
山陰・三朝No.607★★地図で見る →
三徳山三佛寺 投入堂
〜断崖のくぼみに建つ国宝〜
断崖のくぼみに、柱で床を支えて建つ国宝の堂。そこへ登る道は散策ではなく、寺の定めた作法に従う参拝だ。そして登らずに見る方法も、ちゃんと用意されている。
- 起点倉吉駅
- 約40分日ノ丸バス約40分
- 降車三徳山参道入口バス停(日ノ丸バス 上井三朝線)
- 徒歩
- 三徳山三佛寺 投入堂
狙い目
隠れた場所ではない。鳥取でいちばん名の知られた建物で、登った人はみな同じ角度から写真を撮る。役に立つのはむしろ入山の規則のほうだ。二人以上でなければ入れない。靴は受付で見られる。受付は午後の早い時刻に締まる。雪や荒天の日は山が閉まる。だから県道沿いの遥拝所は、登れなかった人の慰めではなく、最初から予定に組み込んでおく場所になる。
場所
鳥取のほかの記事 10件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 三佛寺本堂平地に建つ下の境内。登らなくても参拝できる
- 登山参拝受付靴を検められる場所。わらじも売られている
- 文殊堂と地蔵堂登りの途中、谷側へ張り出して建つ二つの重要文化財
- 投入堂断崖のくぼみに柱で納まる、国宝そのもの
- 投入堂遥拝所寺の下、県道沿いに設けられた望遠鏡付きの見晴らし台
実際の行き方
- 倉吉駅→三徳山参道入口(日ノ丸バスで三朝の谷を約40分)。
- バス停から参道を上がり、下の境内で拝観の受付をする。
- 上へ行くなら、登山参拝受付へ二人以上で申し出て、靴を見てもらう。
- 帰りは寺の東、県道沿いの遥拝所に寄って見上げていく。
- 倉吉駅からバス
- 倉吉駅→三徳山参道入口、日ノ丸バスの上井三朝線(三徳山・上吉原方面)で約40分。三朝から先は三徳川に沿って山あいへ入っていく。
- 倉吉駅へ戻る
- 同じ路線で谷を下る。観光シャトルではなく生活路線なので、山に取りかかる前に帰りの便を確かめておきたい。下りは急いで歩ける道ではない。
どんな場所か
三佛寺は山の斜面に、上下二つに分かれて広がっている。下の境内は本堂と宿坊が並ぶ平地で、ふつうの寺として参拝できる。その上は違う。山そのものが信仰の対象で、道は木の根と鎖と剥き出しの岩を伝う登りになる。行き着く先が投入堂だ。断崖のくぼみに、柱で床を支えて納まっている。役行者が麓で建て、法力で投げ入れたという伝えがこの名の由来である。受付で効いてくるのは、この登りが観光の山歩きではなく行として扱われている、という一点だ。入山の条件はすべてそこから出ている。
おすすめの楽しみ方
投入堂への入山受付は8時から15時まで。だから午前のバスで入るのが、無理のない唯一の組み方になる。一人では受付で断られるので、必ず二人以上で行く。靴も見られる。合わなければ、わらじに履き替えることになる。山が閉まっている日でも、遥拝所の望遠鏡が同じ堂を目の前まで引き寄せてくれる。
歴史・背景
年輪年代の調査によれば、投入堂の材は平安時代後期にさかのぼる。堂は国宝に指定されている。寺は開基を役行者に置く。修験道の源に立つ、半ば伝説の行者である。三体の仏が納められて三佛寺の名になったのは、そのあとのことだ。登りの途中に建つ文殊堂・地蔵堂・納経堂も、それぞれが国の重要文化財にあたる。2015年には、三徳山と麓の三朝温泉がひとつづきの日本遺産として認定された。
行く前に
- 現金
- 下の境内の拝観は大人400円、小中学生200円。投入堂へ向かう入山はさらに大人800円、小中学生400円で、合わせると大人1,200円になる。団体割引がある。
- 知っておきたいこと
- 上の区域への入山受付は、下の境内より早く午後のうちに締まる。雪の時期(例年12月から3月)と、雨天・荒天の日は入山そのものが禁止される。一人での入山は認められない。スカート、かかとの高い靴、金具やスパイクの付いた登山靴、杖、ペットも同様に断られる。
- 別ルート
- 車なら中国自動車道の院庄ICから国道179号で約50分、米子自動車道の湯原ICから国道313号・482号・179号を経て約50分。
- 降りたあと
- 停留所は県道沿い、参道の入口にあたる。そこから宿坊の並ぶ坂を少し上がると、下の境内に着く。