
にかほ市・象潟No.1261★★地図で見る →
象潟九十九島
にかほ市の海沿いで、消えた潟湖の島々が、田んぼのなかに松の小山として残る。地震で海底が持ち上がり、水が陸に変わった。芭蕉が訪れた蚶満寺が、その島々の一角に建つ。
- 起点象潟駅(JR羽越本線)
- 徒歩約15分象潟駅から徒歩
- 象潟九十九島
狙い目
国の天然記念物で、芭蕉の旅路にも入る場所だ。隠れた名所ではない。見落とされやすいのは、島々が歩いて近づくための景色だということ。寺から農道が島のあいだへ延び、田植えの時期に水が張られると、潟だったころの眺めがひととき戻ってくる。
場所
秋田のほかの記事 34件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 蚶満寺 山門江戸期の山門。仁王像を納め、屋根瓦には菊の紋が入る
- 芭蕉像と句碑北への旅の途中にここへ立ち寄った芭蕉をしのぶ、境内の像と碑
- 駒留島山門のすぐ北にある島の一つ。ほかの島々を見渡せる
- 田んぼの農道松の小山のあいだを縫う道。遊歩道と農道を兼ねる
- 道の駅象潟 ねむの丘国道7号沿いの道の駅。6階の展望室から島々を見渡せる
実際の行き方
- 秋田駅→象潟駅(JR羽越本線・海沿いを南へ)。
- 象潟駅→蚶満寺 山門(徒歩約15分)。
- 山門→駒留島、そして島のあいだの農道へ。
- 道の駅象潟 ねむの丘へ。展望室から島々を見渡す。
- 象潟駅から歩く
- 象潟駅は、秋田と酒田のあいだの海沿いを走るJR羽越本線の駅。駅から蚶満寺までは徒歩約15分。タクシーや車なら、島々のあたりまで5分ほどで着く。
- 象潟駅へ戻る
- 来た道を町なかへ歩いて戻る。島へ歩き出す前に、駅の時刻表で帰りの列車を確かめておくと落ち着いて歩ける。
どんな場所か
象潟はもともと、日本海沿いの浅い潟湖に小さな島々が点在する景勝地だった。九十九島という古い呼び名はそこから来ている。潟は消えたが、島は残った。いまは田んぼのなかに、松をいただく小山として一つずつ立っている。島のあいだには農道が延び、景色を外から眺めるだけでなく、そのなかを歩ける。蚶満寺は、この島々の一角に建つ。
おすすめの楽しみ方
象潟駅から蚶満寺までは徒歩約15分、車なら5分ほど。山門から駒留島へ出て、農道をたどりながら島のあいだを歩くとよい。田植えの時期は水を張った田が島々をふたたび水で囲み、稲刈り前には同じ田が黄金色に変わる。
歴史・背景
島々のもとは、紀元前466年に鳥海山で起きた山体崩壊の土砂だ。海へ流れ込んだ土砂の小山が、浅い潟に浮かぶ島になった。1689年には松尾芭蕉が訪れ、『おくのほそ道』に「松島は笑ふが如く、象潟は憾むが如し」と記している。1804年の地震で土地は約2m隆起し、潟は干上がった。藩は潟跡を田に変えたが、蚶満寺の住職・覚林は島を守ろうと抗い、獄中で没した。島々は1934年に国の天然記念物に指定された。
行く前に
- 現金
- 蚶満寺は拝観料が要る。金額は現地で確かめたい。道の駅ねむの丘の展望温泉は別料金なので、現金を少し持っておくと動きやすい。
- 知っておきたいこと
- 島々は、いまも耕作されている田んぼのなかにある。遊歩道と農道から外れず、田のあぜには入らないこと。田植えと稲刈りの時期はとくに気をつけたい。蚶満寺は夕方には閉まる。
- 別ルート
- 車なら日本海東北自動車道の金浦ICで降り、国道7号沿いの道の駅象潟ねむの丘へ。駐車場があり、展望室で島々の全体をつかんでから歩き出せる。
- 降りたあと
- 象潟駅から町なかを北へ歩いて、蚶満寺の山門へ。島の一つ、駒留島が山門のすぐ北にある。