
香川西・三豊No.627★★★地図で見る →
父母ヶ浜
香川県西部の遠浅の浜。引いた潮が残す薄い水の膜が空を映す。潮と風の条件がそろえば、砂の上に立つものすべてが足元にもう一つ現れる。
- 起点高松駅
- 約1時間30分JR+コミュニティバス
- 降車詫間駅(JR予讃線)
- そこから
- 父母ヶ浜
場所
香川のほかの記事 19件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 海沿いの道の店並み浜の背後、県道沿いに並ぶ小さなカフェや物販の店
- 三豊市観光交流局浜辺に建つ案内所。その日の日没時刻を発信している
- 浜の全景端から端までほぼ平らに続く、遠浅の砂浜そのもの
- 引き潮の浅瀬潮が引いたあとに残る濡れ砂の面。鏡ができるのはここ
- 燧灘の水平線日が沈んでいく、瀬戸内海西部の開けた海
実際の行き方
- 高松駅→詫間駅(JR予讃線・普通または特急)。
- 詫間駅→父母ヶ浜バス停(三豊市コミュニティバス仁尾線・月〜土運行、日曜祝日は運休)。
- 父母ヶ浜バス停→浜(海沿いの道からそのまま砂浜)。
- JR予讃線で詫間へ
- 詫間は予讃線の高松起点42.0km。普通列車のほか、特急しおかぜ・いしづちの一部が停まる。駅から先は三豊市のコミュニティバスに乗り継ぐ。全体でおよそ1時間30分を見ておき、列車ではなく日没から逆算して組み立てるのが正しい。
- 詫間駅へ戻る
- 帰りも同じコミュニティバスで、市が走らせる路線だから夕方以降の本数は薄い。着いたときにバス停の時刻表を撮っておくとよい。仁尾線には4月から9月末まで、父母ヶ浜発詫間駅行きの臨時便が出る。その期間を外すなら、明るいうちに帰りの手段を決めておくこと。
どんな場所か
浜は荘内半島の付け根から約1kmにわたって続き、瀬戸内海の西の海域、燧灘に向いている。傾斜がごく緩いので潮は遠くまで引き、あとには平らな濡れ砂が広い前庭のように残る。この前庭こそが本題だ。水平な地面にごく薄く残った水はガラスのようにふるまい、空も雲も、そこに立つ人の姿も足元に写し取る。ボリビアのウユニ塩湖が引き合いに出されるのはそのためで、海水浴場だった浜が撮影地に変わった理由もここにある。
おすすめの楽しみ方
狙う時間は狭く、しかも公開されている。日の入り前後の約30分間のマジックアワー、そのうえで風が凪ぎ、干潮がその時刻の前後に来る日だ。日没時刻は三豊市観光交流局のサイトに、干潮時刻は気象庁のサイトにあり、最寄りの観測点は多度津になる。タオルは持っていきたい。裸足で沖まで歩きたくないなら長靴も要る。
歴史・背景
この浜は写真で知られるずっと前から、地元の海水浴場として親しまれてきた。転機は2010年代で、ここで撮られた写真がSNSで広がり、県外からの客を呼び込むようになる。のちに四国八十八景の70番に選ばれたが、選定の理由は砂浜ではなく日の入り前のマジックアワーだった。以来、海沿いの道にはカフェや小さな店が次々と開き、浜には浜だけの季節ができている。
行く前に
- 現金
- 浜は開かれた場所で、門も入場料もない。バスは鉄道会社ではなく市の運行なので、交通系ICが読めるとは考えず小銭を持っておくほうが安全だ。浜沿いの駐車場は無料で、別に予約制の有料駐車場もある。
- 行く前に
- コミュニティバスは日曜・祝日が運休で、そこが多くの人の来たい日と正面からぶつかる。砂の上に日よけも風よけもなく、鏡を壊すのはほかでもない海からの風だから、風の予報が出ている日は日程を動かすほうがいい。
- 別ルート
- 高瀬仁尾線なら仁尾庁舎前で降り、浜まで徒歩約15分。こちらも日曜・祝日は運休する。ハーツシャトルは詫間駅と観音寺駅を父母ヶ浜経由で結んでいる。琴平バスは琴平から詫間駅を経由する予約制のツアーバスを、日没の時間帯に合わせて走らせる。車なら高松自動車道さぬき豊中IC・三豊鳥坂ICのいずれからも約20分。
- 降りたあと
- 鉄道はここまで。仁尾線のコミュニティバスは海沿いの道の「父母ヶ浜」バス停に着き、降りればすぐ目の前が砂浜になる。バスが動かない日は、駅からタクシーを使うことになる。