
道東・弟子屈No.1138★★地図で見る →
川湯温泉
道東・屈斜路カルデラのなかにある温泉地。すぐ隣の火山から届く湯は強い酸性で、町の真ん中を湯の川が湯気を立てて流れる。はずれからは噴気孔まで平坦な探勝路が延びている。
- 起点釧路駅
- 約2時間JR釧網本線+阿寒バス
- 降車川湯温泉駅(JR釧網本線)
- そこから
- 川湯温泉
狙い目
ここは名の通った温泉地で、隠れた場所ではない。ただ都市から遠いぶん、宿のチェックイン前後を外せば通りは落ち着いている。多くの人が省いてしまうのは「歩く」部分で、そこを歩いて初めて、火山が景色ではなく湯の成分の理由だと分かる。
場所
北海道のほかの記事 102件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 川湯温泉 あし湯湯の川のほとりに屋根付きで設けられた公共の足湯
- 湯の川温泉街の中心をそのまま流れる源泉の川。寒い日は一面に湯気が立つ
- 川湯神社敷島通りに建つ小さな神社。手水舎に温泉が引かれている
- 川湯ビジターセンター温泉街の西の端にある、国立公園の無料の展示施設
- つつじヶ原自然探勝路の入口植生を変えながら噴気孔まで続く、ほぼ平坦な探勝路の起点
実際の行き方
- 釧路駅→川湯温泉駅(JR釧網本線・約1時間40分)。
- 川湯温泉駅→温泉街(阿寒バス・約10分)。
- あし湯と湯の川を見ながら温泉街を西へ歩き、川湯ビジターセンターへ。
- ビジターセンターの裏手からつつじヶ原自然探勝路に入り、硫黄山方向へ往復する。
- JR釧網本線+阿寒バス(釧路から)
- 釧路駅→(JR釧網本線・約1時間40分)→川湯温泉駅。駅前から阿寒バスで約10分、温泉街に着く。この路線は本数が少ないので、ホームに着いてから考えるのではなく、出発前に乗る列車を決めておきたい。
- 川湯温泉駅から戻る
- 温泉街から阿寒バスで川湯温泉駅へ下り、釧網本線で釧路方面、または北へ網走方面へ。列車は一日を通して本数が少ないため、探勝路を歩き出す前に帰りの1本を決めておくと安心だ。
どんな場所か
町があるのは屈斜路カルデラの内側、屈斜路湖と摩周湖にはさまれた阿寒摩周国立公園の一角だ。湯のもとは硫黄山で、宿から歩ける距離の斜面がいまも噴気をあげている。その出自は成分にそのまま表れていて、泉質はpH1.7前後という、日本の温泉のなかでも珍しい強酸性になる。町の中心には湯の川がそのまま流れていて、冬は川筋一帯が湯気に包まれる。西のはずれからは、つつじヶ原自然探勝路が高低差のほとんどない道で約2.5km先の噴気孔まで続いている。
おすすめの楽しみ方
朝のバスで町に上がって荷を置き、入浴の前に探勝路を歩いておきたい。噴気孔までは片道1時間ほどで、高低差はほとんどない。戻ったら通りの足湯で足だけ温め、湯そのものは夕方にゆっくり浴びるといい。冬は湯の川の湯気と、それを浴びて白く凍りついた木立のほうが、屋内より見ごたえがある。
歴史・背景
町を見下ろす山は明治期から硫黄を採掘してきた場所で、その荷を運ぶ動きがカルデラのこの一角を外へ開いた。アイヌ語の名アトサヌプリは「裸の山」を意味し、和名の硫黄山はそのまま成分を名乗っている。周囲一帯が国立公園に指定されたのは1934年、いまの名前になったのは2017年のことだ。川湯は第48代横綱・大鵬幸喜が少年期を過ごした町でもあり、通り沿いの記念館がその優勝額を守っている。
行く前に
- 現金
- 川湯ビジターセンターの入館は無料。この路線の駅は無人が多く、バスも地方路線なので、ICカードをあてにせず現金を持っておきたい。
- 行く前に
- 探勝路は噴気孔のある火山性の裸地を通る。ロープの内側には入らず、踏み跡から外れないこと。晩秋からは雪に覆われ、冬は日が短いので、寒い季節は早めに歩き出したい。
- 別ルート
- オホーツク側からなら、同じ釧網本線が網走から南下して川湯温泉駅に着く。知床や女満別空港を経由する旅程ならこちらが合う。
- 降りたあと
- 川湯温泉駅は温泉街のなかにはない。歩き出さず、駅前で阿寒バスに乗り換えること。待ち時間があれば、駅舎のなかに無料の屋内足湯がある。