
福山南・鞆の浦No.616★★★地図で見る →
鞆の浦
〜福山の南に残る近世の港町〜
福山の南、瀬戸内海へ突き出した半島の先にある小さな港。船が潮の変わるのを待った町で、路地も岸壁も常夜燈も今のまま残り、重伝建の町並みと日本遺産の港町文化として守られている。
- 起点福山駅
- 約35分鞆鉄バス・約30分
- 降車鞆港(鞆鉄バス・終点)
- 徒歩
- 鞆の浦
場所
広島のほかの記事 25件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 福禅寺 対潮楼海へ面を開け放った客殿。正面に島々が並ぶ
- いろは丸展示館岸のそばに建つ、いろは丸海難事件の遺品を並べた館
- 常夜燈岸壁に立つ石の大燈籠。鞆の浦の象徴とされる
- 福山市営渡船場仙酔島へ短い距離を渡る船が出る桟橋
実際の行き方
- 福山駅→鞆港(鞆鉄バス・約30分)。
- 鞆港→福禅寺 対潮楼(路地を抜けて徒歩約5分)。
- 対潮楼→いろは丸展示館→岸壁の常夜燈(徒歩約10分)。
- 常夜燈→仙酔島行きの市営渡船場へ。または鞆港のバスセンターに戻って帰路につく。
- 鞆鉄バス・福山駅から直通
- 福山駅→(鞆鉄バス「鞆港」行きまたは「鞆の浦」行きで約30分)→終点の鞆港。港のそばに着く。道のりの大半は海沿いを走る。その少し手前の「鞆の浦」バス停はともてつバスセンターで、中に鞆の浦観光情報センターがある。
- 鞆港から戻る
- 帰りは同じ路線で福山駅へ戻る。夕方以降は便が減るので、岸へ下りてから慌てないよう、着いた時点でバスセンターの発車案内を見ておくとよい。
どんな場所か
鞆の浦があるのは、福山の南、瀬戸内海へ細く突き出した半島の先端だ。この町が生まれた理由は潮にある。瀬戸内の潮流はこの沖でぶつかって向きを変えるため、帆船はそのまま通り抜けられず、錨を下ろして水が変わるのを待った。待つ時間が町をつくった。船が着く入り江があり、その背後に蔵と宿と寺が、車一台でいっぱいの路地に詰まっている。港の正面はいまも使われている港の顔で、保存された書き割りではない。その裏手の街区が、国の重要伝統的建造物群保存地区として守られている。
おすすめの楽しみ方
行き帰りのバスで時間の大半を使うので、鞆の浦は一時間の寄り道ではなく半日の行き先と考えたほうがいい。高みの対潮楼から始めて、路地を抜けながら岸へ下り、常夜燈で締める順が歩きやすい。帰りの便は先に決めておくとよく、終点のバスセンターにある観光情報センターは9時から17時までの営業だ。
歴史・背景
港を見下ろす福禅寺は、海から来た使節を迎える場として使われた寺だ。その客殿である対潮楼は1690年ごろに建てられ、正面を島々のほうへ開け放つつくりになっている。19世紀に入ると、この港は別の物語に巻き込まれる。坂本龍馬にゆかりのいろは丸が沖合の衝突で失われ、その事件にまつわる遺品は今、岸のそばの展示館に並ぶ。2018年には港町の文化が日本遺産に認定された。その認定名は、鞆の浦を国内随一の近世港町と呼んでいる。
行く前に
- 現金
- 港も岸壁も路地も、歩くだけなら費用はかからない。福禅寺対潮楼といろは丸展示館はそれぞれ別の拝観・入館で、仙酔島へ渡る船も別料金になる。金額は変わるので、バスセンターの観光情報センターで確かめるのが早い。
- 行く前に
- 岸壁はさえぎるものがなく、日陰も風よけもほとんどない。観光情報センターは日中だけの営業なので、帰りの時刻を相談したいなら閉まる前に着いておきたい。
- 別ルート
- 港からは市営の渡船が仙酔島へ渡っている。バスで着いて、滞在の一部を海の側から町を眺める時間に充てることもできる。
- 降りたあと
- 鞆港で降りると、路地が海のほうへ下っていく。数分入ったところの高みに福禅寺があり、その下、岸壁の突き当たりに常夜燈が立つ。