最上川舟下り
実写(ライセンス済み)ブルーノ・プラス / CC BY 4.0

山形・最上峡No.571★★★地図で見る →

最上川舟下り

nature王道を、いちばんいい形で

山形県北部の最上峡を、屋根付きの舟で片道下る。出発は古口の木造の乗船場、到着は下流の川の駅。運航は年中無休で、船頭が舟唄をうたう。

  1. 起点古口駅(JR陸羽西線)
  2. 徒歩約7分JR陸羽西線
  3. 最上川舟下り

場所

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見どころ(歩く順)

戸澤藩船番所さかおり / CC BY-SA 4.0
  1. 戸澤藩船番所古口の乗船場。藩の川番所にちなむ名で、門に乗船手形の窓口がある
  2. 最上峡古口から清川へ向かう区間。両岸から森をのせた尾根がせり出す
  3. 白糸の滝下流寄りに落ちる落差約120mの滝。芭蕉の紀行にも書き留められている
  4. 川の駅・最上峡くさなぎ終点の下船地。帰りのバスや往復船の手配もここで受ける

実際の行き方

  1. 山形新幹線で新庄駅へ。
  2. 新庄駅→古口駅(JR陸羽西線)。
  3. 古口駅から徒歩7分ほどで戸澤藩船番所。ここで乗船券を買う。
  4. 川の駅・最上峡くさなぎまで下り、接続バスか往復船か車の回送で戻る。
JR陸羽西線で古口駅へ
古口はJR陸羽西線の駅で、この線は新庄と庄内をつないでいる。新庄は山形新幹線の終点だ。駅から乗船場へは、幹線道路を越えて川へ下るだけの短い道のり。ただし列車の本数は多くない。日程を決める前に、行きと帰りの両方の時刻を確かめておきたい。
下船地から戻る
舟は片道で、古口へ戻る方法として運航会社が挙げているのは3つ。到着に合わせて走る路線バス、同じ舟で戻る往復乗船、そして乗っているあいだに車を下船地へ回してもらう回送サービスだ。バスは不定期で、最終便の舟には往復の設定がない。行きの席を買う前に、帰り方を決めておくこと。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

最上峡は戸沢村の古口から庄内町の清川まで続く、森に挟まれた細い谷だ。刻んだのは日本三大急流に数えられる最上川である。乗り場は「戸澤藩船番所」という木造の建物で、かつてこの地に置かれた藩の川番所にちなむ名がついている。舟には屋根があるので、雨でも景色は失われない。貸切ではなく一般旅客定期航路で、ひとりでも一席買える。最上峡でこの形の航路を持つのはこの一社だけだ。艫に立つ船頭が舟唄をうたい、その間に岸が流れていく。

おすすめの楽しみ方

所要は約1時間。年間を通して運航し、冬も暖房が入るので、夏だけのものではない。2月の雪の峡谷と5月の緑の峡谷は、まるで別の道行きになる。こたつ舟は定期便ではなく特別貸切のほうで、冬の通常運航は暖房の入った雪見舟だ。予約が要るのは団体と食事だけなので、ひとりなら出向いて席を買えばいい。

歴史・背景

道路ができる前、この谷そのものが道だった。内陸と庄内を行き来する荷も人も川が運び、家を建てる余地もない急峻な谷を抜けるには舟が現実的な手段だった。松尾芭蕉も北への旅の途中でこの流れを下っている。乗ったのは上流の本合海で、いまその岸には五月雨をよんだ句の碑が立つ。観光の舟が走っているのは、働いていたころの川筋そのままだ。変わったのは積み荷だけである。

行く前に

現金
料金は古口の乗船場で支払う。冬季と暖かい季節で別に設定されているので、古い記事の数字ではなく運航会社の案内で確かめたい。団体料金と船中の食事は事前予約が要るが、定期便にひとりで乗るだけなら予約はいらない。乗船場には免税のお土産処もある。
行く前に
運航は365日だが、天候や水位によっては運休、あるいは回遊コースに切り替わることがあり、当日の電話確認が案内されている。ここの冬は豪雪の冬だ。舟には暖房が入り、雪の峡谷はいちばん見応えのある姿になるが、道路と駅からの徒歩はまた別の話になる。なお上流・本合海発の貸切航路は現在運行を見合わせている。
別ルート
車なら乗船場は国道47号沿いで、この道は峡谷をずっと追いかけていく。高規格道路の開通で、山形盆地からの所要も短くなった。上流の本合海にはもうひとつの船着場があり、芭蕉が乗ったのはそちらだが、いまは貸切のみで運航も見合わせ中だ。
降りたあと
古口駅から川の方へ渡り、徒歩7分ほどで戸澤藩船番所の木の門に着く。乗船手形の窓口は門のところにある。雪の日に歩きたくなければ、同じ区間を村営の路線バスも走っている。