井波 木彫刻のまち
実写(ライセンス済み)Y.S / CC BY-SA 3.0

富山南・井波No.477★★地図で見る →

井波 木彫刻のまち

craft穴場——実はすごい

富山県南部の山あいにある門前町で、土地の生業が木彫刻。瑞泉寺へ向かう石畳の参道に、その彫刻をつくる工房が並ぶ。坂の上にある寺そのものが、この技が生まれた理由でもある。

  1. 起点金沢駅
  2. 約1時間15分加越能バス・1日6往復
  3. 降車井波(加越能バス 南砺〜金沢線)
  4. 徒歩
  5. 井波 木彫刻のまち

狙い目

井波は日本語の資料も国の認定もある町で、埋もれているわけではない。めずらしいのは並びのほうだ。工房が道と同じ高さで、正面を開けたまま作業している。ふつうなら完成品としてガラス越しに見る工芸を、ここでは彫っている途中の状態で、彫っている部屋のまま見ることになる。

場所

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見どころ(歩く順)

瑞泉寺 本堂Resto1578 / CC BY-SA 3.0
  1. 八日町通り町から山門へ向かって上る、石畳の参道
  2. 彫刻工房同じ坂沿いに、正面を道へ開けたまま並ぶ仕事場
  3. 瑞泉寺 山門境内の入口。この門自体が土地の彫刻の見本になっている
  4. 本堂真宗の木造建築として北陸で最大級の堂
  5. 太子堂聖徳太子の法要のために建てられ、最後の火災のあと建て直された堂

実際の行き方

  1. 金沢駅西口→井波(加越能バス 南砺〜金沢線・約1時間15分)。
  2. 井波バス停→八日町通りの入口(南へ徒歩15分ほど)。
  3. 石畳を上り、工房の並びを抜けて瑞泉寺の山門へ。
  4. 境内では本堂を先に見て、その奥の太子堂へ回る。
金沢駅から加越能バスで
金沢駅西口→(加越能バス 南砺〜金沢線・約1時間15分)→井波。この路線は1日6往復なので、こちらの都合より時刻表が先に決まる。バス停からは南へ徒歩15分ほどで、参道の入口に着く。
井波から戻る
同じ路線で金沢駅西口へ。片道6本しかないから、勘で動ける余裕はない。坂を上りはじめる前に、事業者の時刻表で帰りの便を確かめておくこと。最終に間に合わなければ、なんバスでJR城端線の福野・福光・城端いずれかの駅に出る手がある。
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どんな場所か

坂の上に瑞泉寺があり、町はその門から下へ伸びている。寺の本堂は真宗の木造建築としては北陸で最大級で、山門や軒先の彫りを入れたのは、数百メートル先に住んでいる人たちだ。参道の八日町通りは石畳で、境内へ向かってゆるく上る。両側に建つのは工房と、木造の中二階建ての町家。どれも戸口が道に向いているから、彫刻は完成品ではなく仕事のかたちで目に入る。技の歴史はおよそ二百五十年。それを軸に、町ごと日本遺産に認定されている。

おすすめの楽しみ方

工房が動いているのは普通の営業時間なので、平日の午前遅くから夕方までが、通りが閉まっていない時間帯になる。瑞泉寺の拝観は確認時点で9時から16時30分、500円。町はずれの井波彫刻総合会館はもう30分遅くまで開いているが、入館の締切は閉館より前なので、少し余裕を見ておきたい。

歴史・背景

瑞泉寺の開基は明徳元年(1390年)、本願寺五代の綽如による。町はその門前に育った。天正9年(1581年)、佐々成政の軍勢に焼かれる。宝暦12年(1762年)の井波大火でも類焼し、その再建のとき、京都の本願寺から御用彫刻師・前川三四郎が送られてきた。地元の宮大工四人がその下について、技を町に残した。明治12年(1879年)にも堂を失い、いまの本堂と太子堂は明治18年(1885年)と大正7年(1918年)のものだ。

行く前に

現金
通りを歩くだけなら無料で、工房は観光施設ではなく商いをしている店だ。瑞泉寺は山門で拝観料を取り、町はずれの井波彫刻総合会館も独自の入館料を設けている(小中学生は割引)。小さな町を走る路線バスなので、現金は持っておきたい。
知っておきたいこと
工房はそれぞれが個人の商売で、休みの日もばらばら。だから日によって通りの賑わいが違う。井波彫刻総合会館は毎月第2・第4水曜と年末年始が休館。参道は石畳の上り坂で、これは冬に効いてくる。
別ルート
とやま観光ナビは、高岡から加越能バスで「井波中央」まで約70分という行き方も載せている。JR城端線側からなら、福野・福光・城端の各駅からなんバスで「瑞泉寺前交通広場」へ入れる。
降りたあと
井波のバス停からは、幹線道路を南へ歩く。はじめに通るのは新しい市街で、道が細くなって寺の方向へ上りはじめたあたりから、石畳と工房の並びに変わる。