリート覆堂で、金は硝子の向こうにある。
おすすめの楽しみ方
開門は8時半。この最初の一時間が、団体が坂を上りきる前のいちばん静かな月見坂だ。閉門は季節で動き、3月初めから11月初めが17時、冬は16時半になるので、午後遅くから登り始めると時間が足りない。金色堂だけを目的地にせず、登って下りる時間そのものに尺を取っておきたい。
歴史・背景
寺は850年、慈覚大師円仁の開山と伝える。いまの姿の始まりは1105年、藤原清衡がこの尾根で大規模な造営を起こしたときだ。金色堂は1124年、清衡自身の廟堂として上棟された。1337年の火災で堂塔の多くは失われている。金色堂はのちに建造物の国宝第一号に挙げられ、平泉は2011年に世界遺産へ登録された。
行く前に
- 現金
- 確認した時点の拝観料は通常券が大人1,000円。金色堂と讃衡蔵、経蔵、旧覆堂を通しで見られる。もう一段高い共通券には秘仏の御開帳が加わる。
- 行く前に
- 年中無休だが、閉門の時刻は冬に早まる。平泉は寒い時期に雪が残るし、月見坂は平坦な参道ではなく本物の坂だ。ほかの寺よりも足元の支度が効いてくる。
- 別ルート
- 車なら東北自動車道・平泉前沢ICから。駐車場は三か所あり、いちばん上の「坂の上駐車場」に置けば本堂までの歩きがいちばん短い。
- 降りたあと
- 平泉駅から寺の入口までは北西へおよそ2キロ。時間に余裕がなければ、歩きを当てにせず路線バスか土日祝の巡回バスに乗るほうがいい。入口から先は月見坂の登りで、金色堂まではずっと上り坂になる。