
霧島・丸尾No.1184★★地図で見る →
霧島温泉郷
霧島連山の南西斜面、標高600〜850mに散らばる九つの温泉の総称。バスが停まるのは丸尾で、観光案内所と蒸し料理と足湯を抱えた市場が、温泉郷全体の実質的な玄関になっている。
- 起点鹿児島空港
- 約30分空港連絡バス・直通
- 降車丸尾(霧島神宮アクセスバス)
- 徒歩
- 霧島温泉郷
狙い目
ここは穴場ではない。背後の山は、日本で最初に国立公園に指定された区域の一つだ。静けさをつくっているのは知名度ではなく、地形のほうだ。九つの湯が一本の通りに固まらず斜面に散っているため、人が一か所に溜まらない。丸尾の混み具合も、結局はバスが着いた直後かどうかでほとんど決まる。
場所
鹿児島のほかの記事 12件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 霧島温泉市場観光案内所と売店、温泉の蒸気で蒸した食べ物が集まる国道沿いの拠点
- 湯けむりの里・足湯市場の広場にある有料の足湯。含硫黄ナトリウム塩化物泉で湯温は40〜45度
- 丸尾滝高さ23m・幅16m。上流の硫黄谷の湯を集めて落ちる、いわゆる湯の滝
- 丸尾自然探勝路原生林を抜ける森の道。途中に霧島最古とされる岩風呂が残る
実際の行き方
- 鹿児島空港→丸尾(霧島神宮アクセスバス・乗り換えなし)。
- 丸尾バス停→霧島温泉市場(徒歩1分ほど)。
- 市場→丸尾滝(国道223号を東へ歩く)。
- 滝→丸尾自然探勝路へ。あるいはバス停に戻り、霧島神宮方面のバスに乗る。
- 鹿児島空港から霧島神宮アクセスバスで
- 鹿児島空港→(霧島神宮アクセスバス)→丸尾。乗り換えはない。市が公開している時刻表では、空港を出た便が30分後に丸尾へ着く。運行は1日数便で、土日祝はもう1便加わる。ふらりと乗れる路線ではなく、この時刻に合わせて一日を組む路線だと考えたい。
- 丸尾から戻る
- 同じ路線は霧島神宮、霧島神宮駅まで続く。だから丸尾からは、空港へ引き返すことも、そのまま鉄道側へ抜けることもできる。どちらにしても便数は少なく、最終も都市部の感覚より早い。降りたその場で、停留所の時刻表を確かめておきたい。
どんな場所か
霧島温泉郷は、一つの場所ではなく集まりの名だ。霧島連山の南西斜面に大小九つの温泉が点在し、いずれも標高600mから850mの間にある。泉質は一様ではなく、隣り合う湯でも違う。中心になるのが丸尾で、バスが停まり、市場が建ち、観光協会の窓口もここに置かれている。市場では温泉の蒸気で蒸した卵や野菜が売られている。周囲の山肌からは白い蒸気が立ち、到着してまず目に入るのはたいていそれだ。同じ湯は、道を少し下った先の滝にも流れ込んでいる。
おすすめの楽しみ方
バスが片道数便しかないぶん、先に決めるべきは帰りの時刻だ。降りたらまず停留所の表を見て、それから歩き出す。市場と足湯と滝までなら1時間ほど。自然探勝路まで入るなら半日と、山を歩ける靴が要る。県の観光サイトによれば、冬は滝から湯けむりが立ちのぼるという。あの道がいちばん奇妙に見えるのは、その季節だ。
歴史・背景
慶応2年(1866年)、坂本龍馬は妻のお龍とともに霧島を巡り、栄之尾をはじめとする湯を渡り歩き、上の稜線にある高千穂峰にも登った。鹿児島の記録は、この旅を日本の新婚旅行のはじまりとして伝えている。湯の背後にある山々が国立公園に指定されたのは1934年で、日本で最初に指定された区域の一つだった。1964年に錦江湾地域が加わり、2012年に現在の霧島錦江湾国立公園という名になった。
行く前に
- 現金
- 丸尾を歩くだけなら費用はかからない。バスは霧島の一日乗車券の対象で、確認した時点では大人1,500円。周辺の他路線にも使える。車内でのカード決済はできない。市場の足湯はタオル付き100円だった。各入浴施設の料金はそれぞれ異なる。
- 行く前に
- 火山の中腹にあたるため、ふもとの市街より気温が低く、天気も変わりやすい。滝へ向かう国道223号は歩道のない区間があり、日が落ちると照明もない。入浴時間は施設ごとに違う。自然探勝路は遊歩道といっても森の山道で、履物を選ぶ。
- 別ルート
- 鉄道からなら、JR日豊本線の霧島神宮駅、あるいはJR肥薩線の霧島温泉駅から、霧島いわさきホテル行きのバスで丸尾に入れる。車では九州自動車道の溝辺鹿児島空港ICから山手へ上がる道になる。
- 降りたあと
- 丸尾のバス停は集落を貫く国道沿いにあり、市場までは歩いて1分ほど。滝は同じ道を東へ、自然探勝路は山側へ入っていく。