
北海道南・えりもNo.889★★地図で見る →
豊似湖
えりもの海岸から山へ入った森の奥の湖。空から見るとハート形に見えることで全国に知られる。日高でただひとつの自然湖で、冬に閉ざされる砂利の林道が唯一の道になる。
- 起点とかち帯広空港
- 車で約2時間車のみ・砂利の林道
- 降車豊似湖駐車場(猿留川沿いの林道)
- そこから
- 豊似湖
狙い目
隠れた湖というより、たどり着きにくい湖だと言ったほうが近い。ハート形は空からしか見えないので、この湖を有名にした写真と、岸から見える景色は別物だ。行くには砂利道を走ることになり、しかもどの区間が通れるかは天候で動く。有名な輪郭と面倒な道のりは、打ち消しあわない。ただ駐車場が空いたままになる。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 国道336号の案内板海沿いの道から林道へ折れる地点に立つ標識
- 猿留川沿いの林道未舗装の砂利道。大雨のあとは一部の区間が通行止めになる
- 湖畔の駐車場車で行けるのはここまで。この先は歩きになる
- 湖の岸辺舗装路も手すりもない、自然のままの足場
- 湖をとりまく森伐られていない林。希少な動植物が暮らし、町は立ち入りに注意を促している
実際の行き方
- 広尾とえりもを結ぶ海沿いの国道336号に出る。
- 豊似湖の案内板から山側へ折れ、猿留川沿いの林道に入る。
- 町の道路地図で通れる区間を確かめ、湖畔の駐車場まで走る。
- 駐車場から森を抜け、歩いて岸辺まで下りる。
- 十勝側から車で入る
- バスも鉄道もない。海沿いの国道336号を襟裳岬の方向へ走り、豊似湖の案内板から山側へ折れて、猿留川沿いの林道に入る。とかち帯広空港からは通しでおよそ2時間。町は「砂利道なので大型バスや車高の低い車は通りにくい」と注意している。
- 帰りも同じ林道を、明るいうちに
- 抜けられる道は行きと同じ一本だけだ。見通しの利かないカーブと、路面のくぼみがある。日が落ちる前に海沿いの国道へ戻れるだけの余裕を見ておきたい。通行止めの区間が近道として開いていることは期待しないこと。
どんな場所か
豊似湖は、えりもの海岸から山へ入った谷のいちばん奥にある。まわりは四方とも森だ。岸をひとまわりして約1km、いちばん深いところで水深18m。岸に立つと、木立がそのまま逆さに映る小さな沼にしか見えない。ところが上空から見ると、輪郭がハートの形になる。ハートレイクという通称はここから来た。地元では同じ輪郭を馬の蹄に見立てて、もっと前から馬蹄湖と呼んできた。日高でただひとつの自然湖とされている。
おすすめの楽しみ方
一日仕事だと思っておきたい。とかち帯広空港からの運転だけでおよそ2時間、しかも最後の林道が遅い。訪ねるなら雪のない季節に。林道は除雪されないからだ。町の道路地図は、前の週ではなく出発する朝に見ること。通れる区間は雨で動く。
歴史・背景
湖そのものは古くから知られていたが、まわりの土地に正式な名前がついたのは新しい。2024年6月、日高山脈襟裳十勝国立公園が指定された。国内35か所目で、面積では日本最大の国立公園になる。環境省の発表は、日高山脈やアポイ岳、襟裳岬と並べて、この湖の名前をはっきり挙げている。指定によって道が舗装されたわけでも、展望台ができたわけでもない。変わったのは、林道が通っているこの森の位置づけのほうだ。
行く前に
- 現金
- 入場料はなく、駐車場も無料。湖畔では何も売っていないので、必要なものは海沿いの道で買ってから山へ入る。
- 行く前に
- 林道は除雪されない。初雪から雪解けまで、車では近づけないと思っておく。大雨のあとは接続する区間の一方が通行止めになり、えりも町が通れる道筋を地図で知らせている。出かける当日に確かめたい。湖畔の足場は舗装されていない自然のままの地面だ。
- 別ルート
- 海沿いの国道へは二方向から入れる。十勝側なら広尾から南下、日高側なら襟裳岬をまわって北上。どちらも最後は同じ林道に合流するので、選べるのは到着の向きであって、別ルートではない。
- 降りたあと
- 車で行けるのは湖の上の駐車場まで。そこから岸辺までは森を抜けて数分歩く。舗装路はなく、水ぎわに柵もない。