
北海道・中標津No.867★★地図で見る →
開陽台
〜根釧台地の展望台〜
中標津の東に広がる酪農台地を見渡す丘。牧草地と碁盤目状の防風林の上を、地平線がさえぎられずに走る。足元の展望館は冬に閉まるが、その屋上だけは閉まらない。
- 起点中標津空港(根室中標津空港)
- 約15分空港からレンタカー
- 開陽台
狙い目
開陽台は隠れた場所ではない。町のランドマークであり、1980年代から知られたツーリングルートの終着点でもある。ここで人が薄まるのは季節ではなく時刻のほうだ。展望館は昼間の営業で冬は閉じるが、屋上と駐車場は通年で開いている。つまり台地がいちばん静かな時間帯は、階下のカフェが閉まっている時間帯とぴったり重なる。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- ミルクロード(北19号)牛乳のタンクローリーが走る一直線の道。ライダーがここを目指す理由そのもの
- 開陽台展望館屋上の下に2層。台地の牛乳を使うカフェと、地元の写真を並べた展望回廊
- 展望館の屋上望遠鏡の置かれた円形のデッキ。冬に館が閉じても、ここだけは通年で開いている
- 格子状防風林牧草地に定規で引いたように走る濃い樹林の帯。北海道遺産
- 開陽台牧場ふれあい広場丘の西側に広がる放牧地。草地を抜ける遊歩道があり、野鳥も多い
実際の行き方
- 中標津空港→開陽台。レンタカーで、案内標識のある道を進む。
- 展望館の下の駐車場へ。駐車場とトイレは通年で使える。
- まず階段で屋上へ上がって一周を見る。そのあと下の展望回廊で地元の写真展を見る。
- 帰りは北19号「ミルクロード」を下り、直線の途中で車を停めて丘を振り返る。
- 中標津空港からレンタカーで
- 開陽台に行くバスはない。町も自分のページでそう書いている。手段はレンタカーかタクシー、あるいは自分のバイクだ。起点になるのはたいてい空港のカウンターで、道は市街のはずれを抜けたあと、台地へ向かって少しずつ登っていく。
- 同じ道を下る
- 帰りも同じ道で中標津の市街へ下り、そこから空港へ戻る。夜になるとこのあたりを走る便は何もなく、展望台にも照明はない。星を見て帰るなら、鹿の出る暗い農道を自分で運転することになる。
どんな場所か
開陽台は、道東・根釧台地のへりにあるゆるやかな丘で、標高はおよそ270m。展望台に立つと、どちらを向いても牧草地が下へ落ちていく。町が掲げるのは330度という数字で、欠けているぶんは背後に立つ武佐岳だ。ただしここで見えているのは手つかずの原野ではない。牧草、牛舎、そして台地に碁盤の目のように植えられた防風林の濃い帯。この防風林は北海道遺産に選ばれている。そして日が落ちると、同じ屋上がそのまま星空の下になる。
おすすめの楽しみ方
できれば一日に二度来たい。夕方、光が低く牧草の上をなでる時間は、防風林の格子がいちばんはっきり読める。そして暗くなると、同じ屋上がそのまま星の原になる。いちばん近い街灯までがずいぶん遠いからだ。展望館の開いている時間はおよそ10時から16時半まで。その上の屋上には、その区切りがない。ここのいちばんの仕掛けはそこにある。
歴史・背景
根釧台地は酪農のために拓かれた土地で、町のはずれのこの丘は、戦後になって展望地として整備された。きっかけは丘に置かれたテレビ中継局で、ここからどれだけ遠くまで見えるかが分かったことだった。ツーリングの聖地になったのはそのあと、作家の佐々木譲が1982年の小説の舞台にしてからで、以来ライダーはあの直線を登ってくる。眼下の防風林は台地の風から土を守るために植えられたもので、のちに北海道遺産となった。
行く前に
- 現金
- 屋上も駐車場もトイレも無料だ。お金を使う場所があるとすれば1階のカフェくらいで、規模の小さな売店だから、カードだけでなく現金も持っておきたい。
- 行く前に
- 展望館が開くのは緑の季節、4月の終わりから11月のはじめまで。冬は閉館する。屋上・駐車場・トイレは通年で使える。霧や低い雲が入ると視界は数分で消えることがあり、荒天の日は開館期間中でも閉まることがある。
- 別ルート
- 知床側からなら標津から入る道がある。南からは、釧路と根室を行き来する交通の結節点が中標津で、レンタカーは空港だけでなく町なかでも借りられる。
- 降りたあと
- 空港は中標津の東、開陽台は西にあるので、車はいったん市街を横切ってから登ることになる。着いてしまえば駐車場は建物の真下で、屋上へは階段をひとつ上がるだけだ。