粟島
実写(ライセンス済み)Bakkai / CC BY 3.0

香川・塩飽諸島No.853★★地図で見る →

粟島

〜三豊沖・塩飽諸島の島〜

local穴場——実はすごい

瀬戸内海・三豊沖の島。別々だった山が砂州でつながってできた輪郭をもつ。日本で最初の海員養成学校が90年にわたって置かれ、その木造校舎が港を見下ろす公園に残っている。

  1. 起点須田港
  2. 約15分須田港から粟島汽船・約15分
  3. 降車粟島港(粟島汽船)
  4. 徒歩
  5. 粟島

狙い目

瀬戸内国際芸術祭の会場になって以来、粟島は知られていない島ではない。静かなのはもっと地味な理由による。船が小さく便数が限られ、目当てになる二つ、漂流郵便局と海員学校のどちらも、開く日が決まっているか、いまは工事で閉じている。時刻表を見ずに渡ると結局歩くことになるが、それがこの島のいちばん良い使い方でもある。

場所

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見どころ

漂流郵便局Nozomi-N700 / CC BY-SA 4.0
  1. 粟島港フェリーの桟橋と切符売場。待合所と島の宿が並ぶ
  2. 粟島海洋記念公園旧海員学校の敷地。淡い緑の木造校舎は工事のため立入不可
  3. 粟島芸術家村旧校舎を使ったスタジオ。芸術祭の期間と決まった日に開く
  4. 漂流郵便局届け先のない手紙を預かるアートプロジェクト。土曜の午後に開く
  5. 城山の展望台島の最高点へ上がる道。水道と周りの島々を見渡せる

実際の行き方

  1. 詫間駅→須田港(コミュニティバス)。
  2. 須田港→粟島港(粟島汽船・約15分)。
  3. 粟島港→海洋記念公園・芸術家村・漂流郵便局(海沿いの道を徒歩)。
  4. 城山の展望台へ登り、帰りの便に合わせて港へ下りる。
詫間駅からコミュニティバスと船で粟島へ
JR予讃線の詫間駅から須田港までコミュニティバスが結び、須田港から粟島汽船で粟島港まで約15分。日中の便数は限られるので、ほかの予定より先に船を決めてしまうのがよい。
粟島港から須田港へ戻る
帰りは同じ船で須田港へ渡り、コミュニティバスで詫間駅に戻る。どちらも夜の便はない。最終便をその日の締め切りと考えて、城山からは余裕をもって下りたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

粟島は塩飽諸島の一つで、まず形から入るとわかりやすい。城山、阿島山、柴谷山という三つの山を、潮の流れが運んだ砂州が結び、スクリューのような輪郭をもつ一つの島になった。いちばん高い城山は標高222メートル。頂の近くの展望台からは、瀬戸内の水道と周りの島々が見渡せる。山と山のあいだの平らな首の部分に、集落と港と道が乗っている。車の出番はほとんどなく、島は歩くもので、この形のせいで両側の海がなかなか視界から消えない。

おすすめの楽しみ方

須田港からの船は約15分。便数が限られるので、その日の形を決めるのは歩く距離ではなく帰りの便になる。二つの見どころは開く日が決まっている。漂流郵便局は土曜の午後、海員学校の建物はいま工事中。だから土曜に渡ると得られるものが増える。城山は集落から約1時間の登り。開館時間に左右されない目的地は、ここだけだ。

歴史・背景

粟島に海員養成学校が開かれたのは1897年、日本で最初の海員学校だった。海路しか出入りのないこの島から、商船の乗組員が代々育っていった。学校は90年続き、1987年に閉じ、跡地は木造校舎ごと海洋記念公園として残された。そのあとに続くのは、塩飽の島々に共通する話だ。船乗りと荷、そして人が減っていく時間。

行く前に

現金
歩くことと展望台に費用はかからない。漂流郵便局は開いている日に少額の入館料がある。島にあるのは宿と民宿と食堂で、商店街はない。必要なものは乗船前に買い、現金を持っていくとよい。
行く前に
海洋記念館の建物は工事のため当面立入不可と案内されており、校舎は外から見るかたちになる。漂流郵便局と芸術家村は開く日が決まっている。城山の道に照明はなく、島に夜の交通手段もない。
別ルート
同じ粟島汽船の船は志々島にも通っており、二つの島を一日で組み合わせることもできる。
降りたあと
粟島港から海沿いの道を入ると集落で、旧校舎の残る海洋記念公園はその数分先にある。城山へ登る道は集落の先で分かれる。