
長野西・白骨No.1233★★地図で見る →
白骨温泉
〜乳白色の湯が湧く谷あいの湯治場〜
乗鞍岳の北側、松本市西部の山中で、谷に沿って宿が並ぶ湯治場。湯は岩から出たときは透明で、空気に触れて乳白色になる。川の上の野天風呂は宿付きではなく公共のもので、日帰りでも入れる。
- 起点松本駅
- 約1時間40分電車+山あいの路線バス
- 降車新島々駅(アルピコ交通上高地線)
- そこから
- 白骨温泉
狙い目
白骨は知られた名前だ。乳白色の湯を挙げれば必ず出てくる。ただし、通り道ではない。谷に入る道は一本きりで、宿の並びで行き止まりになり、鉄道の終点からのバスは1時間近くかかる。だから客は昼ごろに着いて暗くなる前に帰っていく。朝と夕方は、残った人のものになる。
場所
長野のほかの記事 27件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 中里介山文学碑この字の名を世に残した作家の碑。観光案内所から1分ほど
- 竜神の滝苔と石灰の上を幾筋にも分かれて落ちる水。真冬には氷柱が下がる
- 公共野天風呂川を見下ろす崖の上、石で縁取られた乳白色の露天風呂。日帰りでも入れる
- 噴湯丘と球状石灰石太古の湧出口が石灰を積み上げてできた丘。国の特別天然記念物
- 隧通しと湯川渓谷川が自らの石灰の岩を掘り抜いた、高さ6メートル・長さ20メートルの自然のトンネル
実際の行き方
- 松本駅→新島々駅(アルピコ交通上高地線・約30分)。
- 新島々バスターミナル→白骨温泉バス停(路線バス・さわんど乗り継ぎで約1時間)。
- 白骨温泉バス停→公共野天風呂(坂を上って徒歩2分ほど)。
- 野天風呂→湯川沿いの散策道→噴湯丘・隧通し(谷を下って徒歩8〜10分)。
- 上高地線で新島々、そこから路線バス
- 松本駅→新島々駅(アルピコ交通上高地線・約30分)。駅に隣接するバスターミナルから白骨温泉方面の路線バスに乗り、さわんどで乗り継いで約1時間。「白骨温泉」で降りる。
- 同じ道をバスと電車で戻る
- 帰りは「白骨温泉」からバスで新島々へ出て、上高地線で松本に戻る。便数は1日数本しかないので、朝のうちに帰りの便を決め、それを最終と思って早めにバス停へ行きたい。
どんな場所か
白骨温泉は松本市の西、湯川が刻んだ急な谷の底、標高およそ1,400メートルにある。宿は広場を囲むのではなく谷に沿って一列に並び、集落そのものが林に挟まれた一本道のように続く。湯は炭酸石灰の成分を多く含み、湧いたときは透明で、外気に触れると青みを帯びた白に変わる。その成分がこの土地の地形までつくってきた。川べりに盛り上がった石灰の丘があり、水が石灰の岩を掘り抜いたトンネルもある。道ばたには無料の飲泉所があって、入るだけでなく飲んで確かめることもできる。
おすすめの楽しみ方
公共野天風呂は平日は10時から、土日祝は9時から開き、午後には閉まる。朝いちばんを狙う場所ではなく、ゆっくり着いて一湯に腰を据える組み立てが合う。まだ谷底に光があるうちに滝から噴湯丘までの散策道を歩き、そのあとで湯に入るといい。途中の飲泉所では、同じ湯を冷たいまま一杯飲める。
歴史・背景
この湯は鎌倉時代にはすでに湧いていたと土地では伝わる。江戸時代の湯治客は、三日入れば三年風邪をひかないと言われた効能への礼として、道沿いに三十三体の観音像を建てた。薬師堂が建てられたのも同じころだ。地名はながく白船と書かれてきたが、大正期に中里介山が長編『大菩薩峠』でこの谷を描いてから、白骨の字のほうが残った。噴湯丘と球状石灰石は、いまは国の特別天然記念物になっている。
行く前に
- 現金
- 公共野天風呂の入浴料は大人700円、受付で払う。谷沿いの宿の何軒かも、それぞれの時間と料金で日帰り入浴を受けている。山あいの集落で町ではないので、その日の分の現金は持って入るのがいい。
- 行く前に
- 公共野天風呂は木曜が定休で、11月下旬から春先までは冬期休業に入る。再開の日は年によって動くので、12月から4月にかけて行くなら事前に確かめたい。峠を越えるバスも季節によって運行が変わる。一方、車で入る道そのものは通年使えると温泉側は案内している。
- 別ルート
- 車なら松本インターチェンジからさわんど経由で、同じ一本道を谷へ上がる。岐阜・高山側から来る場合も、いったんさわんどへ出てから谷道に入ることになる。
- 降りたあと
- 新島々は鉄道の終点であり、この山域へのバスの起点でもある。ターミナルはホームのすぐ横。降りる「白骨温泉」は観光案内所の前で、公共野天風呂はそこから坂を2分ほど上がった先にある。