養老の滝
実写(ライセンス済み)Alpsdake / CC0

岐阜西・養老町No.1111★★地図で見る →

養老の滝

nature穴場——実はすごい

岐阜県西部、養老山地の谷あいにかかる滝。車を降りてすぐ見えるタイプの滝ではなく、最後は林の中の坂道を歩いて上る。歩く時間が、この滝を見る時間の大半を占める。

  1. 起点養老駅(養老鉄道養老線)
  2. 徒歩約50分養老鉄道+上りの徒歩
  3. 養老の滝

狙い目

穴場ではない。案内板があり、駐車場があり、途中には神社も売店もある。日本の滝百選にも選ばれている。この滝の性格を決めているのは知名度ではなく、勾配のほうだ。駐車場から滝までは上りが続き、全区間が屋外なので天候によっては足元が滑る、と公園の公式案内も断っている。眺めのために立ち寄る場所ではない。歩いた先に滝がある場所だと思って向かうのがいい。

場所

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見どころ(歩く順)

菊水泉alpsdake / CC0
  1. 養老天命反転地荒川修作とマドリン・ギンズが手がけた公園の美術空間。上りの最初に出会う
  2. 滝谷沿いの遊歩道滝入口駐車場から続く整備された道。ゆるやかに見えて、途切れずに上る
  3. 養老神社滝より下、木立の中に建つ社。公園の公式マップにも見どころとして載る
  4. 菊水泉神社の境内に湧く泉。改元の逸話で、水のほうの主役にあたる
  5. 滝壺滝の真下の見物点。風のある日はしぶきが届くほど近い

実際の行き方

  1. JR大垣駅から養老鉄道養老線の桑名方面に乗り、養老駅で下車。
  2. 養老駅を出て西へ歩き、養老公園の入口へ。
  3. 養老天命反転地の脇を抜けて、滝入口駐車場まで谷を上がる。
  4. 滝谷沿いの道を、養老神社と菊水泉を経て滝壺まで。
大垣から養老鉄道で
玄関口はJR大垣駅。同じ駅から養老鉄道の養老線が出ている。桑名方面の電車に乗り、養老駅で降りる。公表されている時刻表では所要25分前後、日中はおよそ40分おきの運転になる。養老駅は駅員のいる駅なので、きっぷは券売機ではなく窓口で買える。
帰りの1本を先に決めておく
養老から大垣方面へ戻る電車は夜まである。最終は22時台の発。ただし間隔は行きと変わらないので、1本逃したときの待ち時間が街とは違う重さで効いてくる。上りに使った時間と同じだけ下りにもかかることを見込んで、谷に入る前に帰りの1本を決めておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

滝がかかるのは、養老山地の東斜面を刻む滝谷の谷頭である。高さは約30メートル、幅は約4メートル。途中で段になることなく一気に落ち、滝壺は小さい。風向きによっては、見物する場所までしぶきが飛んでくる。一帯は養老公園という県営の公園だが、滝は入口ではなくいちばん奥にある。道は登山道ではなく、整備された遊歩道だ。そのかわり、最後までずっと上りが続く。駐車場から滝壺までのあいだに、屋根のある場所はひとつもない。

おすすめの楽しみ方

養老の滝入口駐車場からは1.2キロ、徒歩で約30分。距離そのものより、その全部が上りだということのほうが効いてくる。滝に近い有料の駐車場もあり、そちらからなら数分で着くので、どちらを目指すかは分かれ道ではなく出発前に決めておきたい。公園が歩きやすい靴を求めているのは、距離ではなく路面のためである。

歴史・背景

この谷の名は、天皇の行幸に由来する。霊亀3年、西暦717年、元正天皇がここを訪れ、老いを養うと伝えられる泉を見た。そして元号を霊亀から養老へ改めた。泉に重なるのは、酒を買う金のない木こりの若者が汲んで帰った水を、年老いた父が酒として飲んだという孝子の話である。滝の下、養老神社の境内に湧く菊水泉は、いまも滝と対にして名水百選に名を連ねている。

行く前に

現金
養老駅は有人駅でコインロッカーもある。荷物は預けて、身軽に上ったほうがいい。現金は持っていくこと。小さな地方私鉄と山あいの公園であって、街ではない。公園の公式案内によれば、公園管理の駐車場は無料、滝に近いほうの駐車場は有料になっている。
行く前に
全区間が屋外にある。天候によっては散策路が滑りやすくなるとして、公園は動きやすい服装と歩きやすい靴を求めている。これは言葉どおりに受け取ったほうがいい。駐車場から滝壺までのあいだに、雨をしのげる建物はない。
別ルート
車なら、東海環状自動車道の養老ICから約10分。日本人客の多くはこの経路で来る。名古屋から電車で向かうなら、JR東海道線で大垣へ出て、そこで養老鉄道に乗り換える。養老線は南の桑名からも上ってきているので、三重県側からなら大垣を経由せずに入ることもできる。
降りたあと
養老駅から公園の入口までは徒歩10分、滝までは徒歩50分。つまりこの日の歩きの大半は、駅から滝までの区間が占める。駅を出たら西へ、平野を背にして山へ向かう道をとる。全部は歩きたくないならタクシーで上のほうまで詰める手もあるが、養老駅にタクシーは常駐していないので事前に呼んでおく。