
沖縄・那覇 識名No.684★★地図で見る →
識名園
首里の南に残る琉球王家の別邸。「心」の字をかたどった池のまわりを、一周の道がめぐる。中国皇帝の使者を迎えるために造られ、六角堂と石のアーチ橋、赤瓦の御殿が池に向かって並ぶ。
- 起点那覇バスターミナル
- 約30分那覇バス2・3・5・14番
- 降車識名園前(那覇バス2・3・5・14番)
- 徒歩
- 識名園
狙い目
首里と国際通りをつなぐ動線から外れ、モノレールではなくバスで行く場所であること。そして庭そのものが見通しを断つように設計されていること。この二つが、世界遺産でありながら人でいっぱいという印象にならない理由だろう。一周の道は、庭の一部が別の一部を隠すように折れている。
場所
沖縄のほかの記事 41件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 心字池「心」の字をかたどった池。道がそのふちを一周する
- 育徳泉池に水を送る泉。ふちは琉球石灰岩の低い曲線の石垣で囲われる
- 石のアーチ橋水の上に架かる中国風の切石の橋
- 六角堂池に張り出して建つ、中国風の六角形のあずまや
- 御殿赤瓦をのせた庭の主屋。低く水に向かって構える
実際の行き方
- 那覇バスターミナル→識名園前(那覇バス2番・3番・5番・14番、約30分)。
- 識名園前→正門(徒歩1〜2分。敷地は交差点の東南側)。
- 池を一周する道をたどり、育徳泉と石のアーチ橋を経て六角堂・御殿へ。
- 奥の勧耕台まで足を延ばしてから、正門へ戻る。
- 那覇バスターミナルから市内バス
- 那覇バスターミナルから識名園前まで、市内線2番・3番・5番・14番でおよそ30分。2番・3番は識名園前交差点のすぐ西側に停まり、5番・14番は同じ名前でも1分ほど北のバス停に発着する。
- 識名園前から戻る
- 帰りも同じ系統で那覇市街へ。14番は循環路線なので、乗る前に方向の表示を確かめたい。市内バスは夜になると本数が減るが、閉園はそれよりずっと早いので、便の多いうちに動けば困ることはない。
どんな場所か
識名園があるのは首里の南、城のある高台からは離れた斜面だ。グスクとは目的の違う場所として造られた。造りは回遊式で、池のまわりを一周する道が組まれ、歩くにつれて見える景色が入れ替わっていく。中国のものと琉球のものが隣り合っているのも特徴で、切石のアーチ橋と中国風の六角堂のすぐそばに、赤瓦をのせた御殿が低く構える。池の水は北側に湧く育徳泉から流れ込み、泉のふちは琉球石灰岩の低い曲線の石垣で囲われている。
おすすめの楽しみ方
開園は午前9時。閉園は4月から9月が午後6時、10月から3月が午後5時30分で、入園締切はそれぞれ30分前。休園日は水曜。一周の道は長くないので、急がずに歩きたい。見どころの多くは、正面から見えるものではなく、角を折れた先で現れる。
歴史・背景
造園が始まったのは十八世紀後半とされ、完成は1799年。役割は外交だった。中国皇帝が派遣する冊封使をもてなす場であり、庭の奥にある勧耕台からは海が見えないように配されている。琉球をより大きな国に見せるためだったという読み方が伝わる。第二次世界大戦で園内の建物はほとんど焼け、1975年から復元工事が始まった。2000年に国の特別名勝となり、同じ年の12月には世界遺産に登録されている。
行く前に
- 現金
- 入園料は大人400円、中学生以下200円(確認日時点の那覇市公式表示)。那覇の市内バスは車内で支払うので、現金を持っておきたい。
- 知っておきたいこと
- 休園は水曜。水曜が祝日、または慰霊の日(6月23日)にあたるときは翌日が休みになる。台風接近で暴風警報が出ているあいだも閉園すると那覇市が案内している。
- 別ルート
- ゆいレールで来るなら県庁前か牧志で降り、市街で2番・5番・14番に乗り継ぐ。玉陵や首里城と同じ側なので、首里を午前にまわってから午後に識名園という組み方がしやすい。
- 降りたあと
- 識名園前のバス停から、庭の敷地は交差点の東南側に広がっている。正門は北側にあり、歩いて1〜2分。