石鎚山
実写(ライセンス済み)HendrixEesti / CC BY-SA 3.0

愛媛東・西条No.543★★★地図で見る →

石鎚山

nature王道を、いちばんいい形で

西日本でいちばん高い山。愛媛の西条市と久万高原町の境にそびえ、登る山である前に拝む山だった。頂上近くの岩には、修行のための鎖が四本、今も垂れている。

  1. 起点伊予西条駅(JR予讃線)
  2. 約半日バス+ロープウェイ・便数少
  3. 石鎚山

場所

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見どころ(歩く順)

石鎚山の鎖場chocopeanut / Public domain
  1. 成就社ロープウェイ山頂駅から歩いて上がる中腹の社。背後に石鎚の頂が立つ
  2. 八丁坂成就から一度下って登り返す鞍部。稜線への長い登りが始まる場所
  3. 試しの鎖最初の鎖場。むき出しの岩に約74メートルの鉄鎖が垂れ、脇には巻き道がある
  4. 弥山 頂上社広い頂上部に立つ社殿。多くの登山者はここで折り返す
  5. 天狗岳石鎚の実際の最高点。弥山から痩せた岩稜を少し渡った先にある

実際の行き方

  1. 伊予西条駅→ロープウェイ前(せとうちバス・西之川行き。一日数便)。
  2. 山麓駅→成就駅(ロープウェイ・約8分)。
  3. 成就駅→成就社→八丁坂→鎖場(または各鎖の脇の巻き道)。
  4. 弥山 頂上社→天狗岳。最終バスに間に合うよう、同じ道を下る。
伊予西条駅からバスとロープウェイ
伊予西条駅→(せとうちバス・西之川行き、「ロープウェイ前」下車)→ロープウェイ山麓駅、そこからロープウェイで標高約1300メートルの成就駅へ。この路線のバスは一日に数便しかないので、予定のほうをバスの時刻に合わせて組むことになる。
伊予西条駅へ戻る
同じロープウェイとバスで下る。谷を下る最終バスは夕方より前に出てしまう。乗り遅れればタクシーか山中泊になるので、登り始める前に帰りの時刻を確かめておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

石鎚山の高さは1982メートル。近畿から西では、これより高い地面はない。頂は瀬戸内海側の西条市と、内陸の久万高原町にまたがる。上部は岩が細り、実際の最高点である天狗岳は、多くの人が引き返す弥山からさらに痩せた岩稜を渡った先にある。その弥山には神社の頂上社が立つ。上部の岩壁には鉄の鎖が四カ所垂れているが、これは登山用の補助ではなく修行のためのもので、どの鎖にも脇に迂回路がついている。山の名は、東西に延びる山脈そのものの名でもある。

おすすめの楽しみ方

ロープウェイは谷から山の肩まで約8分。朝いちばんに近い便で上がれば、登りにも、午後に崩れる天気にも余裕が残る。7月1日から10日までは「お山開き」の期間にあたり、道はいちばん賑わい、いちばん儀式めく。森林限界より上は麓との気温差が大きいので、夏でも羽織るものを一枚持っていきたい。

歴史・背景

石鎚神社が拝むのは、社殿ではなく山そのものだ。ここは登山者より先に、修行者が通った山だった。開山は修験道の祖とされる役小角に帰され、中腹の社の名「成就」も、願いが成就したという彼の言葉に由来すると伝わる。神社はひとつの建物ではなく四つに分かれ、西条の町に本社、中腹に成就社、土小屋に遥拝殿、弥山に頂上社が置かれている。上部の鎖も、その修行の系譜に属するもので、近代の登山具ではない。

行く前に

現金
山も神社も、登ること自体に費用はかからない。有料なのはロープウェイで、山麓駅で片道か往復を求める形になる。運賃も運行時間も季節や行事で動くため、当日ではなく前もって確認しておきたい。
行く前に
ロープウェイは定期点検で運休する日があり、運行時間も季節で変わる。ここが止まると計画ごと崩れるので、出発前に必ず確認したい。冬は雪と氷で上部の道が閉ざされ、頂上社に神職がいるのも暖かい時期に限られる。雨のあとの鎖は濡れた岩そのもので、天気が崩れているなら鎖ではなく巻き道を選びたい。
別ルート
もうひとつの主要ルートは土小屋から。久万高原側から石鎚スカイラインで上がると、ロープウェイを使わずに稜線へ取り付ける道で、二本のうちでは緩やかなほうだ。スカイラインの終点には遥拝殿が立っている。
降りたあと
鉄道で行けるのは伊予西条駅まで。そこから先はバス、ロープウェイ、そして徒歩になる。ロープウェイ山頂駅からは林のなかの道を登って成就社へ。登山道は、その社の門をくぐった先から始まる。