
千葉北西・松戸No.938★★地図で見る →
戸定邸
〜徳川昭武の明治の別邸〜
最後の将軍の弟が松戸の丘に構えた別邸。明治の座敷と、芝生を敷いた庭が、どちらも当時の姿のまま国の指定を受けて残っている。常磐線沿いで、旅程に挟める距離だ。
- 起点上野駅
- 約30分JR常磐線・上野から約20分
- 降車松戸駅(JR常磐線)
- 徒歩
- 戸定邸
狙い目
松戸は常磐線沿いの住宅の街で、外国人向けの設えはほとんどない。ここが静かなのは穴場だからではなく、まだ海外の旅程に載っていないからだ。国内ではよく知られていて、梅と紅葉の時季には地元の人が足を運ぶ。
場所
千葉のほかの記事 50件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 茅葺門石段を上りきったところに立つ、茅を葺いた入口の門
- 玄関棟来客を正面から迎えるための、表向きの玄関にあたる棟
- 表座敷棟庭に面して縁側が続く、客を通した表向きの座敷
- 旧徳川昭武庭園大きな芝生と低い築山、背後の林を借景に取り込んだ庭
- 戸定歴史館松戸徳川家と徳川慶喜家の資料をおさめた展示館
実際の行き方
- 上野駅→松戸駅(JR常磐線快速で約20分)。
- 松戸駅東口→戸定が丘歴史公園の入口(のぼり坂を徒歩約10分)。
- 園内は邸→庭→戸定歴史館の順に回る。
- JR常磐線・上野から
- 上野駅→(JR常磐線快速で約20分)→松戸駅、東口から徒歩約10分。快速も各駅停車も停まり、日中は本数が多いので時刻表を調べる必要はない。
- 松戸駅から戻る
- 坂を下って松戸駅へ戻り、常磐線で上野・東京・品川方面へ。東京メトロ千代田線に直通する列車を使えば大手町にも出られる。施設は夕方に閉まるので、帰りが終電にかかることはまずない。
どんな場所か
戸定邸が建つのは、江戸川を渡ってすぐの、戸定が丘と呼ばれる高台である。建てたのは水戸徳川家十一代当主の徳川昭武。最後の将軍・徳川慶喜の弟にあたり、隠居後の住まいとしてこの丘を選び、後半生をここで過ごした。建物は木造平屋に一部二階を載せた純和風で、意匠にも間取りにも洋風の要素はほとんど入っていない。ところが表座敷の前に開けるのは、芝生と低い築山でつくられた明るい庭だ。兄の慶喜も、この家を何度も訪ねている。屋敷を囲む丘は、いま歴史公園として開かれている。
おすすめの楽しみ方
公園の門が開くのは9時、邸と歴史館は9時30分から。入館は16時30分までで、閉まるのは17時なので、朝いちばんに合わせなくても両方をゆっくり見て回れる。休みは月曜(祝日なら翌平日)で、静かな平日を狙う人ほどここで引っかかる。地元の人が訪ねるのは、冬の終わりの梅と、秋の紅葉の時季だ。
歴史・背景
徳川昭武は幕府の名代としてパリ万国博覧会に赴き、そのままヨーロッパに残って学んだ人である。水戸藩も幕府も失われたあとの1884年に、この家を完成させた。建物は2006年に国の重要文化財となり、庭は2015年に「旧徳川昭武庭園」の名で国の名勝に指定された。屋敷を囲む丘が歴史公園として開かれたのは1991年のことだ。
行く前に
- 現金
- 邸と歴史館は有料。確認した時点では、共通券が大人320円、高校生・大学生160円で、戸定邸だけなら250円。中学生以下は無料だった。園内の駐車場は無料。
- 行く前に
- 休みは月曜(祝日にあたるときは翌平日)と12月28日から1月4日まで。展示替えの期間は歴史館が閉まる。駅からの道は終始のぼりで、庭は日陰の少ない芝生地だ。
- 別ルート
- 東京駅からは上野東京ライン経由の常磐線直通で松戸まで約24分。松戸駅は東口・西口の両方から市川方面などのバスが出ており、「戸定歴史館」バス停で降りれば門まで数分だ。
- 降りたあと
- 松戸駅東口を出て、住宅地を南へ徒歩約10分。坂を上りきったところが戸定が丘歴史公園の入口で、茅葺門をくぐった先に邸がある。