雨晴海岸
実写(ライセンス済み)くろふね / CC BY 4.0

富山・雨晴No.467★★地図で見る →

雨晴海岸

nature穴場——実はすごい

富山湾ごしに立山連峰が正面に立つ海岸。冬のあいだは山に雪が載り、空気も澄む。小さなJRの駅から歩いてすぐで、料金はかからず、開いている時間の決まりもない。

  1. 起点高岡駅
  2. 約25分JR氷見線・約1時間おき
  3. 降車雨晴駅(JR氷見線)
  4. 徒歩
  5. 雨晴海岸

狙い目

ここは穴場ではない。富山を代表する眺めで、撮る人にはよく知られている。あまり言われないのは午前の光のほうだ。山は東にあるから、昼前は山自身の逆光になる。雪と稜線が分かれて立ち上がるのは、午後に入ってからだ。

場所

富山のほかの記事 8件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

義経岩掬茶 / CC BY-SA 4.0
  1. 義経岩駅のすぐ海側、社を載せた岩。地名の由来になった一点
  2. 氷見線の線路海沿いの道と砂浜のあいだを縫って走る単線
  3. 道の駅 雨晴2階と3階の展望デッキ。こちらは24時間開いている
  4. 女岩松を載せて沖に浮かぶ岩礁。山並みの手前に立つ
  5. 砂浜遠浅の砂地。夏は海水浴場として開く

実際の行き方

  1. 高岡駅→雨晴駅(JR氷見線・約20分)。
  2. 雨晴駅→海岸(海沿いの道を南東へ徒歩約5分)。
  3. 砂浜を義経岩まで歩き、道の駅の階段を上って展望デッキから全体を見る。
  4. 同じ道を戻るか、氷見線をそのまま終点の氷見まで乗る。
高岡駅からJR氷見線で
高岡駅→(JR氷見線・約20分)→雨晴駅、そこから海岸まで歩いてすぐ。普通列車はおおむね1時間に1本の間隔なので、出る前に帰りの時刻まで決めておきたい。新幹線で来るなら、新高岡駅から高岡駅はJR城端線でひと駅。
雨晴駅から戻る
同じ氷見線で高岡駅へ。高岡からはあいの風とやま鉄道が富山・金沢方面へつながる。本数が多い路線ではないので、帰り際ではなく着いた時点で発車時刻を見ておくこと。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

海の向こうに立つのは標高3,000m級の山並みで、雨晴はそれを陸ごしではなく海ごしに見る。手前に暖流の湾、奥に雪の壁。この重なりが、ここの画をつくっている。沖には女岩と男岩の二つの岩礁が浮かび、女岩がちょうど山並みの前に座る。海岸は能登半島国定公園に含まれ、「日本の渚百選」に選ばれている。砂浜のすぐ上をJR氷見線が走っていて、列車まで画角に入ってくる。

おすすめの楽しみ方

山をはっきり見たいなら午後。昼前は太陽が山の側にあって山自身が逆光になり、午後になると光が背中へ回って稜線と雪が分かれる。見えやすいのは空気の澄む冬の晴れた日だ。輪郭より雰囲気を取るなら日の出前後で、冬の冷え込んだ朝には、海面から霧が立ちのぼる気嵐が出ることがある。

歴史・背景

「雨晴」という地名は、源義経の言い伝えから来ている。落ちのびる一行が、にわか雨をこの岩の下でやり過ごした——雨が晴れるのを待った、というわけだ。岩は今も義経岩と呼ばれ、上に小さな社が載っている。一帯は国の名勝に指定されていて、その名は芭蕉の『おくのほそ道』から取られ、この海を有磯海と呼んでいる。

行く前に

現金
海岸は無料で、通る門もない。高岡駅からの片道運賃は確認時点でおとな240円、雨晴駅の改札はICOCAに対応している。道の駅の展望デッキにも料金はかからない。
行く前に
閉まるものは何もないが、肝心の山のほうが出ない日はある。春から夏は水蒸気が多くて霞みやすく、湾だけ見て帰ることになりかねない。晴れて澄むのは冬で、そのぶん海から吹く風は冷たい。
別ルート
富山駅からは観光バス「富山ぶりかにバス」が「岩崎(雨晴海岸)」まで走るが、運行は特定日のみ(時刻は運行会社で確認を)。日曜には観光列車「べるもんた」が同じ氷見線に入り、高岡から海沿いを走る。
降りたあと
雨晴駅を出たら海側へ渡り、海沿いの道を南東へ歩く。砂浜も道の駅も義経岩も、その短い区間に収まっている。