博多織
実写(ライセンス済み)水車 / CC BY-SA 4.0

福岡・承天寺通りNo.1159★★地図で見る →

博多織

craft穴場——実はすごい

博多駅から北西へ延びる短い通り。ここに福岡の絹織物である博多織の住所がある。通り沿いのビル一階に市の工芸館が入り、通りの先には織物の文様を欄間に刻んだ木造の門が立つ。

  1. 起点博多駅(JR・福岡市地下鉄)
  2. 約6分博多駅から徒歩
  3. 博多織

狙い目

博多織は隠れた工芸ではない。帯として全国に名が通り、市内でも普通に売られている。見落とされるのは場所のほうだ。織物を見せる工芸館はこの通りへ移ってきたばかりで、古い案内はいまも以前の場所を指したままだし、祖とされる商人の碑は展示ケースではなく現役の寺の境内に立っている。

場所

福岡のほかの記事 28件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

承天寺境内の石碑Hirho / CC BY-SA 4.0
  1. はかた伝統工芸館承天寺通り沿いのビル一階に入る市の工芸館。織り上がった博多織を実物で見られる
  2. 九種の博多の工芸同じ館内に並ぶ、博多人形・博多曲物・博多独楽・博多鋏・博多張子など
  3. 承天寺通り工芸館と寺を結ぶ短い一本道。端から端まで歩いて回れる距離
  4. 博多千年門通りに立つ木造の四脚門。欄間には博多織の献上柄が彫られている
  5. 満田彌三右衛門之碑寺の境内に立つ石碑。博多織の祖とされる商人の名を刻む

実際の行き方

  1. 博多駅(博多口)→承天寺通り(北西へ徒歩約6分)。
  2. はかた伝統工芸館で、織り上がった博多織と館内の工芸を見る。
  3. 通りを北西へ進み、博多千年門の欄間の彫刻を見上げる。
  4. 通りの奥の承天寺へ。境内の石碑まで歩く。
博多駅から歩く
博多駅の博多口を出て北西へ、承天寺通りに向かって徒歩約6分。乗り換えも追加の運賃も要らない。博多バスターミナルから歩く場合は徒歩5分と案内されている。
博多駅へ戻る
通りを南東へ引き返せば博多駅で、新幹線・JR在来線・地下鉄の二路線が集まる。工芸館は夕方に閉まるので、駅へ戻る前に見ておくと順番に無理がない。帰りは歩きなので、終電の時刻を気にする必要もない。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

博多織は、福岡市の博多で織られてきた絹織物だ。細い経糸を隙間なく並べ、太い緯糸を筬で強く打ち込む。締めても緩みにくい厚手の生地になり、帯の生地として広まった。織物の名がそのまま町の名でもある。その博多織が売り場ではなく町のなかに置かれている場所が、博多駅から北西へ延びる承天寺通りだ。通り沿いのビルの一階には市の工芸館が入り、通りの奥の禅寺の境内には、織りの技を博多へ持ち帰った商人の碑が立っている。

おすすめの楽しみ方

往復せず、片道でつなぐと収まりがいい。先に工芸館で織物を見て、そのまま通りを北西へ進み、門と寺の碑まで歩く。工芸館は昼の時間帯しか開いていないので、午後の早いうちに着けば両方を一度の歩きに収められる。

歴史・背景

博多織の始まりは1241年とされる。博多の商人・満田彌三右衛門が僧の円爾(聖一国師)とともに宋から帰り、学んだ織りの技を博多に伝えた。円爾はのちに通りの奥の承天寺を開き、その境内には満田の碑が残っている。江戸時代に入ると福岡藩の黒田家が幕府への献上品としてこの織物を選び、代表的な文様がいまも「献上柄」と呼ばれる由来になった。1976年に国の伝統的工芸品に指定され、市の工芸館は2025年にこの通りへ移ってきた。

行く前に

現金
工芸館の入館は無料と案内されている。体験教室も開かれているが、内容と費用は公式の案内で確かめてから行くとよい。寺の境内で石碑を見るのに料金はかからない。
行く前に
休館は水曜で、水曜が祝日のときは翌平日、年末年始も休みと案内されている。開館は10時から18時、入館は17時30分までとされている。工芸館は屋内だが、通りの門と寺の石碑は屋外にある。
別ルート
地下鉄なら空港線の祇園駅からも徒歩6分。天神からは空港線で2駅、祇園駅で降りると通りの北西側から入ることになり、寺と門を先に見て工芸館で終える順路になる。
降りたあと
博多駅の博多口から北西へ進み、承天寺通りに入る。工芸館は通り沿いのビルの一階にある。