
福岡・長浜No.974★★★地図で見る →
福岡の屋台
路上の屋台が百軒前後残る街は日本で福岡だけで、その区画は市の公募で次の代へ渡っていく。長浜は鮮魚市場に隣り合う地区で、市場にはせり場を見下ろす通路が誰にでも開かれている。
- 起点博多駅
- 約20分地下鉄・4駅
- 降車赤坂駅(地下鉄空港線)
- 徒歩
- 福岡の屋台
場所
福岡のほかの記事 28件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 鮮魚市場会館業者でなくても入れる、この市場で唯一の棟。1階には飲食店が並ぶ
- 最上階の展望フロア同じ棟のいちばん上。博多湾へ開けた眺めを誰でも見られる
- 西卸売場棟2階に渡された見学者通路。予約もなく、誰でもせり場を見下ろせる
- 那の津通りの屋台日が暮れてから歩道に組み上がり、朝には跡形もなくなる長浜の一列
実際の行き方
- 博多駅→赤坂駅(福岡市地下鉄空港線・祇園、中洲川端、天神を挟んで4駅)。
- 赤坂駅→水際の鮮魚市場へ(北へ徒歩600mほど)。
- 鮮魚市場会館の中を最上階の展望フロアまで上がり、そのあと西卸売場棟2階の見学者通路へ回る。
- 夕方になったら那の津通りを東へ歩き、長浜の屋台の列に出る。
- 博多駅から地下鉄
- 博多駅→(福岡市地下鉄空港線・姪浜方面)→赤坂。祇園・中洲川端・天神を挟んで4駅で、日中は本数が多く時刻を調べる必要はない。赤坂から鮮魚市場までは北へ徒歩600mほど、屋台の並ぶ那の津通りはそこからさらに数百メートル東になる。
- 赤坂駅から戻る
- 南へ歩いて赤坂駅まで戻り、空港線で4駅乗れば博多だ。屋台は地下鉄が終わったあとも開いているので、遅くなった夜はタクシーで帰ることになる。福岡の中心部は狭く、痛手というほどの距離ではない。
どんな場所か
屋台は、法の上では飲食店営業の設備を積んだ軽車両だ。夕方に歩道へ組み立て、その晩のうちにたたんで引き上げる。福岡にはそれが百軒前後あって、日本のどの街より多い。集まる先は中洲・天神・長浜の三か所。一台ずつが公有地の占用許可を受けて立っており、大きさにも上限がある。間口3メートル、奥行2.5メートル。長浜は三つのうち北の端にあたり、博多漁港に面した埋立地だ。市の鮮魚市場は、屋台が観光の話題になるずっと前からここで動いている。
おすすめの楽しみ方
この一帯は二つの時計で動いている。市場が働くのは夜明け前で、せり場の上の通路は予約もいらない。屋台が立つのは夕方から夜、市場が動き出すころにはもう片づいている。一度きりの訪問なら遅い時間に来て那の津通りで食べ、展望フロアと見学通路は別の日に回すのがいい。
歴史・背景
長浜は埋立地だ。長く伸びた砂浜だった場所を埋め、そこへ市の鮮魚市場と博多漁港が置かれた。時間の読めない仕事をする人たちを食わせるため市場のまわりに屋台が集まり、やがて中洲・天神に次ぐ三つ目の屋台街になる。そこからの数十年で、路上の屋台は日本のほとんどの街から消えていった。福岡だけが逆へ進む。2013年に屋台基本条例を定め、屋台とは何か、どの許可が要るのか、区画をどう公募して誰に渡すのかを条文にした。
行く前に
- 現金
- 屋台は一軒ずつが別の商売で、現金だけの店も少なくないから小銭を持っておきたい。市場の側で業者以外が入れるのは鮮魚市場会館で、1階には飲食店が入っている。地下鉄は交通系ICカードが使え、赤坂駅には券売機もある。
- 行く前に
- 屋台は毎晩組み立てては引き上げる造りなので、雨や台風の日はそもそも出てこない。昼間のこの歩道には何もない。市場の側は業界の暦で動いていて休みの日があるから、朝を市場に充てるつもりなら開場日を先に確かめておく。
- 別ルート
- 福岡空港からは同じ空港線が乗り換えなしで市街へ入る。博多でも天神でも降りずに乗り続け、赤坂で降りればよい。天神からなら西へ1駅、歩いても近い。
- 降りたあと
- 赤坂駅から北へ、城跡の公園とは反対の方向へ600mほど歩くと、水際いっぱいに鮮魚市場の棟が広がる。屋台が並ぶ那の津通りは、そこから数百メートル東、港の背を通る道沿いだ。