
千葉北西・流山No.934★地図で見る →
流山の白みりん
〜白みりん発祥の醸造町〜
色の淡い白みりんが生まれたのは、江戸川沿いのこの小さな町だった。醸造で栄えた通りには今も商家の蔵が残り、旧街道に建つ市立ミュージアムがその入口になる。
- 起点東京駅
- 約1時間流鉄+徒歩5分
- 降車平和台駅(流鉄流山線)
- 徒歩
- 流山の白みりん
狙い目
穴場というより、来る理由がなかった町である。単線の支線に乗り換えてまで足を延ばす旅行者は少なく、しかも目当てが景色ではなく調味料だ。通りは住宅地でもあるから、平日の午前はもともと静かだ。
場所
千葉のほかの記事 50件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 赤城神社上州の赤城山から流れ着いたという小山に建ち、約500kgの大しめ縄を掲げる社
- 一茶双樹記念館天晴みりんを醸した秋元本家を復元した館。俳人・小林一茶が繰り返し身を寄せた家でもある
- 流山市白みりんミュージアム黒漆喰の壁の市立館。みりんの造りを体験で見せる展示エリアは予約制
- 呉服新川屋店舗本町通りに面した明治期の呉服店の見世蔵。国の登録有形文化財
- 流鉄流山駅支線の小さな終着駅。近藤勇が最後に本陣を置いた跡が徒歩数分にある
実際の行き方
- 東京駅→馬橋駅(上野でJR常磐線に乗り換え・乗換込みで約40分)。
- 馬橋駅→平和台駅(流鉄流山線・約10分。きっぷは窓口で購入)。
- 平和台駅→流山市白みりんミュージアム(北西へ徒歩約5分・旧街道沿い)。
- 流山本町を北へ歩いて流鉄流山駅へ(寄り道を入れて徒歩1時間ほど)。
- JRで馬橋へ、そこから流鉄の支線
- 東京駅→(山手線か京浜東北線で上野、JR常磐線に乗り換えて松戸・柏方面へ・乗換込みで約40分)→馬橋駅→(流鉄流山線・約10分)→平和台駅。そこから徒歩約5分。全体でおおむね1時間。馬橋へは、東京メトロ千代田線から直通する常磐線各駅停車でも行ける。
- 流鉄流山駅から戻る
- 歩き終わりを終点の流山駅にすれば、そのまま流鉄で馬橋へ戻ってJR常磐線に乗り継げる。日中から夕方まで走ってはいるが、一本の路線しか持たない小さな鉄道だ。夜まで滞在するなら、駅で最終の時刻を確かめておくと安心できる。
どんな場所か
流山は千葉県の北西の端、江戸川の東岸にひらけた平坦な町だ。ここで醸したみりんは川舟に積めばその日のうちに江戸へ届き、その利が町を潤した。醸造家の蔵も、商家の見世蔵も、彼らが金を出して敷いた鉄道も、流山本町と呼ばれる細長い一帯にまとまっていて、半日あれば端から端まで歩ける。今もこの町へ通う支線は、駅が六つ、車両は二両だけだ。創業期の二つの銘柄のうち一方は、キッコーマン系の醸造所が今も町で造り続けている。
おすすめの楽しみ方
ミュージアムの展示エリアは予約制。月替わりのみりん体験は別枠なので、日が決まったら先に押さえておきたい。歩くなら南から北へ、赤城神社、一茶双樹記念館、白みりんミュージアム、呉服新川屋と辿って流鉄流山駅で締めると、ゆっくりでも一時間ほどの道になる。通りの多くは今も人の住まいなので、静かに歩きたいなら平日の午前がいい。
歴史・背景
みりんはもともと色の濃い赤い液体だった。それを淡く澄んだ白みりんに変えたのが、1814年、流山の醸造家たちである。堀切家の「万上」と秋元家の「天晴」という二つの銘柄が町から出て、江戸川を下って江戸の台所に入り、やがて江戸の味そのものの一部になった。町はのちに自前の鉄道まで敷いている。1916年開業の流鉄流山線がそれで、樽を運ぶために引かれた線路が今も走っている。
行く前に
- 現金
- きっぷは駅の窓口で買う。確認時点で流鉄は交通系ICカードに対応しておらず、全駅に駅員がいる。白みりんミュージアムの展示エリアと料理体験はそれぞれ有料・予約制で、一茶双樹記念館のほうは入館無料と案内されている。
- 行く前に
- ミュージアムは月曜休館で、月曜が祝日にあたる場合は翌日、年末年始も閉まる。訪ねる前に確認しておきたい。旧街道も江戸川の堤も日陰が少なく、風がまともに当たる。
- 別ルート
- JR武蔵野線や常磐線各駅停車で向かうなら、新松戸駅で降りる手もある。すぐそばに流鉄の幸谷駅があり、馬橋ではなくここから支線に乗れる。
- 降りたあと
- 平和台駅から北西へ徒歩約5分で、旧街道沿いの白みりんミュージアムに着く。一茶双樹記念館と赤城神社は、同じ駅から西〜南西へ同じくらいの距離だ。