
北海道南・えりもNo.698★★地図で見る →
襟裳岬
日高山脈の南端。山が太平洋へ沈み込み、沖には岩礁の列だけが残る。岬に埋め込まれた館が、この土地の絶えない風そのものを展示に変えている。
- 起点札幌駅
- えりもまで約4時間高速バス・要予約・1日1往復
- 降車えりも岬(JR北海道バス 日勝線)
- 徒歩
- 襟裳岬
狙い目
北海道のドライブ計画には必ず出てくる岬で、知られていない場所ではない。落とし穴は時期と時刻のほうだ。館は12月から2月まで閉まる。そして札幌からの高速バスは1日1本、えりもの町に着くのは夕方である。車がないなら、日帰りではなく一泊の行程になる。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 風の館 展望ゾーン岬に埋め込まれたガラス張りの展望室。岩礁の列を正面に見る
- えりも風体験館内で襟裳の強風をそのまま浴びられるコーナー
- アザラシ観察の望遠鏡眼下の岩礁に上がるゼニガタアザラシを覗く望遠鏡と観測カメラ
- 岬の突端館の先へ延びる遊歩道。陸の終わりから岩礁が沖へ続いていく
- 襟裳岬灯台突端から少し引いた高みに立つ灯台
実際の行き方
- 札幌駅→えりも(JR北海道バス「高速えりも号」・要予約・約4時間・1日1往復)。
- えりも→バス停「えりも岬」(JR北海道バス日勝線・約20分)。
- バス停から坂を下り、岬に埋め込まれた風の館へ。
- 館を出て遊歩道で突端まで歩き、同じバス停へ戻る。
- JR北海道バス「高速えりも号」+日勝線
- 札幌駅からえりもの町まで、予約制の高速バスで約4時間。1日1往復で、予約は前日まで。えりもの町からは日勝線のバスに乗り換え、バス停「えりも岬」まで約20分。高速バスの到着は夕方なので、岬に立つのは翌朝になる。
- 札幌行きはえりもを早朝に出る
- 札幌行きの高速えりも号は、えりもの町を朝いちばんで出発する。つまり岬からは早い時間の路線バスかタクシーで町へ下りることになる。座席は出発前に予約しておくこと。1月1日は運休する。
どんな場所か
襟裳岬は、北海道を南北に貫く日高山脈の南端だ。稜線は南へ向かうほど高度を落とし、やがて海に潜って、沖には黒い岩礁が列になって残る。そこへうねりが絶えず砕けている。風速10メートルを超える日が年間260日以上——だから施設の名は「風の館」であり、岬の上に建てるのではなく、岬に埋め込む形でつくられた。同じ岩礁はゼニガタアザラシの上陸場でもあり、館内から望遠鏡と観測カメラで眺められる。
おすすめの楽しみ方
館は夏のあいだ閉館が遅く、春と秋は日暮れとともに閉まる。入館の締め切りは閉館より前なので、先に展望を見て、風体験は最後に回すのがいい。1月1日は初日の出のために夜明け前に開き、午前のうちに閉まる。12月から2月は休館だが、屋外の岬は歩ける。
歴史・背景
この岬は昔から、点ではなく風景として扱われてきた。国の名勝に指定され、背後の日高山脈を含む国立公園の中核でもある。風の館ができたのはずっと後のことで、写真に写らない唯一のもの——風を見せるために町がつくった。建物の平面はカルマン渦をなぞっている。細いものの風下にできる規則的な渦のことで、強い風の日に電線がうなるのも、この渦が鳴らしている音だ。眼下のアザラシは、地元の有志と大学の研究グループが長年数え続けている。
行く前に
- 現金
- 岬の遊歩道も駐車場も無料。風の館は入館料がかかる。札幌からの高速バスはICカードが使える。
- 行く前に
- 風の館は12月・1月・2月が休館。ただし1月1日だけは初日の出のために夜明け前に開き、午前のうちに閉まる。荒天時には臨時休館もあり、この海岸ではそれは珍しいことではない。屋外の岬には、風を避ける場所は一つもない。
- 別ルート
- 日高側からは、様似から日勝線のバスで約1時間。浦河からの便がつながる。十勝側からは、帯広から十勝バスで広尾まで行き、そこから日勝線で1時間ほどだ。
- 降りたあと
- バス停「えりも岬」は駐車場の上、岬の道路沿いにある。海のほうへ下っていくと、館の入口が斜面の“中”に現れる。建物が岬に埋まっているためだ。