
香川・塩飽諸島No.649★★地図で見る →
志々島の大楠
三豊市の沖に浮かぶ小島・志々島の、ただ一つの集落を見下ろす斜面に立つ楠。幹は低い位置で分かれ、太い枝が上ではなく横へ長く伸びる。木の先の展望台からは、その樹冠を上から見下ろせる。
- 起点詫間駅
- 約1時間宮の下港から高速船+上り坂
- 降車志々島港(粟島汽船)
- 徒歩
- 志々島の大楠
狙い目
県の天然記念物であり、環境省の巨樹データベースにも載っている。よく記録された木だ。静けさをつくっているのは道のりのほうで、島へは一日数便の小さな船しかなく、最後は徒歩20分の上り坂になる。
場所
香川のほかの記事 19件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 海沿いの埋め墓波打ち際に並ぶ小屋のような低い墓。両墓制の名残
- 本村の集落島でただ一つの集落。海沿いに路地と石段で組み上がっている
- 大楠県指定の楠。支柱に支えられた太い枝が、小さな鳥居の上に広がる
- 楠の倉展望台大楠の少し先にある展望台。樹冠とほぼ同じ高さに立つ
実際の行き方
- 詫間駅→宮の下港(バス)。
- 宮の下港→志々島港(粟島汽船・約20分)。
- 志々島港→大楠(集落を抜ける舗装路を上って約20分)。
- 楠の倉展望台まで足を延ばし、港へ下って帰りの船に乗る。
- 詫間駅から粟島汽船で志々島へ
- 詫間駅→バスで宮の下港→粟島汽船の高速船で約20分→志々島港。港からは舗装された小道が集落を抜けて上がり、大楠まで徒歩約20分。便数が少ないので、詫間へ向かう前に時刻表を確かめておく。
- 志々島港から宮の下港へ戻る
- 帰りも同じ船で宮の下港へ渡り、そこからバスで詫間駅に戻る。便は一日数便に限られるので、上りに余裕を持たせておきたい。下りは上りより短くて済むが、遅い時間に上り始めて間に合う幅があるわけではない。
どんな場所か
志々島は詫間の沖、塩飽の島々のひとつで、島のものはすべて斜面の上に並んでいる。集落は港のそばの海沿いに一つきり。家と家のあいだを結ぶのは路地と石段で、車が通る道はない。集落から山へ向かって舗装された小道が上がり、分かれ道には案内板が立つ。大楠は最後の曲がり角まで姿を見せない。曲がった瞬間に視界が開けて、目の前に現れる。低いところで分かれた幹が、太い枝を左右へ長く伸ばし、その枝が支柱で支えられている。高い木というより、横に広い木だ。
おすすめの楽しみ方
宮の下港からの船は約20分、港から木までの上りも約20分。訪問そのものは短く、組み立てが要るのは時刻表のほうだ。先に上りきって、帰りに集落を抜けて下るほうがいい。下りでこそ、家並みのすきまに海が見えることに気づく。下りる前に、木の先の展望台に腰を下ろしておきたい。樹冠を上から見られる場所はここだけだ。
歴史・背景
樹齢はおよそ1200年と伝えられ、香川県は1970年にこの木を天然記念物に指定した。木より変わったのは、まわりの島のほうだ。志々島はかつて花の島で、斜面いっぱいに切り花が育てられ、本土へ送り出されていたが、その仕事はすでに絶えた。いまは花を斜面に取り戻そうという地元の取り組みが続いている。港に近い海沿いには、この島々にあった両墓制の名残である、低く盛られた墓が並んでいる。
行く前に
- 現金
- 食べ物と飲み物、それに現金は持ち込む。三豊市の案内も、必要なものは乗船前に買うようにと書いている。島にあるのは商店ではなく、小さな休憩所だけだ。
- 行く前に
- 道は舗装され案内板もあるが、傾斜はきつく、濡れると滑る場所がある。歩きやすい靴で行きたい。暖かい季節は蚊が本当に多く、山側に照明はない。
- 別ルート
- 須田港から粟島を経由して志々島へ渡る便もある。二つの島をひと日で回りたいときはこちらが向く。
- 降りたあと
- 志々島港から小道が集落へ入り、そのまま斜面を上がっていく。全線舗装で分岐には案内板が立ち、大楠までは港から約20分。