
高知東部・室戸No.896★★★地図で見る →
室戸岬
高知の東、太平洋へ突き出した半島の突端。海底で削り取られた岩が、そのまま空気中へ押し上げられている。岩場のあいだを縫う遊歩道があり、それを読み解くジオパークは囲われた一区画ではなく市の全域だ。
- 起点奈半利駅
- 約1時間高知東部交通バス
- 降車室戸岬(高知東部交通バス)
- 徒歩
- 室戸岬
場所
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- 中岡慎太郎像バスが停まる道ばたの銅像。背後の階段を上ると展望台がある
- 乱礁遊歩道道路から海側へ下り、岩のあいだを抜けていく波打ちぎわの遊歩道
- タービダイト層海底に積もった砂と泥の縞が、立ち上がった姿で露出している
- 烏帽子岩岩場にぽつんと立つ塊。遊歩道ぞいに名を持つ岩のひとつ
- 亜熱帯性樹林岩に根を差しこむアコウと海岸植物の群落。国の天然記念物
実際の行き方
- 高知→奈半利(土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線)。
- 奈半利駅→室戸岬(高知東部交通バス・甲浦方面・約1時間)。
- 国道55号の海側へ渡り、乱礁遊歩道で岩場へ下りる。
- 同じバス停へ登り返して控えておいた便に乗る。先に展望台へ寄ってもいい。
- 奈半利駅から国道55号をバスで
- 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で奈半利駅へ出て、高知東部交通の甲浦方面行きバスに乗り換える。県の観光公式サイトは所要をおよそ1時間としている。降車する室戸岬のバス停は国道55号ぞい、中岡慎太郎像のすぐわきにある。
- 同じ海岸線を奈半利へ戻る
- 帰りも同じ道ばたのバス停から奈半利方面へ戻る。同じ事業者の便は東の甲浦へも続いている。本数は一日に散らばる程度で、乗り逃がしてもバス停には何もない。岩場へ下りる前に帰りの便を決めておきたい。
どんな場所か
室戸岬は、高知の東の隅から太平洋へ突き出した半島の先端にあたる。海岸の岩は、プレートがもう一方の下へ沈みこむときに海底から削ぎ取られ、列島のふちに貼りつけられ、そのまま水面の上へ持ち上げられたものだ。しかも隆起は今も続いている。それが地表に生むのが、傾き、褶曲し、穴だらけになった岩の連なりと、その割れ目に直接根を張る亜熱帯の木々である。ここのジオパークは柵で囲った区画ではない。室戸市の全域がその範囲で、岬はただ、その営みがいちばん足もとで読める場所というだけだ。
おすすめの楽しみ方
主役は展望台ではなく遊歩道のほうだ。写真を撮って戻る場所というより、足もとの岩を読みながら進む道だと思って時間を取りたい。この海岸のバスは上りも下りも間隔が広い。岩場へ下りる前に、バス停で帰りの時刻を控えておくこと。
歴史・背景
室戸岬はまず景色ではなく、海の難所であり修行の地として知られていた。道の下の海食洞・御厨人窟は、若き空海が修行を終えたと伝えられる場所で、その上の台地には遍路の札所が建つ。海岸線が室戸阿南海岸国定公園に入ったのが1964年。2011年には市の全域が世界ジオパークネットワークに認められ、遍路が何百年も歩いてきた同じ地面に、地質という読み方が重なった。
行く前に
- 現金
- 岬も乱礁遊歩道も、像の背後の展望台も、歩くのは無料。この海岸のバスは車内で運賃を払う方式なので、小銭と小額紙幣を用意しておきたい。
- 行く前に
- 遊歩道は外洋に面したむき出しの岩の上を通り、あいだに何もない。うねりも風もそのまま届くし、この海岸は台風の力をまともに受ける。海が荒れる日は道路より下へ行かないのが正解だ。
- 別ルート
- 徳島側の終点・甲浦からも高知東部交通のバスが西へ走っていて、往復ではなく半島を横切る形で通り抜けられる。車なら岬は国道55号ぞい、半島をぐるりと回る海岸道路の途中にある。
- 降りたあと
- 室戸岬のバス停は国道55号ぞいで、中岡慎太郎像から数歩の距離。遊歩道は道路の海側から下っていく。展望台は像の背後の階段を上った先だ。