丸池様
実写(ライセンス済み)Hiroaki Kaneko / CC BY-SA 3.0

庄内・遊佐No.569★★地図で見る →

丸池様

〜鳥海山の湧水が満たす神域の池〜

nature穴場——実はすごい

遊佐町の北、杉木立の陰にひらけた小さな池。水は鳥海山からの地下水だけで満たされている。境内地の中にあり、ここでは水は眺めるものではなく、拝まれる対象そのものだ。

  1. 起点吹浦駅(JR羽越本線)
  2. 約20分JR普通+徒歩20分
  3. 丸池様

狙い目

隠れた場所ではない。国内では写真が広く出回っているし、県の観光サイトにも載っている。ただし英語で読める説明はほとんど存在しない。人が溜まらないのは、ここが駐車場と短い小道と池しかない小さな場所で、長居させる仕掛けが何ひとつ用意されていないからだ。

場所

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見どころ(歩く順)

牛渡川津島修三 / CC BY 2.1 jp
  1. 牛渡川ほぼ全量が湧水の川。入口で渡る。初夏は梅花藻が花をつけ、秋には鮭がのぼる
  2. 丸池神社ほとりに建つ小さな社。社殿ではなく池そのものを御神体とする
  3. 池光の動きにつれてエメラルドから深い青へ移ろう、流れのない水面
  4. 社叢池をぐるりと囲む手つかずの森。神域ゆえに伐られずに残った

実際の行き方

  1. 酒田駅→吹浦駅(JR羽越本線・普通列車のみ)。
  2. 吹浦駅→入口(東へ徒歩約20分、車なら5分ほど)。
  3. 駐車場から牛渡川を渡り、小道をたどって丸池神社と池へ。
JR羽越本線で吹浦駅、そこから歩く
酒田からJR羽越本線を北へ、吹浦駅で降りる。止まるのは普通列車だけで本数も少ないので、帰りの時刻を決めてから出るほうがいい。駅から池までは東へ徒歩約20分、車なら5分ほど。
吹浦駅から戻る
来た道を歩いて吹浦駅に戻り、JR羽越本線で南下して酒田へ。酒田からは鶴岡・新潟方面へつながる。幹線とはいえこの区間は本数が少なく、普通列車の間隔が空く。水辺で粘る前に、駅の時刻を確かめておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

丸池様があるのは、鳥海山の裾に広がる遊佐町直世。火山である鳥海山は、雨や雪解け水を地下の溶岩の隙間にためこみ、それを少しずつ流し下ろして、ここで地表へ返している。池の大きさは直径およそ20メートル、水深はおよそ3.5メートル。流れ込む川は一本もない。色を決めるのは光で、木々の上を日が動くにつれて、水面はエメラルドにも深い青にも見える。周囲の社叢は手つかずのまま残された。ほとりには水そのものを御神体とする丸池神社が建ち、この一帯は鳥海山大物忌神社の境内地にあたる。

おすすめの楽しみ方

見どころは色なので、朝夕よりも、木立を越えて日が水面に届く時間帯に合わせたい。吹浦駅からの道のりは徒歩20分ほどで、その途中の牛渡川が池と同じくらい見応えがある。初夏なら流れに梅花藻の白い花、秋には同じ川を鮭がさかのぼる。

歴史・背景

この池には前九年の役にまつわる言い伝えが残る。合戦に加わった鎌倉権五郎景正は、敵の矢で目を射抜かれながら三日三晩その相手を追い、討ち取ったあと、この水で傷を洗ったとされる。そこから、池に棲む魚は景正に敬意を表してみな片目なのだという話が生まれた。物語が語り継がれてきたぶんだけ、村の人々はここを神聖な場所として扱ってきた。周りの森が伐り出されていくなかで、この社叢だけが手つかずで残ったのはそのためだ。

行く前に

現金
池に入場料はなく、門も窓口もない。売店の類も一切ない。設備は駐車場とバス用の区画、それに仮設トイレだけなので、飲み物や食べ物は酒田か吹浦で用意してから向かうこと。
行く前に
バス用駐車場の仮設トイレは冬季閉鎖される。日本海側の雪の多い一帯で、入口までは細い田舎道が続く。12月から3月は天候次第と考え、明るいうちに動くのが前提になる。
別ルート
車なら日本海東北自動車道・酒田みなとICから約25分。入口に普通車用の駐車場があり、大型バス用の区画も別に用意されている。
降りたあと
吹浦駅から直世方面へ東に徒歩約20分。駐車場が入口で、そこから牛渡川を渡って池への小道に入る。