
備後・福山No.1113★★地図で見る →
福山城
新幹線のホームから数分の距離に建つ城。戦後に再建され、かつて北面だけを覆っていた鉄板張りが近年よみがえった。歩く価値があるのは、駅と反対を向いた面のほうだ。
- 起点福山駅北口(JR山陽新幹線)
- 徒歩数分新幹線の駅から徒歩
- 福山城
狙い目
福山城は知られていない城ではない。新幹線を降りれば最初に目へ飛び込んでくるし、市もこの城を象徴として扱っている。それでも見られていないのが北面だ。駅が城の南にあるため、人の動線はすべて白い塗籠の側を向く。この天守を唯一の存在にしている面は、誰も回り込まない側にある。
場所
広島のほかの記事 25件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 筋鉄御門伏見城から移された重要文化財の門。本丸への表口にあたる
- 伏見櫓伏見城由来の櫓。下の新幹線ホームからも姿が見える
- 天守北面天守の裏へ回り込んだ先にある、鉄板張りの壁面
- 福山城博物館復元天守の内部に置かれた博物館。広場側から入る
- 月見櫓と御湯殿天守と同じ戦後の復元事業で建てられた、本丸縁の建物
実際の行き方
- 福山駅で降り、北口から外へ出る。
- 正面の石垣へ渡り、階段を上がって筋鉄御門をくぐる。
- 天守の裏側へ回り込み、鉄板張りの北面を見る。
- 天守内の博物館を見てから、来た北口へ戻る。
- 福山駅北口 → 福山城
- 福山は山陽新幹線の停車駅で、山陽本線と福塩線も乗り入れる。北口を出て道を渡れば、そこはもう城跡の敷地だ。本丸へは階段をひと登りするだけでいい。
- ホームへ戻る
- 戻りも同じく数分。だからこの城は「一日がかり」ではなく「途中下車」で成立する。新幹線は深夜になると本数が落ちるので、遅くまで居るなら進行方向の最終便を先に調べておきたい。
どんな場所か
福山城が建つのは、福山駅のすぐ北だ。新幹線のホームから櫓が正面に見えるほど近い。天守の壁は三方が白い塗籠で、これは城として珍しくもない姿である。ところが残る一方、北面だけが鉄板で覆われていた。理由は位置にある。天守が城内でも北寄りに立ち、その側が外にさらされていたため、風雨と攻撃の両方に備えたのだ。同じ造りの天守は、ほかに記録がない。そして厄介なことに、その一面は駅から見えない側を向いている。
おすすめの楽しみ方
狙い目は朝だ。天守まわりの広場は博物館より長く開いているので、門から櫓、そして北面へという外回りは、券売所が開く前に歩き切れる。同じ場所を光の違う時間にもう一度見られるのも、朝から入る利点である。乗り換えの合間に寄るだけなら、北口から本丸を一周するのが現実的な最小コースになる。
歴史・背景
築城は1622年。徳川家の縁者である水野勝成が備後に入り、この城を築いた。将軍から拝領して移された伏見櫓と筋鉄御門は、いまも建ち、国の重要文化財に指定されている。天守は1945年の空襲で焼け落ち、1966年に鉄筋コンクリートで再建された。北面の鉄板張りが戻ったのは2022年、築城400年の節目の年である。
行く前に
- 現金
- 天守まわりの公園は入園無料とされている。天守内部の博物館は有料で、料金は入口に掲示されている。現金を少し持っておくと安心だが、駅側にはカードの使える店が多い。
- 行く前に
- 博物館は月曜と年末が休み。月曜に寄ると外だけになるが、北面は屋外にあるので無駄足にはならない。内部が目的なら、休館日を先に確かめておきたい。
- 別ルート
- 新幹線でなく在来線で来ても事情は変わらない。山陽本線・福塩線は同じ福山駅に着き、使う出口も同じ北口だ。うっかり南口に出ても歩ける距離で、線路の下をくぐって北へ回ればいい。
- 降りたあと
- 北口を出て道を渡り、正面の石垣を目指す。階段を上がると、筋鉄御門から本丸に入る。