佐柳島
実写(ライセンス済み)ブルーノ・プラス / CC BY-SA 4.0

香川・塩飽諸島No.647★★地図で見る →

佐柳島

〜両墓制が残る島〜

culture穴場——実はすごい

多度津の沖に細長く横たわる島。集落は南北に二つあり、結ぶのは海沿いの一本道だけ。北の長崎には古い両墓制の墓地が残り、香川県の有形民俗文化財に指定されている。

  1. 起点多度津駅
  2. 約1時間多度津港からフェリー(高見島経由)
  3. 降車本浦港(たどつ汽船・佐柳島)
  4. 徒歩
  5. 佐柳島

狙い目

資料も案内板もある島で、港のまわりに暮らす猫を目当てに来る人もいる。静かなのは、船が一日に数便しかなく、途中で別の島に寄ってから着くからだ。偶然たどり着く場所ではない。

場所

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見どころ(歩く順)

本浦港ブルーノ・プラス / CC BY-SA 4.0
  1. 本浦港南の集落にある船着き場。岸壁のわきに小さな待合所が建つ
  2. 八幡神社本浦の氏神。北前船の模型が奉納されている
  3. 大天狗神社つづら折りの石段を上りきった山上の社。岩肌に大天狗の像が刻まれている
  4. 長崎の埋め墓北の集落に残る県指定の両墓制の墓地。浜石を盛り上げて築かれている

実際の行き方

  1. 多度津駅→多度津港(徒歩)。
  2. 多度津港→佐柳島・本浦港(たどつ汽船・高見島経由で約1時間)。
  3. 本浦→長崎(海沿いの一本道を徒歩約30分)。
  4. 同じ道を本浦港へ戻り、帰りの便に乗る。
多度津駅からたどつ汽船で本浦港へ
多度津駅→徒歩で多度津港→たどつ汽船のフェリーで、途中の高見島を経由して佐柳島へ→島の南端、本浦港着。海上はおよそ1時間を見ておく。便は一日数便に限られるため、桟橋で確かめるのではなく、出かける前に時刻表を押さえておきたい。
本浦港から多度津へ戻る
帰りも同じ航路で、高見島を経由して多度津へ。便数はごくわずかで、最終便を逃せばその日の選択肢は尽きる。当日ふらりと泊まれる宿を当てにできる島ではないので、滞在はこの一便を軸に組み立てる。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

佐柳島は多度津港の北西14.8km、南北に細長い島だ。人が住んでいるのは二か所で、船が着く南の本浦と、北の端の長崎。両者を結ぶのは海沿いの一本道だけで、島のなかを移動する手段は歩くほかにない。商店も自動販売機もない。多度津町の案内はそれをはっきり書き、飲食物は乗る前に用意するようにと念を押している。この一行が、島の輪郭をだいたい言い当てている。

おすすめの楽しみ方

二つの集落のあいだは片道およそ30分。だからまず帰りの便を決め、そこから逆算するのが正しい順序になる。午前の便で渡れば、長崎まで歩いて、しっかり見て、同じ道を急がずに戻れる。大天狗神社の石段は別行程と考えて、上るかどうかをその場で選べばいい。

歴史・背景

両墓制では、死者に二つの場所が与えられる。亡骸を納める埋め墓と、参るための墓を別に建てる習わしだ。長崎の埋め墓は、埋葬した上に浜から運んだ丸い石を盛り上げて築かれており、日本の葬送がかつてどう営まれていたかを伝える資料として読まれてきた。香川県は1965年、この長崎の埋め墓を有形民俗文化財に指定している。同じ習わしは、船が途中で寄る高見島にも残る。

行く前に

現金
島に商店も自動販売機もない。食べ物と飲み物、それに現金は本土で用意して持ち込む。乗船券は港で扱っている。
行く前に
島の道は吹きさらしで、街灯もない。大天狗神社への石段は急だ。二つの集落はいまも人が暮らす場所で、埋め墓も現役の墓地だから、展望台ではなく墓地としての振る舞いが求められる。
別ルート
全便が高見島に寄る。高見島にも同じ両墓制が残っているので、時刻表が許せば二島をひと続きに見て回れる。
降りたあと
本浦港の待合所のすぐ裏から集落の路地が始まる。長崎は海沿いの一本道を北へ約30分。埋め墓は集落の海側にある。