
香川・豊島No.652★★★地図で見る →
豊島美術館
瀬戸内海を見下ろす丘に立ち、恒久作品をひとつだけ持つ美術館。継ぎ目のないコンクリートの殻の下で、床から湧いた水が一日じゅう動き、天井の穴からは外の天気がそのまま入る。
- 起点高松港
- 約1時間フェリー+島内バス
- 降車豊島美術館前バス停(豊島シャトルバス)
- 徒歩
- 豊島美術館
場所
香川のほかの記事 25件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 参道の棚田海沿いの道から美術館へ向かう斜面に、段を重ねる田
- チケットセンター日時指定券を確かめる別棟。順路はここから始まる
- アプローチの小径チケットセンターから入口へ続く道。眼下に瀬戸内海が開ける
- 天井のふたつの開口部殻に切られた穴。天気も音も光もここから入ってくる
- カフェ&ショップ近くに置かれた小さな殻。館内で撮影が許される唯一の場所
実際の行き方
- 高松港→豊島・家浦港(フェリー・約35分、1,450円)。
- 家浦港→豊島美術館前(豊島シャトルバス・400円)。
- 豊島美術館前→チケットセンター、そこから美術館へ(坂を上って徒歩数分)。
- 高松からフェリーで家浦へ
- 高松港から豊島の家浦港まで約35分、大人1,450円。家浦から島内のシャトルバスが海沿いを東へ走り、豊島美術館前に着く。便数は多くないので、行きの一本目より帰りの最終便のほうが一日を縛る。
- 家浦港と最終便
- 帰りは同じ道をシャトルバスで戻る。島の時刻表は午後遅くから一気に薄くなる。朝に港を離れる前に、高松行き最終便の時刻を確かめておくこと。乗り遅れれば島に泊まることになる。海が荒れれば欠航もある。
どんな場所か
建物は約40×60mのコンクリートの殻で、一度に打設したため継ぎ目がなく、内部に柱が一本もない。天井には開口部があり、そこから雨も風も鳥の声も、一日ぶんの光の変化も入ってくる。作品は床のほうにある。細かな点から水がにじみ出し、集まり、地面のわずかな傾きに従って流れて溜まる。だから同じ状態が続くことはない。靴を脱いで上がるのは、水が使っているのと同じ面を歩くからだ。
おすすめの楽しみ方
主な季節の開館は10:00からで、最終入館は16:30。この幅の始まりと終わりでは、部屋の中の光がまるで違う。券は日時指定だから、まず枠を押さえ、船をそれに合わせる。館内は撮影禁止で靴も脱ぐ。急いで見る場所ではないと、入る前に告げられているようなものだ。
歴史・背景
開館は2010年。内藤礼の恒久作品「母型」のために建てられ、殻の設計は建築家の西沢立衛が担った。瀬戸内の島々を作り変えてきた一連の芸術のプログラムとともに現れ、運営は福武財団が受け持っている。建っているのは棚田の斜面で、建物の周りに広がる田もまた、訪れた人が見るもののうちに入っている。景色の上に置くのではなく、景色の中に収まるように据えられた建築だ。
行く前に
- 現金
- 観覧料はオンライン購入で1,800円、窓口購入で2,000円。15歳以下は無料。島内シャトルバスは大人1回400円。バスの分の現金は持っておく。
- 行く前に
- 休館は年の大半が火曜で、冬はさらに長く閉じる。船を取る前に開館カレンダーを見ておきたい。天候が崩れた日にいちばん読めないのは、館そのものより航路のほうだ。殻は空へ開いているので、雨で部屋が閉じることはない。変わるだけだ。
- 別ルート
- 豊島へは岡山の宇野港からも渡れる。家浦港まで約40分、780円。便によっては美術館側の唐櫃港に着くものもある。島を回るもう一つの手は電動レンタサイクルで、家浦地区と唐櫃地区の両方にある。電動なのは、この島が坂だらけだからだ。
- 降りたあと
- 豊島美術館前で降りたら、坂を少し上る。入口は建物そのものではなくチケットセンターの側にあり、殻へ続く道はそこから始まる。