
長野・善光寺門前No.775★★地図で見る →
おやき
〜善光寺門前で食べる信州の郷土食〜
小麦やそば粉の皮に、煮た野菜を包んだ北信の郷土食。善光寺の参道沿い、商家の蔵を改装した中庭の一角に炭火の焼き場が残り、駅から門前へ上る途中で立ち寄れる。
- 起点長野駅
- 約15分循環バス/徒歩20分
- 降車善光寺大門(アルピコ交通・びんずる号)
- 徒歩
- おやき
狙い目
おやきは珍しい食べものではない。県内どこの駅にも道の駅にも並んでいる。だから希少さが売りではない。見落とされやすいのは、袋に入った蒸しおやきと、灰や炭で仕上げたおやきが別の食べものだということ。そしてその焼き場が、長野駅から善光寺へ上る道のちょうど途中にあるということだ。
場所
長野のほかの記事 27件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 善光寺大門の交差点参道が細くなり、坂の上に大門が見えてくる地点
- 蔵楽庭(くらにわ)石畳を敷いた中庭。蔵の正面がぐるりと向き合う
- 15軒の店構え食・工芸・和装まで、蔵と新しい間口に並ぶ店の数
- 小川の庄 おやき村の焼き場炭火で仕上げる囲炉裏の一角。作り手は山あいの小川村
- 門前へ上る参道中庭を出て坂を上れば善光寺の山門へ続く一本道
実際の行き方
- 長野駅1番のりば→善光寺大門(アルピコ交通・びんずる号)。
- 善光寺大門→蔵楽庭の中庭(徒歩約2分・参道から引っ込んだ位置)。
- 囲炉裏のカウンターで注文し、そのまま参道を上って善光寺の山門へ(徒歩約10分)。
- 長野駅からびんずる号
- 長野駅1番のりば→(アルピコ交通・びんずる号/善光寺線)→善光寺大門。降りてから中庭まで徒歩2分ほど。全体で15分前後で着く。歩く場合は、駅から参道をまっすぐ上って20分ほどの一本道だ。
- 長野駅へ戻る
- 同じ循環バスが、道の反対側の停留所から駅方向へ走る。バスは列車より早い時間に終わるので、停留所の時刻表を見てから決めるとよい。参道を下って戻る道は一本道で、ずっと下り坂だ。
どんな場所か
おやきは、米より小麦とそばが暮らしを支えてきた北信の山あいの食べものだ。薄くのばした皮で、あらかじめ煮て味を含ませた具を包む。野沢菜漬け、なす、かぼちゃ、切り干し大根、小豆餡。中身は家ごと店ごとに違う。仕上げも一通りではない。鉄板で焼く店、蒸籠で蒸す店、オーブンで焙る店がある。いちばん古い作り方は、焙烙で表面を焼いてから囲炉裏の熱い灰に埋める灰焼きだ。善光寺の参道でその火を残しているのが、大門町の蔵の一角である。
おすすめの楽しみ方
この一角の店が動き出すのは朝いちばんではなく日中なので、善光寺へ上る前より、下りてくる途中に寄るほうが噛み合う。持ち帰りのケースではなく囲炉裏のカウンターで頼むと、保温された一つではなく、炭から上がったばかりのものが出てくる。
歴史・背景
おやきの故郷は北信地方と安曇野とされる。水田の取りにくい山あいでは、小麦やそばの粉が食事の中心を担ってきた。伝統の仕上げは農家の囲炉裏だ。焙烙で表面を焼き、熱い灰に埋めて中まで火を通す。一方の大門町は、善光寺の大門に由来する町名である。北国街道の宿場町として、北へ向かう参拝客で賑わった。使われなくなった商家の蔵をひらき直したのが、いまの中庭の店並びだ。
行く前に
- 現金
- 中庭を通り抜けるだけなら費用はかからない。店では現金を持っていくのが確実で、バスの運賃は車内で支払う。
- 行く前に
- 中庭は屋根のない石畳で、雨をよけられるのは蔵の軒下だけ。店ごとに営業日と時間が違うため、同じ日にすべての間口が開いているとは限らない。
- 別ルート
- 善光寺からなら参道を10分ほど下る。善光寺大門の交差点に面した一角だ。東側の長野電鉄・権堂駅からも、同じくらいの距離で歩ける。
- 降りたあと
- 善光寺大門の停留所から中庭の入口までは徒歩2分ほど。参道から少し引っ込んだところにあるので、店の看板より石畳の庭を目印にするとよい。