
富山・五箇山No.473★★★地図で見る →
相倉合掌造り集落
五箇山の谷を見下ろす段の上に、急勾配の茅葺き屋根の家が並ぶ集落。菅沼、白川郷とともに世界遺産に登録されている。いまも人が暮らしていて、だから見学には開始と終了の時刻がある。
- 起点城端駅
- 約25分世界遺産バス・徒歩5分
- 降車五箇山 相倉口 バス停(加越能バス)
- 徒歩
- 相倉合掌造り集落
場所
富山のほかの記事 8件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 相倉口からの上り道道路から家並みの手前まで、案内の出ている短い坂
- 集落の一本道家々のあいだを抜ける唯一の道。両側にいまも耕された畑が続く
- 相倉民俗館合掌造りの家をそのまま開いた資料館。谷の道具と暮らしが並ぶ
- 五箇山和紙漉き体験館この谷が売ってきた厚手の和紙を、自分の手で漉ける施設
- 集落の上の展望台とやまビューポイントに指定された斜面の高み。屋根を見下ろせる
実際の行き方
- 新高岡または高岡→城端(JR城端線)。
- 城端駅→五箇山 相倉口(加越能バス 世界遺産バス・約25分)。
- 相倉口→集落までは上り坂を徒歩5分ほど。
- 一本道を歩き、斜面の展望台へ。同じバスは菅沼・白川郷へ続く。
- 城端駅から世界遺産バス
- 城端は高岡・新高岡から延びるJR城端線の終点で、加越能バスの世界遺産バスは駅前から出る。降りるのは相倉口。集落は道路から斜面を上がったところにある。同じ路線は高岡駅前・新高岡駅から走り始めるので、乗り換えずに通しで乗ることもできる。
- 相倉から戻る
- 山あいの路線で、一時間に一本という頻度ではない。帰りの便が滞在時間を決めてしまう。歩いて上がる前に、停留所で時刻を読んでおきたい。白川郷方面へ続く便も、同じ道端から出る。
どんな場所か
相倉に残る合掌造りは20棟。谷を見下ろす段の上に散らばり、あいだには小さな畑が耕されている。合掌とは手を合わせた形のことで、名前がそのまま屋根の説明になっている。冬ごとに埋まるこの谷の雪を落とすために、切妻が急な角度で立ち上がる。茅は永くはもたない。葺き替えは買ってくるものではなく、村が寄って手で替えるものだ。この慣習そのものが世界遺産の対象に含まれている。見せるための行事ではない。宿になっている家も、資料館として開いている家もある。そのあいだの一本道は、いまも帰り道である。
おすすめの楽しみ方
先に展望台へ上がると、集落の成り立ちが上から一目で分かる。道が一本、段々の畑、同じ向きにそろった屋根。それから、ゆっくり歩いて下りてくるといい。見学は8時30分から。茅葺きは朝と夕方の低い光でいちばんよく見える。白川郷も回るなら相倉が先だ。バスがその向きに走っているし、小さいほうを先に見たほうが、大きいほうの読み方が変わる。
歴史・背景
五箇山は米の穫れにくい土地で、道も細かった。だから物を作って生きてきた。各戸は火薬の原料になる塩硝を精製し、厚く丈夫な和紙を漉いた。合掌造りの大きな小屋裏は、その仕事場だった。1995年、白川郷の荻町と、五箇山の菅沼・相倉の三つの集落が、まとめて世界遺産に登録される。建築と生業が互いを説明し合っている、というのがその理由だった。
行く前に
- 現金
- 集落そのものに入村料はない。中の資料館は別料金。駐車場は普通車1,000円と案内されている(確認時点)。加越能バスは五箇山・白川郷を二日間乗れるフリーきっぷを大人4,000円で出しているので、両方の谷を回るなら片道運賃と比べてみるといい。
- 知っておきたいこと
- 見学できるのは8時30分から17時まで。季節による休みはない。ただしここは人の住む集落で、道の両側の家も庭も畑も私有地だ。十二月からは雪が深くなり、バスの時刻も足元の条件も、それに合わせて変わる。
- 別ルート
- 同じ世界遺産のもう一方、五箇山の菅沼集落は九棟の家が川沿いに残る集落で、同じバス路線を数停留所進んだ先にある。塩硝の館と民俗館がある。一日で両方を回るなら同じきっぷで足りる。車なら相倉は五箇山ICから20分ほど。
- 降りたあと
- 相倉口の停留所は集落の下を通る幹線道路沿いにある。案内に従って上がる道で5分ほど。家並みの手前の駐車場に出て、そこから先は平らな一本道になる。