佐田沈下橋
実写(ライセンス済み)京浜にけ / CC BY-SA 3.0

高知・四万十川No.910★★★地図で見る →

佐田沈下橋

nature王道を、いちばんいい形で

四万十川でいちばん下流にあり、いちばん長い沈下橋。増水した水が上を越えていくよう、欄干をつけずに低く架けられている。観光施設ではなく生活道路で、時間の制限も料金もない。

  1. 起点中村駅(土佐くろしお鉄道)
  2. 約20分中村駅から車で約20分
  3. 佐田沈下橋

場所

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見どころ

対岸の河原Hiroaki Kaneko / CC BY-SA 3.0
  1. 東岸のたもと川沿いの道から下りる一車線の取付道。車を置けるのはここだけ
  2. 橋の上幅4.2メートルの素のコンクリート。欄干はなく、車がすれ違える幅もない
  3. 橋の下の流れ川幅が広がって流れのゆるむ浅瀬。砂利底が水越しに見える
  4. 対岸の河原橋の向こうに開ける河原。早春には菜の花で黄色く染まる

実際の行き方

  1. 高知駅→中村駅(特急で約2時間)。
  2. 中村駅→佐田沈下橋(車・タクシーで川沿いの道を約20分)。
  3. 東詰に車を置き、車をよけながら橋の上を歩く。
  4. 同じ道を戻るか、川沿いの道を上流へ進んで勝間・岩間の沈下橋へ。
中村駅から車で佐田沈下橋へ
橋まで行く路線バスはない。中村駅から車・タクシーで約20分、川沿いの道を北西へ進み、橋の東詰で一車線の取付道に下りる。レンタサイクルなら同じ道で約50分。
中村駅へ戻る
帰りも同じ道を戻る。夜間の交通手段はないので、行きに使った車か自転車がそのまま帰りの足になる。中村駅から先の列車は本数が限られるため、乗りたい便を出発前に決めておきたい。
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どんな場所か

四万十川は高知県西部の山あいから海へ196キロを流れる、四国でいちばん長い川だ。本流に大規模なダムがなく、それが「日本最後の清流」と呼ばれる理由になっている。下流の集落をつないでいるのが沈下橋で、増水した水と争わず、水の下に潜ることを前提に低く架けられている。佐田沈下橋は河口の手前に残る最後の一本で、長さは291.6メートル。川幅が広がって流れのゆるむあたりに、灰色の細い線を引いたように低く横たわっている。

おすすめの楽しみ方

渡ること自体が目的の場所だ。東岸から歩き出し、いちばん川幅の広い真ん中で足を止め、同じ道を戻る。交通量は多くないが途切れもしないので、エンジン音が聞こえたら早めに端へ寄りたい。中村駅からレンタサイクルなら約50分。上流の細い沈下橋までつながるので、車で往復するより半日の使い方としては面白い。

歴史・背景

沈下橋は、よく増水する川に対する現実的な答えだった。堤防より高い橋を架ける費用をかけるかわりに、桁を低く置き、欄干を省く。そうすれば水も流木も砂利も、橋を壊さずに上を越えていく。佐田沈下橋の正式な名は今成橋といい、1972年に完成した。のちに高知県は、残った沈下橋を高い橋に架け替えるのではなく、使いながら残す道を選んでいる。

行く前に

現金
橋は生活道路なので入場料も通行料もない。たもとに店や自動販売機はないので、必要なものは中村で買い、現金を持っていくとよい。
行く前に
欄干も照明もなく、橋の上で車がすれ違える幅もほとんどない。大雨のあとは設計どおり水が橋を越えるため、水が引くまで通行できない。台風の時期は事前に状況を確かめたい。
別ルート
上流側からも川沿いの道で橋の対岸に出られる。中村へ引き返さず、勝間・岩間といった上流の沈下橋へ足を延ばすならこちらが向く。
降りたあと
中村駅が起点になるが、橋まで歩いて行ける距離ではない。駅でタクシー・レンタカー・レンタサイクルを確保する。川沿いの道を北西へ進み、最後に短い一車線の坂を下りると橋の東詰に着く。