香川・小豆島No.453★★地図で見る →
小豆島オリーブ
瀬戸内海を見下ろす丘に広がる道の駅。日本で最初にオリーブが根づいた土地で、島で搾ったオイルも、この作物から生まれた品々も、畑のすぐ隣で売られている。

オリーブは国の試験栽培として日本に持ち込まれ、根づいたのは小豆島だけだった。瀬戸内海の気候は雨が少なく冬も穏やかで、国内のどこよりも地中海に近い。海を見下ろす丘に立つ道の駅小豆島オリーブ公園には約2,000本のオリーブが植えられ、その畑のあいだに記念館、ハーブガーデン、映画のロケセット、丘の頂の風車が点在する。道の駅であるから売店もあり、島のオリーブから生まれた品が木のすぐ隣で買える。整えられた庭園と、実を取るための畑が同じ斜面に同居している——それがこの場所の性格だ。
なぜ穴場のままか
ここは穴場ではない。島を巡るバスの定番の立ち寄り先で、風車の前は写真を撮る人で賑わっている。見落とされやすいのは、その風車の後ろに広がる畑のほうだ。この公園があるのは景色のためではなく作物のためで、斜面を少し上るだけで見えているものが変わる。
歴史・背景
日本では19世紀のうちに何度かオリーブが試されたが、いずれも続かなかった。1908年、農商務省がアメリカから苗木を輸入し、三重・香川・鹿児島の三県で試験栽培を始める。順調に育ったのは小豆島の西村地区の畑だけだった。数年で実をつけ、大正の初めには搾油まで届いている。以来、日本のオリーブ栽培の中心はずっと香川にあり、県花にも県木にもオリーブが選ばれている。
見どころ(歩く順)

- オリーブ記念館
- 公園の中心となる建物。この作物の歴史をたどるギャラリーを併設する
- オリーブ発祥の地碑
- 古い木々のあいだに立つ石碑。最初の畑が開かれた場所を示す
- ロケセット「コリコ」
- 実写版『魔女の宅急便』のために建てられた建物。今はハーブと雑貨の店
- ギリシャ風車
- 丘の頂に立つ白い風車。瀬戸内海を正面に見下ろす
おすすめの楽しみ方
開園は8:30から17:00で、年中休みなく開いている。朝のフェリーで渡って昼を丘で過ごし、午後のバスで港へ戻る——という組み立てが無理がない。時間が一時間しかないなら、まず畑を抜けて風車まで上がり、買い物は下りに回すといい。売店にはオイルだけでなく茶や葉を使った品も並ぶので、島の収穫がどこまで広がっているかが分かる。
実際の行き方
- 高松港→土庄港(小豆島フェリー・約60分、700円)。
- 土庄港→オリーブ公園口(小豆島オリーブバス 坂手線または南廻り福田線・約30分)。
- オリーブ公園口→公園入口(坂を上って徒歩約5分)。
- 高松からフェリー、島ではバス
- 高松港→(小豆島フェリー・約60分、700円)→土庄港。そこから小豆島オリーブバスの坂手線または南廻り福田線でオリーブ公園口まで約30分。フェリーは1日15往復ほど走っている。バス停から坂を上る時間まで含めて、港から公園までおよそ1時間45分を見ておくとよい。
- 土庄港へ戻る
- オリーブ公園口から同じ路線で土庄港へ戻る。島のバスは日中を外すと本数が少ないので、着いたときにバス停の柱で帰りの時刻を撮っておくとよい。高松行きのフェリーは夜には終わるため、遅い便を当てにせず港の発着案内で確かめること。
行く前に
- 現金
- 小豆島オリーブバスの運賃は1回500円が上限で、現金のほかSuicaやPASMOなどの交通系ICカードが使える。全線1日乗り放題の1日乗車券は1,600円。園内の売店や温浴施設は別料金。
- 定休
- 園内は通年開いていて園路も舗装されているが、海に面した丘の上で日陰も風よけも少ない。荒れた日に読めないのは公園より航路のほうで、欠航の可能性があるから渡る手段から先に確かめる。
- 別ルート
- 小豆島へは岡山からも姫路からも航路がある。島側では草壁港と池田港のほうが土庄港より公園に近く、公園の公式サイトは主要三港からのバス経路を案内している。
- 降りたあと
- オリーブ公園口から公園の入口までは坂を上って徒歩約5分。園内の温浴施設まで行くなら、ひとつ先の「サン・オリーブ」で降りると目の前に着く。