男木島・女木島
実写(ライセンス済み)Masamiokamoto / CC BY-SA 4.0

香川・瀬戸内海No.639★★地図で見る →

男木島・女木島

〜高松沖の鬼ヶ島と坂の島〜

culture穴場——実はすごい

高松の北に浮かぶ二島を、一本のフェリーが結ぶ。女木島は風よけの石垣の内側に家を隠し、鬼ヶ島の名の由来になった洞窟を抱える。男木島は坂の路地を積み上げ、北端の無塗装の石造灯台で終わる。

  1. 起点高松港
  2. 約40分フェリー・1日6便ほど
  3. 降車男木港(雌雄島海運フェリー)
  4. そこから
  5. 男木島・女木島

狙い目

どちらも知られていない島ではない。瀬戸内国際芸術祭の会場で、会期中の船は混む。ただ、この島では時刻表のほうが行動を決めてくれる。便数が限られるぶん、島ごとに二つ三つ選んで歩く形になり、全部を見ようとする旅にはならない。

場所

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見どころ(歩く順)

男木島の魂屋嶋の仙人 / CC BY-SA 4.0
  1. 高松港サンポートの桟橋。二島へ向かう雌雄島海運のフェリーが出る
  2. 女木島のオーテ集落の路地に連なる石積み。冬の季節風をよけるために積まれた
  3. 鬼ヶ島大洞窟集落の背後、尾根の下に続く数百メートルの洞窟。桃太郎伝説と結ばれている
  4. 男木島の魂男木島の桟橋前に建つ白い屋根の建物。切符売り場と休憩所を兼ねる
  5. 男木島灯台島の北端に立つ無塗装の石造灯台。すぐ隣に小さな資料館がある

実際の行き方

  1. 高松港→女木港(雌雄島海運フェリー・約20分)。
  2. オーテの石垣が続く集落の路地を歩き、背後の洞窟まで坂を上る。
  3. 女木港→男木港(同じ航路でさらに約20分)。
  4. 男木港→島北端の灯台(海沿いを徒歩約30分)。
高松港から雌雄島海運のフェリー
高松港→(雌雄島海運フェリー・約20分)→女木港→(さらに約20分)→男木港。端から端までおよそ40分。通常ダイヤは1日6便ほどで、夏の繁忙期には増便がある。確認時点の大人片道運賃は、高松〜女木が370円、高松〜男木が510円。
男木港から戻る
同じ船が折り返し、女木島に寄ってから高松へ戻る。一日の往復数が限られるので、男木島発の最終は午後の遅い時間になる。島に着いたら桟橋の時刻表を撮っておき、そこから逆算して一日を組むとよい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

女木島と男木島は、高松の北の海に浮かぶ島だ。同じ一本の航路が両方に寄る。手前が女木島で、外周は9キロほど。集落の家は「オーテ」と呼ばれる石積みの内側にあり、冬の海から吹きつける風を受け止める。屋根より高く積まれたものもある。集落の背後、尾根の下には数百メートルにわたる洞窟が続く。この洞窟が公開されてから、島は桃太郎の鬼ヶ島として語られるようになった。二つめの寄港地、男木島はさらに急だ。桟橋からいきなり坂が始まり、石垣の段の上に家が並ぶ。

おすすめの楽しみ方

距離ではなく時刻表が一日のかたちを決める。午前に一島、昼をはさんでもう一島。手前の女木島から入るのが自然だ。男木島では、灯台まで往復する時間を1時間ほど見ておくと、午後遅い船に間に合う。芸術祭の会期を外した平日の便が、いちばん静かに乗れる。

歴史・背景

男木島の北端の灯台が初めて灯ったのは1895年。総御影石を塗装せずに積んだままで、石が石のまま見える。一方、女木島と桃太郎の結びつきは、見た目ほど古くはない。尾根の下の洞窟を観光地として開いたのは20世紀に入ってからの郷土史家・橋本仙太郎で、鬼ヶ島の物語が土地に固定されたのはそこからだ。男木島の顔になっている白い屋根の建物はもっと新しく、ジャウメ・プレンサが瀬戸内国際芸術祭のために作った。屋根には8つの言語の文字が抜かれている。

行く前に

現金
運賃は桟橋で支払う。男木島の切符売り場は、桟橋前の建物の中にある。どちらも小さな居住の島なので、店を当てにせず現金と水を持って渡るのが確実。
行く前に
どちらも外海に開いた島で、荒天のときは陸の見どころより先に船が止まる。出発前に運航状況を確かめておきたい。男木島灯台へ向かう道は、日陰の少ない海沿いの道になる。女木島の洞窟はフェリーとは別に運営されていて、休みと時間が独自に決まっているため、事前の確認が要る。
別ルート
女木島は港から洞窟まで道が上っており、洞窟からさらに10分ほど登ると尾根の展望台に出る。多島海が全方位に開ける。男木島にはバスがなく、灯台までは歩いて向かうことになる。
降りたあと
男木港では、桟橋の背後にすぐ集落の斜面が立ち上がる。海沿いの道を北東へ30分ほど進むと、島の北端の灯台に着く。