富山・新湊No.459★★地図で見る →

富山湾の白えび

food穴場——実はすごい

射水市・新湊の岸壁に建つ海鮮市場。その日に港へ揚がったものを売るために造られた施設で、看板は富山湾の名を背負う透明なえび、白えびだ。

富山湾の白えび
実写(ライセンス済み)7'o'7 / CC BY-SA 3.0

白えびは、富山湾の海底谷に群れる淡く透きとおったえびだ。地元の漁師はこの谷を「あいがめ」と呼ぶ。夜は浅いところへ上がり、昼は深みへ沈むため、船が網を入れられる時間は限られる。富山県はこのえびを、ぶりやほたるいかと並ぶ看板の魚として扱い、「富山湾の宝石」の名で売り出してきた。新湊の市場では、むき身の刺身にもかき揚げにもなって、同じ海のかにやいか、干物と並んで売り場に出る。

なぜ穴場のままか

ここは観光ルートの上にある有名な市場で、穴場ではない。効くのは時間帯のほうだ。鮮魚の売り場がいちばん充実するのは午前で、隣の漁港で開かれる昼のセリは寒い時期だけ、しかも事前予約でしか見られない。

歴史・背景

新湊は漁場が港のすぐ沖にあり、船は日帰りで戻ってこられる。この地の利から、日本ではめずらしい昼のセリが根づいた。夜明け前ではなく昼に競りが立ち、数時間前に揚がった魚に値がつく。市場はその働く港の隣に建てられ、同じ水揚げを旅行者の手が届くところまで引き寄せた。県の観光サイトが「魚が新しい理由」として昼セリを挙げるのも、そこにある。

見どころ(歩く順)

海王丸パークshiro524 / CC BY-SA 3.0
鮮魚・特産品の売り場
白えび、かに、いか、干物——同じ海のものが並ぶ常設の売り場
食事処のフロア
館内の海鮮食堂と、買ったものを食べられるイートインの一角
新湊漁港
隣接する現役の岸壁。時季には昼のセリの見学が入る
新湊大橋
市場から東の眺めを占める、富山新港をまたぐ橋
海王丸パーク
同じ海沿いに係留された、保存帆船の海王丸

おすすめの楽しみ方

館内はおおむね9時から17時。午前の遅い時間に着けば、売り場がいちばん充実した状態で見られて、そのまま同じ建物で昼食にできる。白えびの漁は春から秋で、水揚げに左右されるから、常に並ぶ品ではなく季節の品と考えておきたい。秋から春にかけては、隣の漁港の昼のセリを、予約したうえで見学できる。

実際の行き方

起点
高岡駅
所要
約50分 · 万葉線+徒歩10分
降車
東新湊駅(万葉線)
  1. 高岡駅→東新湊駅(万葉線・約40分)。
  2. 東新湊駅→市場(港の方向へ徒歩約10分)。
  3. 館内を一巡したら、岸壁に出て隣の現役の漁港をのぞく。
  4. そのまま海沿いを東へ、新湊大橋と海王丸パークまで足を延ばす。
高岡駅から万葉線で
高岡駅→(万葉線・約40分)→東新湊駅、そこから市場まで徒歩約10分。日中は本数があるので時刻表を細かく調べる必要はない。高岡駅からの合計はおよそ50分。
東新湊駅から戻る
東新湊駅まで歩いて戻り、万葉線で高岡駅へ。高岡駅からは富山・金沢方面の列車に乗り継げる。市場は夕方に閉まるので、売り場が閉まる前に帰りの時間を決めておき、停留場で発車時刻を確かめておくとよい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

行く前に

現金
館内に入るだけなら無料。売り場も食事処も店ごとに支払い方法が違うので、現金とICカードの両方を持っておくと確実。隣の漁港のセリ見学は当日受付ではなく、事前の申し込みになる。
定休
元日を除いて通年で開いているが、テナントごとに休みがあり、顔ぶれも入れ替わる。目当ての店がその日だけ閉まっていることはある。白えび自体も水揚げ次第で、不漁の時季は白えびを使った品が休みになる。
別ルート
車なら北陸自動車道・小杉ICから約25分。駐車場は470台(うち大型20台)と広い。
降りたあと
東新湊駅から港の方向へ、平坦な舗装路を北東に徒歩約10分。岸壁に建つ横長の建物が市場。

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